Astar Network(ASTR)の概要
Astar Network(ASTR)とは、ポルカドット(DOT)と接続する日本発のパブリックチェーンだ。渡辺創太CEO率いるステイクテクノロジーズが開発を手がける。
21年12月、ポルカドットの「パラチェーン」オークションに参加し、ポルカドットネットワークに接続するための権利を獲得後、22年1月にメインネットがローンチしている。
Astarでは、構築を奨励する(=Build2Earn:構築して稼ぐ)「dAppStaking」という開発者向けの報酬設計を導入しており、これまでに40以上のdApps(分散型アプリ)がローンチされている。
また、ブロックチェーンゲームなどを手掛けるdouble jump.tokyo株式会社や、GameFiプラットフォームを運営するDigital Entertainment Asset Pte. Ltd.(DEA)と提携するなど、NFT(非代替性トークン)・P2Eゲーム領域への参入も見られている。
特徴
Astarの特徴の1つは、EVM(イーサリアム・ヴァーチャル・マシン)とWASM(ウェブアセンブリー)に対応していることだ。
そのためAstarでは、イーサリアム(ETH)互換のものだけでなく、ポルカドットネイティブなdAppsの構築も可能。
さらに今後、ポルカドットと同じくチェーンの相互運用で知られるコスモス(ATOM)へのブリッジのローンチも予定されている。
Astarはこうした技術者フレンドリーな開発環境の提供やチェーン間のブリッジを通して、相互運用性の課題解決を目指す方針だ。
ASTRトークン
「ASTR」トークンは、Astar上のユーティリティおよびガバナンストークンとしての用途を持つ。
トランザクションにかかるガス代としての使用や、dAppsステーキングに用いてその報酬としてASTRトークンを稼ぐこと、またコミュニティにおけるオンチェーンガバナンスの投票権としてなどに用いられる。
その他
22年1月28日には、大手暗号資産(仮想通貨)ファンドであるPolychainなどが主導する戦略ラウンドで約25億円(2,200万ドル)を調達したことを発表したほか、3月7日には米大手取引所であるコインベースのVC部門から戦略的資金調達をしたことも発表している。