
「富への21の道」
マイケル・セイラー氏がラスベガスの「Bitcoin 2025」カンファレンスで「富への21の道」と題した基調講演を行った。米ストラテジー社(旧マイクロストラテジー)共同創設者兼会長の同氏は、仮想通貨ビットコイン(BTC)を「完璧な資本」と表現し、投資家に長期保有を促した。
セイラー氏は「すべての思慮深い個人が完璧な資本を求め、すべてのAIがプログラム可能な資本を欲するだろう」と指摘。法定通貨や債券、不動産をビットコインに交換することを推奨し、「ビットコインはすべてを上回るパフォーマンスを発揮するよう設計されている」と強調した。
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講演では21の富への道筋を提示し、その中で明確性、確信、勇気の重要性を説いた。企業レベルでの戦略として、日本のメタプラネット社の例を挙げ、同社が2024年4月からビットコイン蓄積戦略を採用し約7,800BTCを保有していることを紹介した。
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コンプライアンス遵守の重要性についても言及し、「市場のルールを理解して最高の企業を創設すべき」と述べた。規制に従いながらも革新的な企業運営が可能であり、それが資本調達とビットコイン投資による富創出につながると説明した。
ストラテジー自体も先週追加で4,020BTCを購入し、総保有量を580,250 BTCに増やしたと発表している。セイラー氏の発言は、個人投資家から企業まで幅広い層に向けた仮想通貨投資戦略の指針として注目を集めている。

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