
ベースアプリにDEX統合
米仮想通貨取引所コインベースは8月8日、Coinbaseアプリへの分散型取引所(DEX)統合機能の開始を発表した。従来の約300銘柄から数百万の仮想通貨資産取引が可能になる画期的なサービス拡張となる。
同機能はニューヨーク州を除く米国で段階的に展開される。ユーザーはCoinbaseアプリから直接、エアロドロームやユニスワップなどの人気DEXで取引できるようになる。
初期段階ではベース(Base)ネットワーク上の資産から開始し、バーチャルズAIエージェンツやリザーブプロトコルDTFなど主要プロジェクトの銘柄を含む。今後数週間で段階的にベース資産全体をカバーする予定だ。
同社は取引手数料を負担する。DEXアグリゲーターが複数のDEX流動性を自動スキャンして最適価格を見つける仕組みも導入した。
コインベースは今後ソラナ(SOL)を皮切りに他のネットワークへの対応拡大を計画している。同時により多くの国でのサービス展開も目指すとした。
この新機能はコインベース取引所第2四半期の現物取引量30%減・総収益26%減を受けた事業拡大策の一環とみられる。同社は「オールインワン取引所」として株式トークン化商品や予測市場取引への参入も表明している。
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