4億円相当のイオスとビットコインを押収
中国江蘇省にある塩城市の警察が、違法なギャンブルのサービスを提供したとして、分散型アプリ(dApps)の開発者ら25人を逮捕したことが分かった。現地メディア「本日頭条」が報じた。
問題のアプリ「BigGame」は、暗号資産(仮想通貨)イオス(EOS)のブロックチェーン上に構築されている。逮捕後には、イオスとビットコイン(BTC)が合計で130万枚押収されており、押収額は合計で2,600万元(約4.3億円)に上るという。
dAppsの情報サイト「DappRadar」では、BigGameはカジノゲームのプラットフォームと紹介されている。イオスのスマートコントラクト機能を利用して、複数のゲームを行えるが、現在は公式サイトのリンクを開こうとすると、「このサイトにアクセスできません」と表示されるようになっている。
BigGameの開発チームは、2018年6月から2020年12月にかけ、アプリの運営で6,000万元(約10億円)相当の利益を仮想通貨で得ていたという。現時点で押収された仮想通貨は2,600万元相当だが、その他にも自動車や不動産が押収された。
捜査当局は昨年の11月以降、ブロックチェーン上の2,700万取引を分析。BigGameに関連する26のスマートコントラクトアドレスを調べ、容疑者に関連する4つのアカウントを特定したという。
警察は「違法ギャンブルのオンラインビジネスを行うためにスマートコントラクトが利用され、関係者が逮捕される事例は中国では初めてだ」と説明している。