リスク(LSK)の概要
Lisk(リスク)はCryptiに従事していたMax KordekとOliver Beddowsが立ち上げた分散型アプリケーション(dApp)プラットフォーム。Liskエコシステム上で利用される仮想通貨がLSKだ。
Javascript採用
Liskブロックチェーン上で稼働するアプリケーションの開発は、世界的に普及しているプログラミング言語「JavaScript」だけで対応可能なのが特徴。Javascriptは多くの利用者がいることから、ウェブエンジニアにとって開発への参入障壁が低くなっている。世界で最も利用されているプログラミング言語を採用することで、Liskは誰にでもブロックチェーンに触れる機会の提供を目指す。
バグやハッキングへの対応
Liskでは、サイドチェーンを導入し、バグなどへ迅速に対応できるように設計されている。
もしハッカーによるハッキングが起きたとしても、サイドチェーン上のアプリケーションを書き換えることで対応することが可能。その結果、万が一の事態があっても、メインチェーンを書き換える必要がなくなり、サイドチェーンのハッキングがメインチェーンに影響する事がない。このように、重大なバグや問題が起きても対応しやすいという点がLiskの優れている点である。
また、サイドチェーンのメリットは他にも処理能力の向上にある。一つのブロックチェーンだけでプログラムを運用するより、複数のチェーンを使って動かすことにより、処理能力が向上する。
コンセンサスアルゴリズム「DPoS」を採用
Liskプロトコルが採用しているコンセンサスアルゴリズムは、DPoS(Delegated Proof-of-Stake)と呼ばれるものだ。コンセンサスに必要な投票がアイデンティティと結びつけられているため、アイデンティティ関連の攻撃リスクが高いことが指摘されている。Liskチームはこの潜在的リスクに対して、既にビットコインなどでも利用されている緩和策を取り入れるなどして対策を講じている。
フォージングについて
Lisk(リスク)のマイニングは、厳密にはマイニングではなく「フォージング」と呼ばれるものだ。Liskのフォージングは毎年フォージングできる量が減っていくという特徴がある。ビットコインは約10分に1ブロックをマイニングする一方、Liskは約10秒に1ブロックをフォージングすることが可能となっている。