
親仮想通貨のボウマン理事
米上院が4日、連邦準備制度理事会(FRB)のミシェル・ボウマン理事を監督担当副議長に就任させる人事案を48対46で承認した。3月にトランプ大統領から指名を受けたボウマン氏は2018年からFRB理事を務めており、仮想通貨推進派のシンシア・ルミス上院議員は「仮想通貨にとって明るい未来を示すシグナル」と歓迎の意を示した。
ルミス議員はXへの投稿で「ボウマン氏の承認は仮想通貨にとって転換点となり、FRBの銀行監督に必要なバランスと説明責任をもたらす」と評価した。同氏は政治的配慮よりも証拠に基づく規制へのコミットメントが米国の金融システムを強化すると強調している。
ボウマン氏は4月の上院銀行委員会証言で、米国の規制枠組みが「過度に複雑で冗長になるまで拡大的に成長した」と述べ、矛盾と重複する要件を指摘した。仮想通貨業界団体クリプト・カウンシル・フォー・イノベーションは3月、同氏のブロックチェーンと仮想通貨分野への深い理解を評価する声明を発表した。
上院銀行委員会のティム・スコット委員長は「FRB監督担当副議長は銀行システム保護と繁栄する経済確保において重要な役割を果たす」と述べ、前政権下での同ポジションの方向性の悪影響を受け、トランプ政権に迅速な人事補充とFRBでの説明責任回復を求めていたと説明した。
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