EOS(イオス)の概要
EOS(イオス)は、EOSプロジェクトにおいて開発されるdApps(分散型アプリケーション)プラットフォーム、ならびにプロジェクトの資金調達のために発行される仮想通貨を指す。
特徴
EOSの顕著な特徴としては、毎秒数百万の取引を処理できる能力、取引手数料が無料である点、DPoS(Delegated Proof of Stake)アルゴリズムを採用している点が挙げられる。
EOSは非同期通信との並行処理を併用し、毎秒数百万の取引を処理できる。これは、世界で最も使用されているクレジットカードであるVISAカードよりも高速となっており、ビットコインやイーサリアムと比べると数十万倍の速度となる。
この性能により、ビットコインやイーサリアムなどが抱える、ネットワーク混雑時に取引速度が低下する課題をEOSはクリアしていると言える。
取引手数料が無料
EOSでは取引手数料が無料という点も特徴だ。ビットコインやイーサリアムなどは、既存の金融機関などと比べると取引手数料が安いものの、膨大な量の取引を想定するとその手数料の負担が大きいことを考えると、大きなメリットであると言える。
DPoSアルゴリズムを採用
EOSでは、コンセンサスアルゴリズムとしてDPoSを採用している。これは、仮想通貨EOSの保有者の中で、投票によって承認者を選出したうえで報酬を与えるものだ。PoWやPoSと比較しても、作業量や通貨の保有量に左右されないという、バランスのとれたコンセンサスと言われている。
仮想通貨EOSについて
EOSエコシステム上で利用される仮想通画家EOSだ。EOSは資金調達手段として発行され、通貨としての機能は一切持っていない。無価値と言われるにもかかわらず、EOSトークンは大手取引所で取引されているが、今後EOSでEOSトークンの活用が進むのではないかという期待から価格が上がっているのだとみなされている。
この期待の高さは、実力豊富な開発陣への信頼や、EOSのdAppsプラットフォームとしての高い機能性などが前提にある。
本稿執筆時点(22年2月)で、EOSトークンを日本国内で購入できる仮想通貨取引所はない。現状のままでは通貨そのものに具体的な機能がないことから、日本国内での上場は難しいのではないかと考えられている。