はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Astar渡辺創太が「Startale Labs」設立、アジアを代表するweb3企業目指す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Startale Labsの設立

日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(ASTR)」を開発するStake Technologies株式会社の渡辺創太CEOは5日、新会社Startale Labsを設立したことを発表した。

Startale Labsはアジアでのweb3(分散型ウェブ)推進を目的に、マルチチェーン対応dApps(分散型アプリ)やインフラ開発、web3事業コンサルティングを提供する。Astar Networkで培ってきた実績や繋がりを活かした研究開発やインキュベーションも行っていく。

Startale Labsが目指すのは、イーサリアム(ETH)やポルカドット(DOT)のエコシステムにおいて開発を支援する北米企業ConsenSysや欧州Parityのような立ち位置をアジアで確立すること。Astar FoundationやWeb3 Foundation、プロジェクトや大企業などAstarNetworkを通じて培ったコネクションを積極的に活用していく。

Web3 Foundationとは

イーサリアムの共同創設者Gavin Wood氏らが設立。ウェブインフラやアプリケーションを構築するプロジェクトに資金やリソースを提供し、分散型インターネットの構築を目指す。ポルカドットはWeb3 Foundationが支援する主要なプロジェクト。

また、日本子会社Startale Labs Japanも1月中に設立予定。Astar Networkにおける、日本でのweb3事業開発と事業コンサルティングを進めていく。

Startale Labsを設立した背景について、渡辺氏はweb3への期待が高まる一方でエンジニアが不足していると現状の課題を指摘した。

2022年はweb3元年と言われる年となりましたが、2023年のテーマはマスアダプション(社会実装)になります。web3への期待が高まり多くの大企業が参入を始めた一方で、web3の技術を社会実装することができる企業やエンジニアの数は多くありません。

2018年以来、パブリックブロックチェーンとその要素技術の開発・運用を続けてきた経験を活かして、Startale Labsは企業のweb3事業の開発ニーズを支援していくと同氏は加えた。

Astar Networkの採用拡大

Astar Networkは、時価総額ランキング上位のブロックチェーンであるポルカドット(DOT)に史上3番目に接続されたパラチェーン。渡辺創太氏が代表取締役CEOを務めるステイクテクノロジーズが開発を主導する。

Astarの特徴はマルチチェーン時代のスマートコントラクトハブとなるように設計されていること。イーサリアム互換のアプリだけでなく次世代開発環境WebAssemblyにも対応。ベーシックインカム機能であるdApp stakingで開発者から支持を集め、PolychainやBinance、Coinbaseなど世界トップの投資家に支援されている。

渡辺氏は22年4月、自民党の河野太郎(当時:広報本部長)、平将明ネットメディア局長と、web3について対談。web3の利点として、初日からグローバルマーケットを視野に組織を構築できるため、プロジェクトとしてアップサイドを見込めると述べていた。

関連:「新しい資本主義はWeb3.0」 Astar Network 渡辺CEOが自民党の河野太郎氏、平将明氏と対談

渡辺氏はStartale Labsについても、「いままで通り、最初からグローバルで人材、モノ、資本を集め世界で挑戦していきたいと思います」と語っている。

Astar Networkは、日本国内での展開に注力しており、様々な企業との提携を行っている。21年10月には株式会社NTTドコモがStake Technologiesと、Web3普及を目的とした基本合意を締結したことを発表した。

関連:NTTドコモ、Astar NetworkとWeb3普及の基本合意を締結

12月には、株式会社博報堂がStake Technologies社と合弁会社「博報堂キースリー」の設立を発表した。キースリー社はWeb3関連のサービス開発をテーマにしたハッカソン開催を通して、スポンサー企業の強みや実需的なニーズを考慮したWeb3サービスの開発を促すねらい。

関連:博報堂、Stake TechnologiesとWeb3合弁会社を設立

同月にはブロックチェーンゲームやNFT(非代替性トークン)サービスの開発を手掛けるCryptoGames株式会社が、Astar Network(ASTR)に特化したWeb3サービス開発会社の設立を発表した。

関連:CryptoGames、Astar Network特化のWeb3新会社設立

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧