Astar Network(ASTR)の概要
Astar Network(ASTR)は、ポルカドット(DOT)に接続する、日本から生まれたパブリックブロックチェーンとしてスタート。その後、イーサリアムのレイヤー2としてエコシステムを拡張しています。このプロジェクトは、渡辺創太CEOが指揮を執るステイクテクノロジーズによって開発が主導されています。
Astar Networkでは、構築を奨励する(=Build2Earn:構築して稼ぐ)「dAppStaking」という開発者向けの報酬設計を導入し、dApps(分散型アプリ)エコシステム発展を設計上サポートしています。
2021年12月、ポルカドットのパラチェーンオークションに参加し、成功を収めた後、2022年1月にメインネットがローンチされました。2023年末の時点で、Astarはポルカドットネットワークの中で、総預金価値(TVL)においてトップクラスに位置しています。日本の大手企業や政府との提携経験もあり、国際的にも高い注目を集めています。
Astar Networkは2022年、Polychain Capitalをはじめとする主要な暗号資産ファンドから約25億円(約2200万ドル)を調達しました。その後、コインベースのベンチャーキャピタル部門から追加で資金を得て、9月にはネイティブトークンASTRが、グローバル大手の取引所バイナンスに上場しています。
「Soneium(ソニューム)」との連携
2024年2月、アスターネットワークはイーサリアムエコシステムへの展開を目指し、「Astar zkEVM」をリリース。渡辺創太氏の新会社であるStartale主導で、イーサリアムのユーザーベースにリーチできる環境を整え、アスターネットワークの経済圏拡大を図りました。
そして24年8月、ソニーグループとStartaleの提携により、Astar zkEVMを「Soneium(ソニューム)」という次世代イーサリアムL2ブロックチェーンに移行する計画を発表。この動きは、Web3技術の大衆化に向けた重要な一手と見られています。
ASTRトークン
ASTRトークンは、アスターネットワークの中核を担うユーティリティおよびガバナンストークンです。従来から、トランザクション手数料の支払い、dAppsステーキングへの参加、コミュニティ内での投票権利など、多岐にわたる用途で利用されてきました。
今後、Soneiumとの連携により、ASTRトークンの可能性はさらに広がろうとしています。Soneiumエコシステムの発展に伴い、ASTR保有者はSuperchain内の様々なプラットフォームやアプリケーションでASTRをシームレスに利用できるようになります。これにより、ASTRのユーティリティが向上すると見込まれています。