WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

分散型予測市場における裁定取引

スペインの情報通信分野の研究所インデア・ネットワークスのリサーチャーらは、分散型予測市場ポリマーケットにおける裁定取引について分析する論文を発表した。

2024年4月から2025年4月までの1年間のデータを調査し、ミスプライシングにより、トレーダーらは1年間で4,000万ドル(約59億円)のリスクフリーな利益を得ていると述べる。

ポリマーケットは、利用者がステーブルコインUSDCを使用してイベントの結果に賭けることができるプラットフォームだ。最近では、ドナルド・トランプ氏が昨年再選した米大統領選の結果や、FRBの利下げ予測をめぐる賭けで利用者が増えたことが知られる。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

ポリマーケット上の各市場では、すべての関連する結果の合計価格(確率)は1ドルで、あらゆる結果の確率が1であるように設計されている。

たとえば二つの選択肢があった場合、「候補Aが勝つ」という票が1株あたり0.6ドルであれば「候補Bが勝つ」の方は0.4ドルで、合計は1ドルとなる格好だ。

しかし、このような設計にもかかわらず、価格設定が誤っているケースが見られる。

たとえば、選択肢Aが0.5ドルで選択肢Bが0.45ドルなら、合計が0.95となり、両方の株を買えば、1ドルで清算された時に、必ず利益が出ることになる。(候補Aが勝って、A株式が1ドル、B株式が0ドルで清算されることを前提)

その他にも、たとえば「トランプ氏が大統領選に勝利」という市場が、「共和党が大統領選に勝利」という市場と関連しているが、オッズが大きく異なる可能性がある。こうした契約の組み合わせを売買することで、結果がどちらに転んでも利益を確保できる。

リサーチャーらは、高度な知識を持つトレーダーが、こうした不一致を裁定取引として利用することを可能にしているかもしれないと指摘した。実際に、このような方法ですでに4,000万ドル以上の利益が引き出されていると推定している。

関連:米大統領選の予測市場を解説|Polymarket(ポリマーケット)とは?

リサーチャーらによると、ポリマーケットには測定可能なミスプライシングが見られる市場が7,000以上存在し、その多くは流動性が高く、注目度の高い契約に分布していた。

裁定取引は、こうしたトレーダーが利益を得る一方、価格を正常化させるのにも役立っている。ただ、分散型市場はある出来事の結果を集合的に予想できるものだとされているが、そこに現れた数字が、必ずしも純粋な確率予想を表しているとは限らないことが示された。

ポリマーケットは、これまで米国ユーザーには提供されていなかったが、米商品先物取引委員会(CFTC)から米国参入の承認を得たところだ。デリバティブ取引所QCEX買収を通じて米市場復帰を実現することになる。

今月には、最大100億(約1.5兆円)ドルの企業評価で資金調達を検討していることが分かった。なお、分散型予測市場の競合であるカルシも50億ドル評価での資金調達に近づいている。

関連:ポリマーケット、90億ドル評価で資金調達検討 チェーンリンク提携も

関連:カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08:25
Bitcoin Japan、初のビットコイン購入へ 100万ドル上限
Bitcoin Japanが子会社経由で初のビットコイン購入を決定した。初回投資は100万米ドルが上限で、資金は7月発行の転換社債で調達する。同社の資産運用戦略が実行段階に入ったことを示す。
08:10
ジーキャッシュのNU7、メインネットでの実行目標時期は11月5日に
仮想通貨ジーキャッシュは、アップグレードNU7を11月5日にメインネットで実行する計画を決定。NU7では、ブロック生成間隔を現行の75秒から25秒に短縮するアップグレードなどが行われる。
07:05
米グレースケール、ジーキャッシュ現物ETFを3分割へ 高い需要受け
投資家の需要を受け、米グレースケールは運用するジーキャッシュ現物ETFを分割する予定だ。9月30日から適用され、流通株数は3倍に増える。
06:40
イーサリアムの『グラムスターダム』テスト実装日、10月6日より開始
イーサリアム開発者は17日、次期アップグレード「グラムスターダム」のテストネット移行日を10月6日に確定した。同時に偽装ビルダーによる攻撃リスクも指摘されたが、対象は検証ネットのみでメインネットの資産に影響はない。
06:15
ビットコイン、8万ドル台定着は年内困難か|コインシェアーズ分析
仮想通貨運用会社コインシェアーズは18日、FRBの利下げ観測後退とクラリティー法案の停滞を受け、ビットコインが年内に8万ドルを決定的に突破する可能性は低いとの見方を示した。
05:50
米CFTC、仮想通貨規則案2件をホワイトハウスに提出|セリグ委員長方針を実行
米CFTCが仮想通貨関連の規則案2件を、規則案を事前審査する米政府機関に提出した。上院でのクラリティー法案不成立から2日後の動きで、セリグ委員長がかねて示していた「準備は整っている」という姿勢を行動で裏付けた。
05:00
ハイパーリキッドがUSDC・USDT手動借入機能を導入、初日の借入額2.65億ドル超
DEX大手ハイパーリキッドは担保資産を用いてUSDCおよびUSDTを借り入れる手動借入機能の提供を開始した。初日の借入総額は2.5億ドルを超えており担保需要の拡大がうかがえる。
09/18 金曜日
18:12
日米豪独7機関、北朝鮮ハッカー「WaterPlum」が仮想通貨17億円窃取と公表
警察庁・FBIなど日米豪独7機関が北朝鮮系ハッカー集団WaterPlumによる仮想通貨窃取の実態を共同公表した。7,000超のウォレットから17億円相当を窃取したと認定し、国内初のラップトップファーム摘発事例も判明した。
17:00
AI・オンチェーン金融サミット、平将明氏やメガバンク幹部が登壇
HashPortは18日、10月1日に東京・高輪で開く「AI・オンチェーン金融サミット」の 登壇者を先行公開した。ローソンでの円建てステーブルコインJPYCの店頭決済実証や、 ウォレットの現在地を扱う5セッションを予定する。
16:01
NYSE親会社ICE、アバランチを24時間取引の基盤候補に
NYSE親会社ICEの幹部が、開発中の24時間取引基盤ATSの有力候補としてアバランチ(AVAX)に言及した。9月17日のアバランチ公式Xアカウントの投稿で判明。選定なら機関投資家の株式取引インフラを担うが、正式契約はまだ発表されていない。
14:40
JPYC、韓国アップビット上場後に想定1円から乖離
電子決済手段型ステーブルコインのJPYCが韓国アップビットに上場し、二次流通市場で想定1円から一時乖離した。入出金対応はイーサリアムのみで、発行予約は一時停止後に復旧した。
14:00
ブロックチェーン悪用のサイバー攻撃が急増、前年比5.2倍 国家関連活動が拡大=チェイナリシス
チェイナリシスの最新レポートによると、ブロックチェーン上にマルウェアの指令情報を隠す「デッドドロップ」攻撃が過去12カ月で前年比5.2倍に急増した。北朝鮮・イランなど国家関連の関与も拡大しており、オープンソースAIの普及が参入障壁を下げていると指摘する。
13:35
ECBラガルド総裁が自ら介入か、バイナンスEUライセンス取得の阻止めぐり
欧州中央銀行のラガルド総裁が、バイナンスのEU向け仮想通貨ライセンス取得を個人的に阻止していたことが報じられた。デジタルユーロ保護とドルステーブルコインへの警戒が背景にあるという。
12:21
SBIグループ、ステーブルコイン決済dtcpayに戦略出資
シンガポールの決済企業dtcpayがステーブルコイン決済向けシリーズAを2,500万ドルに拡大完了。SBIグループが戦略的投資家として参画し、Genedant Capital等も加わった。規制対応の決済網拡大に資金を充てる。
11:35
ステラ、アップグレード「Adapter」をメインネットで稼働開始
仮想通貨ステラがプロトコルアップグレード「Adapter」(Protocol 28)のメインネット稼働開始を発表。コンセンサス高速化など開発者向け機能を強化している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧