はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン再び転落、仮想通貨相場の冷え込み目立つ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

1日の米NY株式市場では、ダウが前日比176.89ドル(0.54%)安、ナスダックが前日比86.9ドル(0.72%)安と下落した。

大手金融機関で作るクレジット・デリバティブ決定委員会は、ロシア国債が支払い不履行に陥ったことを発表した。市場から事実上のデフォルト(債務不履行)とみなされる可能性が高いとされる。ロシアでは、ウクライナ情勢を巡る欧米諸国による経済制裁の影響で、米ドル建ての債務利払い懸念が強まっていた。

また、金融引き締めの加速懸念が強まったことを受けた米長期金利や原油先物価格の上昇のほか、ドル指標も再上昇(下図)に転じ、相場反転の兆候をかき消したことが背景にある。

DXY/USD週足

2日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比-5.1%の388万円(29,771ドル)と大幅下落した。

BTC/USD日足

イーサリアム(ETH)も、直近安値からの5日間の上昇分をほぼ全戻しと厳しい展開に。

暗号資産(仮想通貨)先物市場では、ビットコインがすべてのOI(未決済建玉)の内63%を占めるまで増加した。今年4月時点では約50%であったが、市況悪化に伴いアルトコイン市場から投機資金が断続的に流出し、相対的に値下がりしにくいBTCに資金が集中したものとみられる。

出典:Arcane Research

市場占有率を示すビットコイン・ドミナンスは、1ヶ月で5%ほど上昇した。

BTC.D 週足

これは、過去繰り返されてきた仮想通貨相場のトレンド・サイクルであり、逆に言えばBTCドミナンスの急低下が見られた場合、強気トレンドにおける”アルトシーズン”の兆候を示す。

騰落率ベースでは、ビットコインの前月比-18%に対し、低時価総額アルト銘柄群のベンチマークである「スモールキャップ・インデックス」が前月比-33%の損失を記録するなど資金抜けが激しい。2018年の仮想通貨バブル崩壊時も同様の傾向が観測されている。

アルトコイン市場

時価総額9位のアルトコインであるソラナ(SOL)ブロックチェーンが、日本時間2日未明に5時間弱停止する事態に陥った。機能バグに起因するものだと特定された。

関連:ソラナ、機能バグにより4時間強のネットワーク障害

安価かつ高速で最大50,000TPSの処理速度を誇り、その使い勝手の良さから飛躍的な成長を遂げたソラナチェーン及びエコシステムであるが、2021年12月以降は度重なるインシデントが発生して低迷気味だ。

昨今ではネットワークエラーやトランザクション詰まりの影響により最大手取引所のバイナンスでSOLの送金停止が頻発。「安定性に欠ける」との指摘もある。

SOL価格は前日比-12.2%と大幅下落し、BTCの-6.0%、ETHの-5.5%、BNBの-5.6%と比較しても値下がりが顕著に。ピーク時の21年11月には1SOL=29,500円を記録したが、現在は1/6程度の1SOL=5,200円まで下落した。

ソラナの開発を手掛けるソラナラボは、トランザクション詰まりを引き起こした悪質なNFT minting botの影響を排除し、問題を緩和するためのアップグレード予定を発表しており、状況の改善が期待される。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/21 水曜日
13:40
イーサリアムDEXトレーダー70%超急増、Uniswapが市場独占するも特許訴訟に
イーサリアムのDEX取引が活性化し、アクティブユーザー数が73%増の64,000人に到達した。イーサリアムの取引市場シェア86%を占めるUniswapが3兆ドルの累計取引量を達成する一方で、Bancorによる特許侵害訴訟に直面している。
12:30
ビットコイン10万ドル台で再注目、投資魅力が金に接近か=アナリスト
ビットコイン価格が10万ドルを突破し、金価格が調整する中、投資資金の流れに変化が。フィデリティやゴールドマン・サックスなど大手金融機関の分析から、金とビットコインの関係性と今後の見通しを解説。
11:35
「NFTの多くは有価証券ではない」米SECパース委員が見解
米SEC委員のパース氏がNFTの証券性を否定する見解を示した。クリエイターロイヤリティを伴うNFTも証券に該当せず、ミームコインや多くの仮想通貨も除外対象と意見している。
11:00
アバランチ、140億円規模の新ブロックチェーン環境「Fusion」リリース
仮想通貨アバランチが1億ドル規模の新エコシステム「Fusion」を発表した。モジュール型の2層アーキテクチャで、成果主導型の実用的ブロックチェーンネットワーク構築を可能にする。
10:35
元大統領候補のStrive社、75000BTC取得計画 Mt.Gox債権から
元大統領候補のラマスワミ氏の資産運用会社Striveが、破産した仮想通貨取引所Mt.Goxの7万5000ビットコイン債権を割引価格で取得する計画を発表。10月までの債権者返済に先立ち株主承認を目指す。
10:25
ジャスティン・サン、トランプ米大統領との晩餐会参加へ
仮想通貨トロンの創設者ジャスティン・サン氏は、トランプ米大統領との晩餐会に参加することを公表。晩餐会参加希望者の中で、トランプコインの最大保有者だと説明した。
09:30
株価50%急騰、米上場DigiAsia 純利益の半分をビットコイン購入へ
ナスダック上場フィンテック企業DigiAsia Corpが純利益の最大50%をビットコイン購入に充当する戦略を発表。最大1億ドルを調達しBTC準備金を確立、長期保有と収益創出を目指す。
08:35
ビットコイン、過熱なき上昇か オンチェーン分析が裏付ける=アナリスト
Avocado_onchainとSwissblockの最新分析によれば、ビットコインの現在の反発上昇は過去と異なり過熱することなく進行中。ビットコインファンダメンタルインデックスも弱気ダイバージェンスの兆候なく、オンチェーン指標が市場の健全性を示しているようだ。
08:00
イーサリアム過熱状態、2500ドルで調整局面入りか アナリスト分析
Cryptoquantの登録アナリストがイーサリアムが2500ドル付近で過熱状態と指摘。一方でバイナンスからのアルトコイン流出は蓄積の兆候に。
07:25
ロビンフッド、米SECにRWAトークン化の規制案提出
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、RWAトークン化の規制に関する提案書を米SECに提出。将来的に、トークン化したRWAの取引所を運営する計画があるようだ。
07:10
XRP・ドージコインETFの判断延期継続 米SEC、承認は早くても夏ごろか
米証券取引委員会がXRPとドージコインのETF申請について判断を延期し、パブリックコメントを募集。BitwiseのイーサリアムETFステーキング機能審査も先送りに。
06:55
トランプ退任前にビットコイン価格5倍上昇を予測=大手銀アナリスト
大手銀アナリストは政府機関がマイクロストラテジー株を通じてビットコイン保有を増加させていると指摘。この傾向がトランプ大統領退任前のビットコイン50万ドル予測を裏付けると主張。
06:05
ビットコイン保有量でサトシに迫る世界2位 ブラックロックETF
ブラックロックがビットコイン保有量でサトシ・ナカモトに次ぐ世界第2位に浮上。米国ビットコインETFの急速な資産集積でバイナンスを上回り、テキサス州でもビットコイン準備金法案が進展中。
05:40
CMEのXRP先物、27億円の初日取引高でソラナ超え 
米CMEグループが仮想通貨XRPの先物取引を開始し、初日に1900万ドルの取引高を記録。ビットコイン、イーサリアム、ソラナに続く4番目の仮想通貨先物として注目される。
05/20 火曜日
18:39
イーサリアム将来価格2025展望 | ETF・機関投資家・開発動向の注目点
【2025年5月最新】イーサリアム(ETH)の将来価格と成長可能性を徹底分析。ペクトラ後の価格回復、ブラックロックのステーキングETF申請、機関投資家の700億円購入など最新動向を解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧