CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨EOSのメインネット「EOSIO」に260以上のdAppsが存在|選ばれる4つの要素とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Block.one社は開発者や企業がEOSブロックチェーンを好む理由を4つ挙げた。
昨年の6月にメインネットに移行した仮想通貨EOSのブロックチェーンではすでに260以上のdAppsが開発されていることが公式ブログによって明らかになった。多くの企業や開発者がEOSを選ぶ理由として、スピード・コスト・持続性・スケーラビリティとの4点があげられている。

EOSブロックチェーンのメリットとは

およそ7ヶ月前にblock.one社により公開されたEOSIOブロックチェーンでは、既に260以上の分散型プロジェクトが開発されている。

そして、EOSIO基盤のプロジェクトはヘルスケア、ソーシャルネットワーク、決済、マーケットプレイス、ゲームとありとあらゆるカテゴリーに及ぶという。

出典:EOSIO

なぜこのように多くのdAppsがこのブロックチェーン上で構築されているのか、そしてなぜ他のブロックチェーンで作られたdAppsはEOSIOに移行されているのかについて、仮想通貨EOSおよびブロックチェーンEOSIOの開発企業block.oneは公式ブログ にて、「開発者と企業がEOSIOのブロックチェーンに興味を示す4つの理由」をあげている。

公式ブログによると、そこには4つの主な要素がある=スピード・コスト・持続性・スケーラビリティ。スマートコントラクト提供プラットフォームであるBuddy社のCEOを務めるSimon Szczepankowski氏はEOSIOの処理能力の速さやコストと確認時間の最小限化の実現を評価した上で、EOSIOを次世代のブロックチェーンと称した模様だ。

スケーラビリティ

ブロックチェーンシステムは拡張性が十分でないと、一秒に数千ものトランザクション処理が必要なビジネスニーズに対応することが難しいとされている。

EOSIOは一秒に4000以上の処理が可能であり、競合のブロックチェーンに200倍もの差をつけている。プライベートネットワークであれば、最新のソフトウェアにアップデートすれば、さらにスピードを上げることが可能だという。

dAppsでも人気なブロックチェーンであるイーサリアムでは1秒あたり25回、トロンの場合は約2000回。

スピード

EOSIOのアプリケーションは他のブロックチェーンプラットフォームと比較すると、レイテンシ率(待機時間)が低く、これによりブロックチェーンを基盤としない通常サービスと同じように機能することが可能となっている。

この性能に関して、ゲームネットワーク会社Azarusの創設者Alex Casassovici氏は、「EOSIOにより、ユーザーはブロックチェーンを使ってお互いにやり取りしているとは感じずに遊ぶことができている」と述べている。

最新バージョンであるEOSIO v1.6は先週から実施し始め、EOSIOによると「ベンチマークテストの結果、35%も処理スピードが改良した」とされ、さらなる優良のパフォーマンスとスピードを提供できるという。

出典:eosio

低価格

ブロックチェーンネットワークでは送金手数料がかからないため、EOSIOのアプリケーションはただで利用できる。これによりユーザーは初代のブロックチェーンで支払っていた手数料を払わなくて済むようになる。

開発者にとっても、EOSIOネットワークを利用することにより「従来のサーバー維持費」のようなコストだけがかかる。

環境に優しい(持続性)

ブロックチェーンはよく環境への負荷に関して批判にさらされる。例えばビットコインはマイニングをするのに、シンガポールあるいはポルトガル国民全員が使う量以上のエネルギーを必要としていることを公式ブログで掲載している。

EOSブロックチェーンはプルーフオブワーク(PoW)の代わりに代表プルーフオブステーク(DPoS)を採用している。GenereosというSocial Enterprise EOS Block Producer Candidate(EOSのブロック作成者)の統計によると、EOSIOは、ビットコインよりも66,000倍、そしてイーサリアムよりも17,000倍もエネルギー効率がよいとされている。

DPoSとは

EOSの承認方式は、DPoSと呼ばれる。

これは、仮想通貨EOSの保有者の中で投票によって承認者を選出したうえで報酬を与えるもので、PoWやPoSと比較しても、作業量や通貨の保有量に左右されないというバランスのとれたコンセンサスと言われている。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ダボス会議:仮想通貨・ビットコイン、フィンテックに関する重要発言まとめ|世界経済フォーラム年次総会
今月22日から25日の間、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)がスイスのダボスで開催された。同カンファレンスにおける、仮想通貨、フィンテック関係の重要発言をまとめた。
仮想通貨STOプラットフォームPolymath、900万ドル(現供給量の25%)相当のロックアップを発表
セキュリティトークンプラットフォームのPolymathは、およそ900万ドル(約9.9億円)相当にあたる7500万POLYのロックアップを発表した。対象トークン数は現供給量の25%にも及び、ロックアップ期間は2024年1月までの5年間となる。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。
17:00
ビットコインなど仮想通貨投資の始め方|初心者が注意すべきリスクとおすすめ戦略
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)投資の初心者向けスタートガイドを解説。基本戦略や知識、特に注意すべきリスクやセキュリティ対策を紹介し、「何歳から始められる?」のか、取引所ごとの年齢制限一覧も提供。
16:04
KDDIのNFT市場「αU market」、アニモカブランズとの連携開始
KDDIが展開する「αU market」で、『PHANTOM GALAXIES』の限定版NFT販売を開始。アニモカブランズが支援するブロックチェーンゲームとの連携施策の第一弾。暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」を接続して購入できる。
14:23
21Shares「半減期前のビットコインは、過去の歴史とは異なるダイナミクスを経験している」
スイスを拠点にする資産運用企業21Sharesは、仮想通貨ビットコインの半減期が市場に及ぼす影響について分析したレポートを発表。ビットコインは現在、過去3回の半減期とは、「異なる市場ダイナミクスを経験している」と指摘した。
12:23
ビットコイン7万ドル台で堅調推移、コインベース・プレミアムは強気から中立に
暗号資産(仮想通貨)市場では、半減期前のビットコインは過去最高値に迫る7万ドル台まで反発して堅調推移を辿る。米国の機関投資家動向を示すコインベース・プレミアムは強気から中立に転じた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
重要指標
一覧
新着指標
一覧