はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

SwiftのカンファレンスSibosにてスマートコントラクト社が、大手金融機関五社と取引を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Swift社が大手金融機関と協力し、売買や配当金支払いのプロセスを簡素化するスマートコントラクトを発表
大手金融の信頼性のあるデータを使うことにより可能になり、コイン売買などに要する時間とコスト削減が間もなく可能になるかもしれません。

Swift Sibos会議にて、ブロックチェーンスタートアップ「SmartContract」は正式に大手金融機関五社の新proof-of-concept (PoC)アシスタントを発表しました。

バークレイズ、BNP Paribas、Fidelity、Societe Generale、Santander社の金利データを利用することで、スマートコントラクトが売買及び配当金支払いを容易化する方法を示すためにデザインされています。今まではこの技術が躍進するために必要な信頼性のある高度な情報源が欠けていたため、このニュースはスマートコントラクトコンセプトの著しい大きな一歩となります。

CoinDesk社と対談中である、SmartContract.com CEOのセルゲイ・ナザロフ氏はPoCはSwiftや他社がやがて起こるスマートコントラクトベースの株や債券の激増に備えるための方法だと主張します。ナザロフ氏は以下のようにコメントをしています。

「多数の人がスマートコントラクトが素晴らしい有価証券、保険証券になると言いますが、私自身は全てに対して優れていると思います。しかしそれらに効果的に機能するには利用者が望むユーザーエクスペリエンスを提供しなければいけないのです。」

そのユーザーエクスペリエンスこそ多くの人によって信頼されているブロックチェーンデータの統一が必要なのです。例えば、ナザロフ氏曰くそのようなデータを使い配当金支払いの際の時間とコストが掛かる非営利プロセスを簡素化することができたと話します。

この技術のデモ版は昨年Sibosで行われたスタートアップチャレンジで$100,000(約1,122万円)を勝ち取り、スタートアップ急成長時代の成果と見れるでしょう。 それ以降、従来データ源をブロックチェーンに繋ぐ設計をされているミドルウェア会社のSmartContract.comは$3,200万(約36億円)相当のイニシャル・コイン・オファリング(ICO)の成功を修め、IC3とTown Crier oracleを利用する契約を結びました。

スマートコントラクトの使い方

PoCの場合、SmartContract オラクルを利用し金利を各五社から(スタートアップが言う)「市場レートスマートコントラクト」に移動させます。

そのコントラクトはデータをシングルレートに総計し、100万ドル(1.1億円)分のスマートコントラクト債券の仮想表現に利用されます。そしてチェーン上支払い取引はSwift支払いメッセージに変えられます。

一つのSwiftが扱える量のメッセージを送信するために、スタートアップ企業はSwiftの電子データを互換用ISO 20022規格に合わせるためにプラットフォームを設計しました。

ナザロフ氏によると、その設計はSwiftメンバーがSmartContractプラットフォームでスマートコントラクトを使い支払いをするためにされたものだと言います。

このシステムには、スマートコントラクト社が行なったICO通貨ChainLink(LINK)のシステムが利用されます。

仮想通貨 Chainlink(チェーンリンク)とは|仕組みを解説
国内の仮想通貨取引所「SBI VCトレード」に上場した仮想通貨Chainlink(チェーンリンク)について、仕組みや開発メンバー、SWIFTとの関係などについて解説。

「この新しい状況でメンバーの利用数やボリュームがあれば、彼らにスマートコントラクトから支払いをしSwiftネットワークを利用してもらいたいです。現時点でSwiftは多くのスマートコントラクトを様々なチェーンに繋げる機能を持ちません。」 SmartContract.comはそれを達成したいと思っています。

技術の基盤

SmartContractは他のオラクルを利用しStandard & Poor社の様な信用格付け代理店からデータを取り出す計画もしています。この方法により、プラットフォームに繋がった銀行はより優れた投資の定めができます。

良いアイデアに聞こえますが、過去の成功があってもナザロフ氏は短期の将来性を慎重に見ています。これを彼は技術発展を妨げる可能性がある因果関係のわからない問題だと説明します。

コーディングする人はスマートコントラクトに興味を示しますが、彼らが商品を発展させるにはもっと信頼性のあるデータが必要だとナザロフ氏は言います。情報提供者ですらインテグレーション前にスマートコントラクトツールの需要があるのか待っている状態です。

しかしSwift研究開発部長のダミエン・ヴァンダーヴェケン氏はCoinDeckに、ISO20022規格を利用すれば両者または片方の投資家を動かすことができると言います。

ヴァンダーヴェケン氏は、「エンドツーエンドのビジネスプロセスが複数の最適化メカニズムにまたがっている可能性がある。ISO 20022は、そのプロセスがさまざまな最適化メカニズムを通し同じ標準の基で動作することを確実にする最適な起爆剤です。」と話します。

Swift Startup Winner Demos Smart Contract Trade with 5 Financial Firms

Oct 16, 2017 by Michael del Castillo

参考記事はこちらから
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/18 金曜日
14:00
トランプ関税政策で揺らぐ米国マイニング産業──東南アジア製機器依存の代償と国内生産への転換
トランプ大統領の新たな関税政策で、東南アジア製マイニング機器に依存する米国のマイニング業界が危機感を募らせている。緊急対応策として、機器の輸入を急ぐ企業や海外拠点を模索する企業もあるが、米国内で製造することを選択する企業もある。
13:25
アジア初のXRP投資商品、リップル社が初期出資へ
仮想通貨運用会社HashKey Capitalが、アジア初のXRPパフォーマンス追跡型投資ファンドを発表。Rippleが初期出資を行い、機関投資家向けに直接保有せずXRPへのエクスポージャーを提供する新たな投資手段が誕生。
12:29
LINE NEXT CSO「キム・ウソク」氏が語るWeb3大衆化戦略とは
LINE NEXT CSOのキム・ウソク氏がWeb3の大衆化戦略を語る独占インタビュー。LINEの強みを活かし、ウォレット体験の改善、直感的なUI、メッセンジャーとの連携強化で1,000万人のユーザー獲得を目指す。Web2からWeb3への架け橋となる挑戦に注目。
12:04
重要局面のビットコイン85000ドル付近を維持、3月の関心指数は増加
ビットコイン価格が下降トレンドラインと200日移動平均線の狭間で重要局面を迎える中、「ビッグショート」のスティーブ・アイズマン氏はマクロ市場に警戒感を示す。Google検索データが示す個人投資家の関心回復も相まって、市場は混沌とした展開を見せている。
11:35
イーサリアム、クジラの大量売却が相次ぐ ETHの将来性と課題は?
仮想通貨イーサリアムのクジラが3年ぶりに活動を再開し7億円相当を売却した。フィデリティはイーサリアムの将来の可能性と課題を分析するレポートを発表している。
10:45
ソラナ基盤のRaydium、カスタマイズ性重視のミームコインローンチパッド「LaunchLab」をリリース
ソラナ上のDEX「Raydium」が新トークンローンチパッド「LaunchLab」をリリースした。カスタマイズ性の高さとコミュニティ還元機能を特徴としておりPump.funの競合となる。
09:45
リップル社買収先のHidden Road、米国でブローカーディーラーの認可取得
リップル社が買収する計画のHidden Roadは、完全子会社が米FINRAからブローカーディーラーの認可を取得したと発表。これからサービスと顧客基盤を拡大していく。
09:25
レイヤーゼロ、a16zから約80億円追加投資 価格10%高
価格10%ほど上昇もATHから67%減 大手ベンチャーキャピタルAndreessen Horowitz(a16z)傘下の「a16zクリプト」は18日、クロスチェーンインフラLa…
07:50
国内ファッションブランド「ANAP」、ビットコイン約2億円分購入
日本のファッション企業ANAPホールディングスが約2億円相当のビットコイン購入を発表。「デジタルゴールド」としての価値に着目し、子会社ANAPライトニングキャピタルを通じた投資戦略の一環として実施した。
07:15
バイナンスCEO、複数国の仮想通貨準備金創設を支援中と明かす
バイナンスのCEOは、同社が複数の国に対して、ビットコインなどの仮想通貨準備金創設の助言を行なっていると明かした。また、デジタル資産の規制整備も支援していると話している。
06:35
ビットコイン価格安定の背景 機関投資家と企業の買い支え
仮想通貨ビットコイン価格の安定性要因についてブルームバーグのETF専門家が指摘。機関投資家の強いETF買い意欲と、マイクロストラテジーなどの超大口ホルダーの継続的な蓄積が下落相場を支えている。
06:10
ビットコイン、安全資産需要の波に乗れず 金ETFには約3兆円流入──JPモルガン分析
JPモルガンの最新レポートによると、マクロ経済の不確実性の中、金は安全資産として資金流入を集める一方、ビットコインはデジタルゴールドの役割を果たせていない。金ETFが第1四半期に3兆円弱の純流入を記録する中、ビットコインETFは3カ月連続の資金流出を記録。
05:40
トランプ大統領、パウエルFRB議長解任に初言及 「遅すぎる」利下げ判断を批判
トランプ大統領がSNSでパウエルFRB議長を「常に遅すぎて間違っている」と非難し、「解任は早ければ早いほど良い」と初めて明示的に解任に言及。欧州中銀が7回の利下げを実施する中、関税政策効果を活かした利下げを求める発言が再び市場に波紋。
04/17 木曜日
16:03
アークインベストのキャシー・ウッドCEO、トランプ関税を「ショック療法」と評価
アークインベストのキャシー・ウッドCEOがトランプ関税政策を"ショック療法"と評価。アート・ラッファー博士の最新論文に言及し、一見逆進的な増税が自由貿易への道筋となる可能性を示唆した。
15:39
カルビー、ブロックチェーン活用のIP管理「かるれっと」でWeb3展開を加速
カルビーがブロックチェーン技術を活用したIP管理プラットフォーム「かるれっと」を発表。DIDと生体認証を組み合わせた認証システムで契約の透明性を確保し、クリエイターとの協業を促進。過去2年間のNFTキャンペーンやWeb3ゲームとのコラボ経験を活かした新戦略で、食品メーカーによるWeb3活用の先進事例として注目される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧