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仮想通貨規制のクラリティー法、今年可決の確率は3分の1か 米投資銀行TDコーウェン警告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • TDコーウェンが可決確率を3分の1と消極試算
  • 8月議会休会前が事実上の立法期限

消極的見通し

米投資銀行TDコーウェンは31日付のレポートで、米上院で審議中の仮想通貨市場構造法案(クラリティー法)について今年の可決確率を3分の1と見積もり、法案の前進に向けた見通しに対して「悲観度が増している」と表明した。The Blockなどの海外メディアが報じた。

TDコーウェン・ワシントン・リサーチ・グループのマネージングディレクター、ジャレット・ゼーバーグ氏は、ステーブルコインの利回りをめぐる最新の妥協案について「法案を動かすには不十分だ」と指摘した。問題の条項は、ステーブルコインの残高保有に対する受動的利回りを禁止する一方、取引・決済などの活動連動型報酬は認める内容で、コインベースの年間収益の約5分の1に相当する13.5億ドルのステーブルコイン関連収益に直接影響すると見られる。

コインベースは3月26日、クラリティー法の最新草案に「重大な懸念」があるとして支持を再度撤回し複数の大手仮想通貨企業と連携して条文変更を求める対案の調整に入った。

コインベースが支持撤回を表明するのは今年1月に続き2度目で、前回は撤回表明を受けて委員会採決が延期された経緯がある。銀行業界はコインベースと真逆の方向に圧力をかけており、ジェイミー・ダイモン氏とコインベースCEOのブライアン・アームストロング氏がステーブルコイン経済をめぐり直接対立していると伝えられている。

関連:米上院、クラリティー法の委員会審議を4月に確定 5月不成立なら2027年まで審議困難か

クラリティー法は昨年7月に下院を294対134の賛成多数で可決しており、上院での成立が米国の仮想通貨規制整備の最終関門となっている。上院銀行委員会は4月後半に委員会審議(マークアップ)の実施を予定しているが、議会は現在イースター休暇中で、ゼーバーグ氏は8月の議会休会開始直前が法案前進の最も可能性の高いタイミングとの見方を示した。

過去に法案に楽観的な姿勢を示していたマーク・ワーナー上院議員が可決見通しを従来の80%から50〜60%に引き下げたことをゼーバーグ氏は引用しつつ、TDコーウェン自身はさらに低く見ていると指摘した。

なお、法案を推進するシンシア・ラミス上院議員は先日「ステーブルコイン報酬の保護とコミュニティ銀行からの預金流出防止に取り組んでいる」と述べ、超党派合意の形成に向けた調整継続を明らかにした。

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