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海外取引所でセキュリティ被害発生、次に意識されやすいビットコイン価格と海外アナリストの相場分析|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
4時間足の確定タイミング前後で「シンプソン」が再び出現するなど、激しく乱高下する仮想通貨ビットコイン価格。次に意識されやすい価格帯と海外アナリストの相場分析を掲載。

金融市場と仮想通貨

連休前後に再び20,000円台を割り込むのではないかと懸念されていた日経平均株価は、中国の国家発展改革委員会が景気対策を講じることを示唆したと伝わり、蓋を開けてみれば好調に推移。投資家心理の改善をもたらしたことは、少なからず、ビットコインの値動きにも影響した可能性がある。

日経平均株価における週足チャートの「ローソク足」は、窓を空けて上昇しており、昨年10月を始点とした「断続的な大幅下落を伴う”弱気トレンド”」とは打って変わり、一定の強さを示顕。短期的なトレンド転換を示唆する形状となった。

個別銘柄では、仮想通貨交換業者として金融庁の認可が下りた注目の「マネックスグループ(8698)」が、軟調な地合いに押さえ込まれ”Sell the fact”の格言通りに安寄りするも、日経の上昇に伴い買われていき、一時前日比+10%付近まで上昇。終値398円の3.38%高で引けた。

マネックスグループの米国子会社「TradeStation Group」が、2019年中に仮想通貨市場に参入することを発表したことも材料視され、売られ過ぎのシグナルによる短期的な”底打ち感”からも、仮想通貨セクター全体が堅調に推移した。

マネックス米国子会社、2019年中の仮想通貨市場参入を発表|コインチェック認可で日米の相乗効果を狙う
マネックス米国子会社、トレードステーショングループが「仮想通貨を含む次世代アセット」の取引サービス提供計画を発表した。仮想通貨証券および先物仲介における業界の専門知識を活かす。

関連銘柄では、国内大手の仮想通貨取引所ビットポイントを運営するリミックス(3825)が8.44%高となったほか、仮想通貨関連事業に注力するメタップス(6172)も4.78%高となっている。

ただし、米中貿易摩擦など金融市場全体の”リスクオフムード”が払拭できたとは言えず、一時的な反発の可能性も低くはないため、ポジション調整には十分注意が必要だ。

日本時間の明日未明に迫った英ブレグジットの採決で「合意なき離脱」を決定付けるのか、欧州発の地政学リスクも燻る中、市場参加者に意識されやすい窓埋めなるのか、明日以降の値動きが注目される。

ビットコインテクニカル分析

ビットコイン相場に目を向けると、本日未明には、ほぼ1日かけた横ばいの値動きを経て、14日の急落分を打ち消すようにして急騰。「シンプソンズチャート」が再出現した。

チャートの形状が、米国アニメの人気キャラクターの顔とヘアスタイルに似ていることから呼称されているが、BTC相場では特に発生しやすいとされる。

頻度の高さから、プライスアクションとして意識されていることに加え、他金融マーケットと比較した時の「流動性の低さ」とそれに伴う「ボラティリティの大きさ」からマーケットメイクのための必要資金が相対的に少なく、大口の仕掛けで乱高下しやすいことも要因の一つと指摘されている。

シンプソンズの輪郭を形成する14日の急落と15日の急騰は、いずれも4時間足確定タイミングとなる「午前1時前後」に発生している。21時と1時は、BTC相場が比較的動きやすい時間帯と言える。

注意すべき価格帯

4時間足で俯瞰すると、年末の値動きを起点にした「下降チャネル」のセンターラインで跳ね返されていることがわかる。

この後の値動きで注意したいのは、チャネル上限と下限だろう。

特に、チャネル上限と9日の三角保ち合い上抜け時のレジサポ転換ラインが重なる「42.5万円(3900ドル)」付近と、チャネル下限かつ直近最安値を付けた「35万円(3200ドル)」付近は、リスク・リワードから意識されやすいポイントだと思われる。

海外アナリストの分析

試練の2018年通過後、4,000ドルラインを未だに突破できずにいる仮想通貨市場のトレンド転換を示唆する指標が複数確認されている。

1点目は、ソーシャルメディアで仮想通貨投資、および市場分析に定評のあるGalaxy氏が指摘した、仮想通貨市場の歴史的チャートから見られるトレンド転換の予想時期だ。

相場の未来は、過去の歴史から学ぶ中で明らかになっていく。

2015年の弱気相場が終わりを告げた「420日間」が迫っている。歴史が繰り返された場合、数ヶ月間(エネルギーを溜める)横ばい期間が続いた後に、2019年中盤に新たな強気トレンドが始動する可能性がある。

同氏は、トレンド転換の理由の一つに、相場の過熱感を示す「RSI」についても、2015年の水準に照らし合わせて反発の可能性を指摘。以下の3点で成り立つと分析している。

  1. 相場の歴史は繰り返される
  2. 価格はトレンドで動く
  3. 市場は全ての事象を織り込む

このような背景から、仮想通貨アナリストのGalaxy氏は、2019年夏期の6、7月頃にトレンド転換の好機が到来すると予測した。

GTI VERA Bandsがトレンド転換を示唆

また先日、ブルームバーグは、歴史的価格のパターンを基にしたインジケーター「GTI VERA Bands」が、今後のトレンド転換を示唆している報じている

分析では、さらにトレンドの方向や強弱を数値化する指標である方向性指数(DMI)の観点から、今後数週間でビットコイン市場の転換が見られる可能性も示唆している。

仮想通貨市場の分析アナリスト「Mati Greenspa」n氏は、今後実際にビットコイン相場のトレンド転換は「5000〜6000ドル、そして7500ドルのラインを超えた場合、完全な”強気トレンド”が始動したと言える」と述べている。

本日の重要ファンダ

ニュージーランドを本拠地とする仮想通貨取引所「Cryptopia」が、セキュリティ被害を受けたとする公式の声明を発表した。

ハッキングだとする明言は避けたものの、重大な被害を被った事実を報告したことで、ハッキング被害があったのではないかとする見方が強まっている。仮想通貨相場への影響度など、今後の展開には十分注視したい。

海外仮想通貨取引所「Cryptopia」でハッキング被害か 公式がセキュリティ被害を報告
仮想通貨取引所「Cryptopia」が、セキュリティ被害を受けたとする公式の声明を発表した。ハッキングの言葉を使う事を避けたものの、重大な被害があったことを報告、ハッキング被害があったのではないかとする見方が強まっている。
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