
ウィンクルボス兄弟らも出資
オランダの企業財務会社トレジャリーB.V.は3日、ウィンクルボス・キャピタルとカインドリーMDの子会社ナカモト主導により1億2,600万ユーロ(1億4,700万ドル)のプライベート資金調達を完了したと発表した。欧州最大の企業ビットコイン保有者ランクインを目指す計画の一環で、既に現在価格で1,000 BTCのビットコインを蓄積している。
キン・オーイCEO率いる同社は、ユーロ建てビットコインバランスシート企業として株式と債務の両方を活用し、主要準備資産としてビットコインを「体系的に蓄積」する戦略を掲げる。MKBネッドセンスN.V.との逆さ買収によりユーロネクスト・アムステルダムへの上場を予定している。
カインドリーMDのデビッド・ベイリー会長兼CEOは「ナカモト社が世界中のビットコインビジョンを共有する企業とパートナー・支援・投資したいと初日から述べてきた」と語った。世界初の正式な株式市場が開始されたオランダを拠点とするトレジャリーとの提携により、世界各市場でのビットコインアクセス拡大を期待しているという。
関連:カインドリーMD、「中本」と合併完了 800億円調達でビットコイン財務戦略開始
UTXO管理、オフザチェーン・キャピタル、M1キャピタル等が参加した今回の資金調達収益は、上場計画に先立ち1,000 BTC超の取得に使用された。同社は戦略諮問委員会にジェミニ共同創設者のキャメロン・ウィンクルボス氏、タイラー・ウィンクルボス氏、ビットコインマガジンのデビッド・ベイリー氏を迎える予定だ。
オーイ氏は「ビットコインが世界金融市場の未来を形作っており、我々がビットコインの株式化と呼ぶ次の波が従来市場に匹敵するアクセスと所有権の劇的拡大をもたらすと予想される」と述べた。マイクロストラテジー戦略に触発された企業財務トレンドの拡大により、上場企業のビットコイン保有は2,100万供給量の4%超、約78.9万 BTCを蓄積している。
関連:Bakkt CEOが語る企業トレジャリー革命 日本市場を基点とした国際戦略とは|WebX2025