はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

香港証券先物委員会がSTOのガイドラインを公表 仮想通貨規制と証券法の対象に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

香港証券先物委員会がSTOのガイドラインを公表
香港証券先物委員会は、STOを実施する事業者と仲介人を規定するガイドラインを公表した。ライセンス取得や情報開示などが義務化され今年7月より発効する。またガイドラインでは投資家に対してSTO投資への細心の注意を促している。

香港証券取引委員会がSTOのガイドラインを公表

香港の証券規制当局である証券先物委員会(SFC)が28日、STOを実施する際のガイドラインを公表した。今回のガイドラインは今年の7月から発効する。

ガイドラインによると、セキュリティトークンは香港の証券先物法(SFO)の下で証券としてみなされる可能性が高いことであるため、証券法の対象となるという。

策定されたSFOの規制下では、セキュリティトークンの販売や配布をする者は、証券の法的取引を可能にする「タイプ1規制対象活動」のライセンスの取得が必要になる。また、香港でのSTOや香港の投資家を対象としたSTOの実施においてもそのライセンスが必要となる。

ガイドラインはSTO実施者と投資家間の仲介人についても義務を規定。それによると仲介人も香港が定める行動規範に準拠した形で、商品に関するリスク等を明確に投資家へ情報提供することが要求されるという。

それに加えてガイドラインは、STO実施者と仲介人の双方に、SFCが昨年11月に公表した仮想通貨等デジタル資産の取り扱いに関するガイドラインを熟知することを要求。その昨年のガイドラインでは、直接または仲介業者を通じて総資産の10%以上をデジタル資産に投資する企業は、SFCからのライセンス取得が必要であることを定めている。

また、仲介人については昨年のガイドラインにも記述されている以下の3つの要件の遵守が求められるという。

1.販売制限

仲介人がセキュリティトークンを販売や配布する場合、タイプ1規制活動(証券取引)のために認可または登録されなければならない。そして、セキュリティトークンはプロの投資家への提供に限られる。

2.デューデリジェンス

セキュリティトークンを配布する仲介人は、対象STOにおける適切なデューデリジェンスを実行する必要がある。具体的には、管理者や開発チームの経歴や財務的健全性、ならびにセキュリティトークインを裏付ける資産の存在、それに付随する権利の調査などがあるがそれらに限定はしない。

また仲介人は、ホワイトペーパーやマーケティング資料などの公開情報を含めた対象STOに関連する全ての情報を精査し、顧客に提供する情報全てが正確である必要がある。

3.顧客への情報開示

顧客の投資判断のために、仲介人は対象STOに関する情報を明確でわかりやすく提供。またデジタル資産に関連するリスクを際立った警告文で知らせる必要がある。

なお仲介人が以上の要件を守らなかった場合は、ライセンスのはく奪やSFCによる懲戒処分の対象となる可能性もあるとしている。

また今回のガイドラインでは投資家に対するSTOへの警戒も促している。

ガイドラインは、仮想通貨の価格変動やハッキングおよび詐欺等のリスクをSTOにも当てはまるものとして注意喚起。

STOはまだ資金調達法として初期段階の形態であることから、投資判断には一層の注意が必要であるとしている。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

東南アジア諸国でのICO/STO及び仮想通貨法規制の最新状況|金融部会レポート
第19回金融部会では、「シンガポール/東南アジア諸国でのICO/STO及び仮想通貨法規制の最新状況」と題して、シンガポールでICO案件を多く手掛ける弁護士の森和孝氏が講演を行った。東南アジアの仮想通貨に関する最新の状況や課題についての内容をお届けする。
【速報】中国北京市、仮想通貨のSTOやステーブルコインなども違法金融活動に定める|中国の禁止範囲拡大に警戒
中国北京のIFIA協会は21日、仮想通貨IEOやSTOなどを違法金融活動とし、規制に取り締まりを促す警告文書を公式に発表した。中国の禁止範囲拡大に繋がる事例として警戒感が強まっている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:00
テザーUSDT、5ブロックチェーンでサービス終了へ 9月1日から償還停止
世界最大のステーブルコイン発行企業テザー社が、アルゴランドやビットコインキャッシュなど5つのレガシーブロックチェーンでのサービス終了を発表。9月1日から償還停止。
13:15
ビットコイン上昇の背景に「大きく美しい法案」=The Kobeissi Letter
アナリストが米トランプ政権の「大きく美しい法案」が仮想通貨ビットコイン上昇の背景にあると分析した。米ドル下落と歩調を合わせてビットコインは過去最高値に到達したと指摘する。
11:32
NYSE上場DDC、アニモカブランズと1億ドル規模ビットコイン戦略提携発表
NYSE上場のDDCエンタープライズがアニモカブランズと1億ドル規模のビットコイン戦略提携を発表。企業の仮想通貨準備金戦略の新たな枠組みを構築し、収益最大化を目指す。
10:40
アーサー・ヘイズがアルトシーズン到来を予想 その背景は?
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がビットコイン史上最高値更新を受けて強気転換。イーサリアム主導のアルトシーズン到来を予想し、投資ファンドで積極投資を再開。
10:10
イーサリアム、「世界最大のZKアプリ」に メインネットにゼロ知識証明を導入へ
イーサリアム財団が1年以内にメインネットへzkEVMを導入するロードマップを発表した。ゼロ知識証明技術でスケーラビリティとプライバシー保護を強化する計画である。
09:40
カリフォルニア州仮想通貨決済法案、ビットコイン除外でステーブルコインに限定
カリフォルニア州のAB1180法案が上院委員会で修正され、ビットコインなど仮想通貨を除外しステーブルコインのみの決済受け入れに変更。可決されれば2029年施行予定となる。
09:00
ATH更新のビットコイン、今後の価格はどうなる?【価格予測まとめ】
ビットコインが史上最高値を更新する中、スタンダード・チャータード銀行、ARKインベストなど主要機関・専門家による2025年末〜2030年の価格予測をまとめた。
08:30
グレースケール、仮想通貨投信のETF申請は「自動承認された」と主張
グレースケールが米SECによる仮想通貨ファンドETF化承認停止に反発。240日期限切れによる自動承認を主張し、投資家への損害を指摘。
07:30
イーサリアム、5カ月ぶりに3000ドル突破
仮想通貨イーサリアムの価格は節目となる3,000ドルを約5カ月ぶりに突破した。価格上昇の要因には、ETFへの資金流入や企業購入の増加などが挙げられる。
07:10
ビットコイン11.8万ドル突破も売り圧力低下、長期保有者は静観か=グラスノード
仮想通貨ビットコインが史上最高値11万8000ドルを更新する中、取引所流入量は2015年以来最低水準に。グラスノードとクリプトクアントが売り圧力減少の実態を分析。
06:20
Upexi、2億ドル調達でソラナ保有量を165万SOLに拡大予定
ナスダック上場のeコマース企業ウペクシが2億ドルの私募調達を発表。ビッグブレイン・ホールディングスが主導し、ソラナ保有量を73万6000枚から165万枚に倍増へ。
05:55
シャープリンク、イーサリアム財団から1万ETH直接購入
ナスダック上場のシャープリンク・ゲーミングが、イーサリアム財団から1万ETH(約37億円)を直接購入。同社のETH保有量は215,634枚となり、世界第2位の企業保有量を拡大。
07/11 金曜日
18:44
リミックスポイント、第4回無担保社債の20億円でビットコイン買い増し
リミックスポイントが7月11日、第4回無担保社債の調達資金20億円でビットコイン116.72BTCを取得。総保有量は1,168BTCに増加し、今後も約295億円の追加投資を計画。
18:31
金融庁、「暗号資産・ブロックチェーン・イノベーション参事官」を新設 資産運用改革室長など歴任の今泉氏が就任
金融庁が総合政策局に「暗号資産・ブロックチェーン・イノベーション参事官」を新設。今泉宣親氏が就任。従来の規制中心から技術革新促進への政策転換を示唆。暗号資産ETF承認や税制改正への期待が高まる。
18:03
「金持ち父さん」著者がビットコインを選ぶ理由とは?“いまさら聞けない”投資哲学も解説
『金持ち父さん貧乏父さん』著者のロバート・キヨサキ氏が、仮想通貨投資家から大きな注目を集めています。本記事では、キヨサキ氏の主張から仮想通貨投資のポイントや経済的自由を獲得する手段を探ります。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧