Enjin Coin(ENJ)の概要
2009年創業のEnjinは、NFTを活用したゲームプラットフォームを展開するシンガポール企業。MicrosoftやSamsungなどの大企業と提携しており、2,000万ユーザーを抱えるエコシステム「Enjin Platform」を構築している。
Enjin Coin
2017年に誕生したエンジンコイン(ENJ)は、オンラインゲームのプラットフォームEnjin Platform上で利用できる仮想通貨だ。イーサリアムの「ERC-1155」規格のもと発行されており、20億以上のNFTの裏づけに使用されている。
エンジンコインは「ミント(生成)」 と呼ばれるプロセスを経てNFTに裏付けされ、 「メルト(溶解)」機能を使うと、Enjin Platform内で発行した必要でなくなったNFTをエンジンコインに戻すことができる。
2022年2月現在、エンジンコインは国内取引所の2ヶ所で上場している。
Enjinエコシステム
ゲーム開発者は、Enjin Platform・Marketplace・Wallet・Beamなどのプロダクトを通し、新規ユーザーの獲得や収益性の向上、他ゲームとの差別化を行える。Enjin Platformは、大人気ゲーム「マインクラフト」とブロックチェーンで連携したオープンソースのプラグインツール「EnjinCraft」などを提供中。
JumpNet
2021年4月に、Enjinはイーサリアムと互換性を持つブロックチェーン「JumpNet」をリリース。JumpNetはガス代無料でNFTを発行でき、大量に配布できるスケーリングソリューションとして開発・公開された。
EnjinのJumpNetを採用する企業の数は拡大中で、Microsoft、Samsung、エイベックス・テクノロジーズなどのパートナーを含め、55以上のプロジェクトとも連携している。
Efinity
Enjinはパブリックチェーン「Efinity」を開発中であり、2021年内のローンチを目標としている。
Efinityは、Polkadotへの接続を念頭に置いて開発された、NFT特化型のブロックチェーン。別々のブロックチェーン間での資産管理を可能にする相互運用(インターオペラビリティ)技術を用いて、他のブロックチェーンユーザーが使用するトークンをEfinityへとシームレスに移動させることを目指している。