ネム(XEM)とは
ネム(XEM)はネムの英語表記である「NEM」の頭文字でNew Economy Movement(新しい経済運動)を表現している。シンボルの通り国や政府、中央銀行などの既存の枠組みと別の決済・送金プラットフォームをブロックチェーンを活用して確立するプロジェクト。
コンセンサスアルゴリズムはプルーフ・オブ・インポータンス(PoI)を採用。ネムネットワークへの貢献度をねむの保有量や保有機関から算出されたスコアによって評価をする。PoIはネム独自のコンセンサスアルゴリズムでプルーフ・オブ・ワーク(PoW)と比較して報酬が一部に偏らないメリットがある。
価格
- 現在価格(2024年10月2日時点):0.018ドル(約3円)
- 年初来高値(2024年3月):0.063ドル(約65万円)
- 年初来騰落率(YTD):-56.77%
- 過去最高値(2018年1月):2.07ドル(約300円)
価格予測
20年12月:バイナンス、ネム新通貨「Symbol」付与対応へ──仮想通貨XEM高騰で25円台を記録
時価総額|関連銘柄
ネム(XEM)の時価総額は2024年10月時点で約1.5億ドル、「交換媒体トークン」セクターの中では17位に位置する。同セクターで1位のUSDCの時価総額は約360億ドル。2位のXRP(リップル)の時価総額は約310億ドル。ネム以降は、テルコイン(TEL):約1.4億ドルが追従する。
主な出来事
- 2018年9月:世界最大規模のdAppsエコシステム「Gifto」とネム(XEM)が提携
- 2019年3月:NEM.io財団が「カタパルト」のロードマップと展望を発表|仮想通貨XEMに重要な動き
- 2020年3月:仮想通貨取引所コインチェックのXEM流出事件で初の逮捕者=FNN
- 2021年12月:ネム(XEM)、ハードフォークを完了
エコシステム支援組織
NEM Group Ltd.: NEMグループの親会社。主に予算編成と戦略策定を行なっている。取締役会では子会社の動向を確認する責任を負っている。
NEM Ventures: NEMエコシステムの投資やベンチャーキャピタルを担当する部門。投票によって委任されており、NEMブロックチェーンのスタートアップが成功するよう提案を検討する責任を負っている。
トークンアロケーション
[caption id="attachment_564947" align="aligncenter" width="468"] 出典: TokenInsight[/caption]ネムの初期配分はステークホルダーへ53%、サステナブルファンドに26%、開発資金に21%の配分で分配された。
XEMの循環供給量は8,999,999,999XEMで最大供給量も同じく8,999,999,999XEM。現在すべてのネムの発行が完了している。初期におよそ1600人の投資家に均等に分配された。
2021年のシンボル(XYM)の誕生という大型アップデートの際にネムの保有者には同数量のシンボルが付与された。その際にネムとシンボル両方の価格が向上している。
- 資金調達総額:約7万ドル
- 大規模な投資ラウンド:2014年1月、7万ドルの私募トークンセール
- 投資収益率: 1551.77倍(155,077%)
- 販売されたトークン量: 6,390,000,000
ネムの将来性
期待される今後の動向
ネムのプロトコルを活用したプロダクト「mijin」は日本の株式会社テックビューロが提供する実用ブロックチェーン製品。企業で活用できるプライベートブロックチェーン環境を構築することが可能。特徴として実働サービスへのブロックチェーン実装までの導入コストを低コストで実行することができる。今後mijinの普及が進むにつれてネムに良い影響を与える可能性がある。
製品の特徴
- ネームスペース
インターネットのドメインと似たものをmijinやネムブロックチェーン上にレンタルで取得することができる。 - モザイク
mijinやNEMブロックチェーン上で発行することが可能な独自トークン。用途としては暗号資産やポイント、商品券、電子マネー、トレーディングカード、所有権、チケット、ユーザーIDなど幅広いユースケースでアプリケーションやサービスで利用することが可能。
投資リスク・懸念材料
ネムは2015年に発行を開始した長期に渡って活躍をしているトークン。長期間運用されているため様々なプロジェクトで活用をされている実績がある。反面、その他ブロックチェーンの技術などが急速に発展を遂げている現状で今後は更なるアップデートが必要となる可能性がある。2021年にシンボル(XYM)とのハードフォークが完了したように今後のプロジェクトが市場にどのように影響を与えるのか動向に注目する必要がある。