はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Lisk財団、大型アップグレード「Lisk v3」を実施 機能と手数料を大きく改善

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大型アップデート完了

8月21日 、暗号資産(仮想通貨)リスク(LSK)の開発を手がけるLisk財団が、予定されていた大型アップグレードとなる「Lisk v3」のメインネットへの移行完了を発表した。

Lisk v3では、プロトコルの変更によって様々な改善および新機能が導入され、パフォーマンスが大幅にアップしている。Lisk財団によれば、今回のアップグレードで、これまでのLiskブロックチェーンの弱点がすべて解消したとのこと。

関連:仮想通貨リスク(LSK)、大型アップグレードv3の移行日時を発表

Lisk v3の概要および特徴

今回、アップグレードとなったLisk v3では、v2と比べてスケーラビリティが大幅に向上しており、トランザクションの処理能力が5倍ほど強化されているという。

具体的には、ブロックチェーンサイズの縮小、クエリ応答時間の短縮、ブロック処理時間の高速化、最大トランザクション数の増加などが改善されたようだ。

スケーラビリティー問題

スケーラビリティー問題とは、取引処理が遅延してしまうような「拡張性」の問題を指す。

仮想通貨用語集

出典:Lisk

旧バージョンと比較したLisk v3のベンチマークはLisk公式ブログで公開されている。

ダイナミックな手数料システム

また旧バージョンと比べ、Lisk v3では取引手数料が最大98%安くなるという。0.1LSK(約53円)だった最低手数料が0.00136LSK(約0.7円)に引き下げられているほか、固定制だったトランザクション手数料も変動制となっている。

新アカウントシステム

Lisk v3では、安全性の高いアカウントアドレスシステムが採用された。

ここでの変更点としては、これまでよりも長いアドレスが導入され、アドレスの衝突が起こりにくくなった。古いアドレスとIDは新しいものに置き換えられるものの、既存のアカウントはすべて新しいシステムに自動的に移行される。

新機能として、タイプミスに対するエラー検出機能も追加されている。ユーザーがアドレスを誤入力しても、4文字までであればアプリケーションがそれを検知してくれるようになっている。

また、旧バージョンから引き続き継承される点としては、プライベートキーおよびパブリックキー、そして12文字のパスフレーズだ。これらは変更されないため、ユーザーはこれまで通りのやり方でLisk Desktopにログインすることが可能だ。

今後の見通しとロードマップ

今後、Lisk財団のロードマップに沿って、相互運用性(インターオペラビリティ)機能が追加される。Liskにとって、この機能は最後のミッシング・ピースという位置付けであり、開発における次なるフォーカルポイントとなっている。

今年5月に開催されたイベントでは、相互運用性ソリューションについて公表され、その詳細が解説されていた。現時点で分かっているのは、イーサリアム、ポルカドット、コスモス、カルダノといった4つのブロックチェーンと相互運用ができるようになるということだ。

関連:Lisk財団、5月22日開催の大型イベントで「相互運用性ソリューション」発表へ

出典:Lisk

Liskによると、現在Lisk v4の開発は順調に進んでおり、次回のメジャーアップデートでは、Liskエコシステムと、他のブロックチェーンとのシームレスな連携が達成される見込みとなっている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
16:56
コイントレード、仮想通貨スイ(SUI)とIOTXを追加 ステーキングは近日予定
CoinTradeがSUIとIOTXの取扱いを開始。積立サービスに対応し、今後はステーキング機能の提供も予定。取扱銘柄は25種類に拡大。
16:22
韓国Naver、暗号資産取引所Upbit買収へ 株価急伸
韓国大手Naverが暗号資産取引所Upbit買収交渉と報道。暗号資産と金融融合に期待、株価急伸。政府のステーブルコイン政策とも連動。
15:56
CZがマイケル・セイラーを絶賛、仮想通貨トレジャリー企業が市場に与える影響とは
バイナンス創設者CZ氏は、DAT企業が仮想通貨エコシステムにもたらす影響について語り、その仕組みを構築したストラテジー社のマイケル・セイラー会長の功績を高く評価した。
14:03
サムザップ、15億円の自社株買いプログラム承認 ドージコイン3億円相当取得
仮想通貨財務戦略を開始したサムザップが15億円の自社株買いプログラムを承認した。ドージコイン750万枚を購入しており、マイニング企業買収も予定している。
13:59
Flareとは?データ取得機能を内蔵したDeFi特化型ブロックチェーン
フレアはネットワーク自体にデータ取得機能を組み込んだEVM互換L1。XRP・BTC・DOGEをDeFiで活用する独自技術で1兆ドル規模の市場開拓を目指す。
12:44
ビットコイン大規模清算後のリバウンドは一時的か、予断許さぬ状況続く
ビットコインは前日比0.41%高の112,600ドル。22日に今年最大級14.5億ドルの強制清算後に短期底打ち示唆も、予断を許さない状況にある。ファンドストラット共同創業者がイーサリアム(ETH)の年末目標15,000ドルに上方修正したほか、SBF代理投稿でFTTが急騰した。
11:03
UPC国内上場から半年、「誰でも使える決済インフラをつくる」──UPCX・佐藤CMOに聞く今後の展望
UPCX-Platforms CMO佐藤剛基氏。高速ブロックチェーン「UPCX」でのMPA発行機能、ファイナンシャル・スマートコントラクト実装、ペイクル・NTT Digitalとの協業による社会実装について語った。
10:49
ハイパーリキッドのステーブルコイン「USDH」がローンチ
ハイパーリキッドのエコシステムで、米ドルステーブルコインUSDHがローンチされた。発行権を獲得したネイティブマーケッツが、特徴や今後の計画を説明している。
09:43
「米ウォール街はイーサリアムを選ぶ」ビットマイン会長が年末価格1万ドル予想
ビットマイン会長が仮想通貨イーサリアムを「ウォール街が選ぶブロックチェーン」と評価した。2025年末までに1万ドルを超える可能性があると予想している。
09:15
フランクリン、RWA向けプラットフォームをBNBチェーンに拡大
フランクリン・テンプルトンは、RWAトークン化プラットフォームBenjiがBNBチェーンに対応したと発表。Benjiが対応するブロックチェーンはBNBチェーンが9個目である。
09/24 水曜日
23:35
バイナンス、Binance Alphaにて日本人起業家創設のHana Network(HANA)上場を発表
最大手取引所バイナンスのアルファ市場でHana Network(HANA)の取り扱いを開始した。2022年に日本人起業家Kohei Hanasaka氏が創設したプロジェクトに関心が集まる。
14:35
JPモルガンCEO、FRBの追加利下げに慎重論 インフレと米国経済の展望を語る
JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOが、FRBの追加利下げはインフレ次第と発言した。米国経済の見通しについて語るとともに、ブロックチェーンとAIの現実性を強調し、ビットコインやステーブルコインについての考え方を明らかにした。
13:45
トヨタやBYDなどの販売業者、ボリビアでステーブルコインUSDT決済受け入れ開始
テザーのパオロ・アルドイーノCEOがトヨタ、BYD、ヤマハの自動車大手3社のディーラーがボリビアでUSDT決済受け入れを開始したと明かした。
11:55
アーサー・ヘイズ、トランプ政権の金融緩和でビットコイン340万ドルのシナリオを試算
著名仮想通貨アナリストのヘイズ氏がトランプ政権下の量的緩和政策を分析。15兆ドル規模の信用拡大でビットコインが大幅上昇すると予測している。
11:20
カザフ中銀、ソラナで自国通貨連動ステーブルコイン発行
カザフスタン中央銀行がマスターカードやユーラシアン銀行と連携し、ソラナブロックチェーン上で法定通貨「テンゲ」連動ステーブルコインKZTEのパイロット事業を開始した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧