
10月8日の高値でBTC売却
ネイルサロン「FASTNAIL」を運営するコンヴァノ(6574)は17日、10月に実施したビットコイン(BTC)の売却および再購入の結果、保有数量が665BTCに到達したと発表した。10月8日の高値局面で一部を売却し、その後の下落局面で買い戻したことで、売買差益として約7億円を確保した。

BTC/JPY(日足:bitFlyer)出典:トレーディングビュー
同期間のBTC価格(bitFlyer)は、8日の終値が1BTC=1,883万円、11日には1,690万円、17日には1,600万円と、およそ1週間で約15%下落。コンヴァノはこの値幅を活かしてトレードを完了し、売却益7億円は、平均購入単価1,718万円で保有していたBTCを、平均1,834万円で売却したことによる値上がり益(実現益)だ。
売却によって得た資金に加え、第4回普通社債(6.8億円)および自己資金を組み合わせて11日から17日にかけて再投資を実施。(なお、11日以降17日にかけてBTCは再び下値を試し、チャート上では二番底をうかがう形となった。)結果として、保有枚数は605BTCから665BTCへと約10%増加した。
「再投資でBTCを増やす」ディーリング戦略
同社はIR文で「ビットコイン相場が相対的に高い局面では機動的に一部売却を行い、相対的に低い局面では計画的に取得するディーリング(トレーディング)を通期で複数回繰り返す」としており、売買差益の獲得および評価差額の適切な認識を通じて営業利益の積み上げを目指す方針だ。
コンヴァノ取締役の東 大陽氏(@MotokiyoAzuma)はX上で次のように述べている。
「市場が過熱して価格が高い局面では一部を機動的に売却し、逆に割安な局面では計画的に再取得する。こうした“売買のサイクル”を通じて、営業利益の積み上げと資産価値の安定化を図ります。」
売却益を再投資に充てることで、保有数量を増やしつつ利益も確保する、アクティブな財務戦略だ。
なお、当該購入に付随するオプション料として4,283,824円を受領しており、売上収益として計上を予定している。また、今回の再取得を含めたビットコイン累計購入額は約114億円に達している。
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