はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

国内発NFTアートの関心が上昇した背景、著作権問題も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国内NFTの関心上昇

ここ数日、日本発のNFT(非代替性トークン)アートへの関心が高まっている。

背景には、メタバース関連会社RTFKT Studiosの共同創設者であるBenoit Pagotto氏によるNFT購入がある。

RTFKTは、メタバース(仮想空間)上のデジタルスニーカーを作成する企業で、村上隆氏とのコラボレーション「CloneX(クローンX)」を展開する。 21年12月には、大手スポーツブランドのナイキ(NIKE)によって買収されたことで知られる。

関連:ナイキ、メタバース関連企業「RTFKT」を買収

背景

Benito氏は2月11日、日本のNFTプロジェクトである「Kawaii girl Collage」の作品を購入した。

この購入で注目度が上昇した同コレクションは数日間の内に完売。17日時点で、販売最低価格(フロアプライス)は、0.03ETH(約1万円)から0.56ETH(約20万円)まで上昇している。

Benito氏は、自身のツイッターアカウントで日本のNFTアーティストの支援を表明。複数の作品を購入した。

中でも、2月14日に購入した「Kawaii SKULL」は、10,000作品が1日で完売。こちらもフロア価格が0.01ETH(3~4千円)から、執筆時点では0.04ETH(約1.5万円)まで上昇している。

総取引量は最高400ETHに上り、24時間以内の取引ランキングも上昇した。

その一方、二次創作におけるIP(知的財産権)問題もクローズアップされた。

NFT有識者によれば、Benito氏による買いを見込んだ他アーティストがBenito氏のツイッタープロフィール画像である「CLONE X #4」を二次創作したが、日本人アーティストである村上隆氏のMURAKAMIアートが多く含まれており、意図せず村上氏の著作権を侵害した可能性があるという。

そのため、Benito氏は、この問題に関する明確なガイドラインを作成することを言及。「ファンアートに関する新たな提案を行う」とした。

関連:大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説

追記:

18日、Benito氏から新しい情報が発表された。

ファンアートに関しては、問題となった「CLONE X #4」ではなく、新たに「Crow Noun」を対象とした二次創作を作るようにツイッターで呼びかけた。

「Crow Noun」は、Nounsと呼ばれるgenerativeNFTプロジェクトの作品で、カラス(Crow)を題材にして作られたもの。NounsのNFTは全てフルオンチェーンで作られており、作品を活用したDAO(分散型自立組織)の運営を行っている。

24時間毎に1つのNounが生成され、オークションにかけられており、その収益の100%はNouns DAO トレジャリー(保管庫)に送られて、DAOの運営費等に充てられる。

作品の中でも、最初につくられた「Noun 1」は613.37ETH(2億円以上)と高額で取引されており、当時大きな話題を呼んだ。

Benito氏は「これからも日本のNFTアーティストを発掘していきたい」として、日本のNFTアートへの関心を継続している様子。

また、「RTFKTではクリエイティブ・チャレンジとPods(RTFKTが作成する部屋シリーズ)のバーチャル・ホームのコンペを計画している」と呼びかけ、日本のNFTアーティストがRTFKTのクリエイティブ・コミュニティに参加することを期待している模様だ。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/26 土曜日
11:25
スイス中銀総裁がビットコイン準備金提案に反対表明、国民投票イニシアチブの行方は
スイス国立銀行総裁が、ビットコインは準備金として不適合だとの見解を示した。一方で国民投票を目指す「ビットコイン・イニシアチブ」は署名活動を継続中だ。
11:15
オソフ上院議員が批判 トランプ大統領のミームコイン晩餐会は「弾劾されるべき違反」
ジョージア州代表のオソフ上院議員がトランプ大統領のTRUMPコイン保有者向け晩餐会を「弾劾に値する犯罪」と批判。上位220名の保有者を招待する計画に対し、民主党議員からは利益相反の懸念が高まり、SECへの調査要請も行われている。
10:45
「ストラテジー社によるビットコイン寡占は深刻なリスクにならず」──『ビットコイン・スタンダード』著者見解
サイフェディアン・アモウズ氏が、企業によるビットコイン寡占リスクについて見解を示した。トランプ関税政策を批判し、ビットコインによる米国債務問題の解決策についても言及している。
10:15
世界経済の不確実性はビットコインにとって追い風=ブラックロック幹部
ブラックロックの幹部が世界経済の不確実性がビットコインの価値上昇につながると指摘。フィンクCEOは先月、米国の債務管理失敗によりドルの準備通貨地位がビットコインに奪われる可能性を警告。市場の地政学的分断が進む中、低相関資産としてのビットコインの役割が注目される。
08:40
ブラックロックのビットコインETF、BTC総供給量の2.8%を保有
世界最大の資産運用会社ブラックロックのビットコインETF(IBIT)がBTCの総供給量の2.8%を保有。58万2000BTCに到達し、今週単日で6.4億ドルの資金流入を記録した。
08:02
リップル社のトップ「現時点でIPOの必要はない」
リップル社のプレジデントは、同社がIPOを行う計画は現在はないと語った。財務は健全な状態にあるとし、買収などを行なって事業を成長させることに集中すると話している。
07:55
2026年までに世界の企業が300万BTC保有を予測 ビットコイン・マガジンCEO
ビットコイン・マガジンのベイリーCEOが上場企業によるビットコイン保有が急増すると予測。現在の70万BTCから2026年末には200万〜300万BTCに拡大の可能性。
07:25
ドラゴンチェーン(DRGN )価格が2倍以上急騰、米SECの訴訟取り下げを受け
米SECとドラゴンチェーンが4月24日、新政権下の「政策的観点」を理由に2022年から続く未登録証券訴訟の取り下げを共同申請した。
06:40
米SEC新委員長初参加の円卓会議、仮想通貨業界に「大きな恩恵」期待──前任ゲンスラー氏の厳格路線を批判
米SEC新委員長アトキンス氏が就任4日目の円卓会議で仮想通貨からの「大きな恩恵」を期待すると発言。バイデン政権下の厳格路線を批判し、「目的に合った合理的な規制枠組み」確立を目指す。
06:10
前週比65%以上高騰、仮想通貨SUI(スイ)がビットコインやイーサリアムを大幅アウトパフォーム その背景は?
仮想通貨Suiが週間66%高騰し主要銘柄を上回る急成長。グレースケールSUIトラスト設立やxPortalマスターカード提携がけん引。TVLは40%増、DEX取引量は177%増と実需も拡大中。「次のソラナ」との期待も。
04/25 金曜日
21:03
コインチェック、PEPEなど4銘柄を新規取扱いへ
仮想通貨取引所コインチェックは5月13日、PEPE・MASK・MANA・GRTの取り扱いを開始する。取引所の板取引銘柄は25へ拡大し、販売所・つみたて・貸暗号資産など全サービスで対応。
13:44
取引所のビットコイン残高が過去6年の最低水準に、企業購入加速も懐疑的な見方浮上
フィデリティの報告によると、取引所のビットコイン供給量が2018年以来最低の約260万BTCに減少した。上場企業による大量購入が背景にあり、この傾向は今後加速するとフィデリティは予測している。
11:30
ステーブルコイン市場、2030年まで最大500兆円規模へ シティが成長シナリオを予測
シティグループが、ステーブルコイン市場は2030年までに最大3.7兆ドル規模に成長すると予測した。また、そのうち米ドル建てコインが90%のシェアを維持すると見ている。
11:24
ビットコイン93000ドル維持、イーサリアムにも変化の兆し トランプ関税ショック後の仮想通貨市場
トランプ大統領による関税政策転換が債券市場の脆弱性を露呈する中、ビットコインは93,600ドル台で堅調に推移。イーサリアムは、アクティブアドレス数の増加や価格の抵抗線突破など、長期下落トレンドからの反転兆候を示した。
10:45
米FRB、銀行の仮想通貨・ステーブルコイン活動に対する規制緩和を発表
米連邦準備制度理事会が、銀行の仮想通貨・ステーブルコイン活動に関する厳格な監督方針を撤回した。参入障壁が低下し、金融機関の仮想通貨ビジネス参入を促進する要素となる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧