CoinPostで今最も読まれています

【追記】CFTCとLedgerXが行き違いか 現物決済ビットコイン先物承認を巡る最新状況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BTC先物が承認されていない可能性
LedgerXがビットコイン先物をローンチできていない報道について、新たな状況が明らかになった。米CFTC側の説明と、同社CEOの主張が判明した。

BTC先物が承認されていない可能性

現物決済ビットコイン先物取引のローンチが発表されたLedgerX社が、先物提供にあたり、CFTCの正式な承認がまだ降りていない可能性が浮上した。CoindeskやThe Block、Cointelegraphなど米仮想通貨メディアが速報として報じた。

同報道を報じたCoindeskなどは、CFTCの広報責任者が明かしたとしている。

The Blockでは、先物のローンチが発表されたものの、CFTCのホームページ上に正式な文書が掲載されていない点も指摘した。※なお、先物の提供が今後できない事を意味する報道ではない。

なお、LedgerXのトレードデータページを見てみれば、ビットコイン先物は加わっていない格好だ。

今回先物のローンチが発表されたことで、仮想通貨市場ではBakktで高まっていた現物決済先物取引のサプライズ的な発表によって、大きな反響が確認されていた。

*現在の最新状況

現在、LedgerXのビットコイン先物をめぐる最新状況は2つある。

LedgerXの運営・リスク責任者を務めるJuthica Chou氏はCoinDeskに応じて、ビットコイン先物取引を行なっていないと明かした。

昨日、LedgerXはビットコイン先物および個人投資家向けのプラットフォーム「OMNI」を発表する際、ツイッター上でも公表したが、その後同ツイートを削除した。

LedgerXのCEO Paul Chou氏はSNS上で、「ツイートの削除は米CFTCの要求であり、CFTCは検閲しようとしている。今後我々はもう二度とCFTCのツイート削除に対する要求には応じない。」と話し、「なお私は、CFTCを反競争行為・義務違反・規制違反として訴えることに決めた。」と、ビットコイン先物を予定通りに提供できなかった責任がCFTCにあると主張している。

6月、CFTCはLedgerXに『指定契約市場ライセンスDCM』を付与した。DCMを持つLedgerXは先物契約を提供することが可能になった。しかし、LedgerXが自社で先物契約の清算業務も行おうとした点が今回の行き違いに発展した要因になったと見られている。

LedgerXは2017年に清算機関ライセンスDCOをCFTCより取得した。しかし、当時のDCOでは先物を清算するのでなく、スワップを清算する権利だ。

LedgerXは2018年11月8日に先物を清算する権利を得るために、DCOの変更をCFTCに提出したがCFTCからは追加書類が不要であることを伝えられたと、Chou氏は説明。DCOを変更するために最初に提出書類が十分な内容であったと、LedgerXの経営陣は判断したという。

翌年6月のDCMライセンスの取得通知では、CFTCは「LedgerXはすでにDCOの変更申請を提出した。」との発表を行なっているため、LedgerXが申請を出していることは間違いない。

基本的なCFTCのルールでは、DCOにおける可否判断の猶予期間は180日と設定、Chou氏は、180日の期間で非承認通知を受けなかったため、申請が承認されたことと判断した。これがCFTCとLedgerXの行き違いに発展した。

(2018年11月8日から計算すれば、6月の時点ではすでに180日が経過しているが、例外はある可能性は十分に考えられる。)

一方、CFTCの高官によると、DCOの申請(変更を含む)はCFTCから明確な承認が必要で、「書類上の承認」が必要であり、期間が過ぎて非承認の通知がなくても、承認されたことを意味するわけではないとした。

LedgerXは先物を提供するにあたって、DCOの承認を改めて待つ必要があるが、CFTC側はその申請が最終段階にあるとも言及している。

参考資料:LedgerX CEOの主張など

CoinPostの注目記事

仮想通貨ビットコインFX:ローソク足の見方、始値のレジサポに重きを置く理由(寄稿:やがみ)
仮想通貨ビットコイン(BTC)におけるローソク足のレジサポやプライスアクションの捉え方について、チャート図や「ライントレード」と組み合わせて詳しく解説。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/20 土曜日
10:30
ソラナWeb3ゲーム「Nyan Heroes」、Epicのストアでトップ30入り
ブロックチェーンゲーム「Nyan Heroes」はEpic Games Storeで最もプレイされたゲームでトップ30以内に入った。今後NFT機能や独自の仮想通貨も導入する予定だ。
09:15
ビットコイン、4度目の半減期完了 報酬が3.125 BTCに
直近の米経済指標(3月の雇用統計やCPI等)が景気の堅調さを改めて示しているため、FRBが利下げを急ぐ必要がなくなりつつあるとの観測が高まってきており、仮想通貨や株のようなリスク資産をさらに押し上げる力は弱まってきたようだ。
08:25
BTCクジラが1900億円相当のビットコイン押し目買い、エヌビディアなど大幅安|金融短観
19日のアジア時間はイスラエルがイランに対して報復攻撃を実施したとのメディア報道が嫌気され日経平均指数や上海総合指数などは大きく下がったが、その後攻撃の規模が限定されており核施設に被害はなかったとの報道を受け米国の株式市場ではこのニュースへの反応は見られなかった。
06:45
Magic Eden、BaseチェーンのNFTに対応へ Open Editionミントも予定
Magic Edenは現在NFTマーケットプレイスのランキングで1位。ビットコイン半減期を背景に需要が高まるビットコインOrdinalsおよびビットコイン上の「Runes」への期待が出来高を押し上げている。
06:15
マイクロストラテジーのセイラー会長、自社株売却で570億円の利益
マイクロストラテジーの株価は仮想通貨ビットコインの3月の高騰に伴い3月27日に1,919ドルまで値上がりした。同株は年初来+71.37%のパフォーマンスを見せた。
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧