大型アップデート完了
8月21日 、暗号資産(仮想通貨)リスク(LSK)の開発を手がけるLisk財団が、予定されていた大型アップグレードとなる「Lisk v3」のメインネットへの移行完了を発表した。
It's happening! The Lisk Mainnet migrates to v3 today! The result of nearly 4 years of hard work and dedication.
— Max Kordek | HODLing the Lisk Gem 💎 (@maxkordek) August 21, 2021
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Lisk v3では、プロトコルの変更によって様々な改善および新機能が導入され、パフォーマンスが大幅にアップしている。Lisk財団によれば、今回のアップグレードで、これまでのLiskブロックチェーンの弱点がすべて解消したとのこと。
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Lisk v3の概要および特徴
今回、アップグレードとなったLisk v3では、v2と比べてスケーラビリティが大幅に向上しており、トランザクションの処理能力が5倍ほど強化されているという。
具体的には、ブロックチェーンサイズの縮小、クエリ応答時間の短縮、ブロック処理時間の高速化、最大トランザクション数の増加などが改善されたようだ。
旧バージョンと比較したLisk v3のベンチマークはLisk公式ブログで公開されている。
ダイナミックな手数料システム
また旧バージョンと比べ、Lisk v3では取引手数料が最大98%安くなるという。0.1LSK(約53円)だった最低手数料が0.00136LSK(約0.7円)に引き下げられているほか、固定制だったトランザクション手数料も変動制となっている。
新アカウントシステム
Lisk v3では、安全性の高いアカウントアドレスシステムが採用された。
ここでの変更点としては、これまでよりも長いアドレスが導入され、アドレスの衝突が起こりにくくなった。古いアドレスとIDは新しいものに置き換えられるものの、既存のアカウントはすべて新しいシステムに自動的に移行される。
新機能として、タイプミスに対するエラー検出機能も追加されている。ユーザーがアドレスを誤入力しても、4文字までであればアプリケーションがそれを検知してくれるようになっている。
また、旧バージョンから引き続き継承される点としては、プライベートキーおよびパブリックキー、そして12文字のパスフレーズだ。これらは変更されないため、ユーザーはこれまで通りのやり方でLisk Desktopにログインすることが可能だ。
今後の見通しとロードマップ
今後、Lisk財団のロードマップに沿って、相互運用性(インターオペラビリティ)機能が追加される。Liskにとって、この機能は最後のミッシング・ピースという位置付けであり、開発における次なるフォーカルポイントとなっている。
今年5月に開催されたイベントでは、相互運用性ソリューションについて公表され、その詳細が解説されていた。現時点で分かっているのは、イーサリアム、ポルカドット、コスモス、カルダノといった4つのブロックチェーンと相互運用ができるようになるということだ。
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Liskによると、現在Lisk v4の開発は順調に進んでおり、次回のメジャーアップデートでは、Liskエコシステムと、他のブロックチェーンとのシームレスな連携が達成される見込みとなっている。