EnjinとEfinityが上場
暗号資産(仮想通貨)取引所AscendEXは10日、Enjin(ENJ)とEfinity(EFI)の新規上場したことを発表した。ステーブルコイン「テザー(USDT)」との2つの通貨ペア、ENJ/USDTとEFI/USDTの取引を10日22時(日本時間)より開始している。
Enjin(ENJ)とは、ゲームプレイによる収益化(P2E:Play to Earn)が可能なエコシステム開発を進めているプロジェクト。Enjinは開発者やNFT(非代替性トークン)をトークン化し、ソフトウェアに統合するために必要なツールやソリューションを提供する。
仮想通貨ENJは、Enjin Platform上のゲーム内決済通貨としての使用や、ENJの価値に裏付けされたゲーム内アイテムを生成するために使用される。
Enjinが提供するプラットフォームでは、ブロックチェーンの関連知識やコーディングなしで、簡単にブロックチェーンゲームを開発できるという利点がある。EVM(イーサリアム仮想マシン)を搭載する「JumpNet」に加え、「Efinity」の2つのチェーンを中心にエコシステムを拡大していく予定だ。
Efinityとは
Efinityは、メタバースの分散型クロスチェーンインフラとして機能するブロックチェーン。21年末にポルカドットに接続するパラチェーンオークションでスロット6を取得し、22年3月に正式ローンチを果たした。
Efinityは、特にNFTトークン作成、送付、購入に最適化されているため、ユーザーは取引手数料や運用方法を気にすることなく使用できるよう設計されている。例えば、「Discrete Accounts(ディスクリート・アカウント)」は仮想通貨ウォレットを必要とせずに参加できる。「Fuel Tanks(燃料タンク)」ではゲーム開発者がユーザーの取引コストを肩代わりできる。
Efinityはまた、ネットワーク参加者にEFIトークンのインセンティブを提供する。中でも、NFTの買い手と売り手向けの報酬はNFTの価格形成機能を強化し、ネットワーク効果が生まれると期待されている。
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AscendEXとは
AscedEXは、2018年に米ウォール街の金融有識者らによって設立されたBitMax.ioが、21年3月にリブランディングしたことで誕生した仮想通貨取引所。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、XRP(リップル)など200以上の銘柄を対象に、現物取引の他にも証拠金取引や先物取引などを提供。高い流動性と安全なセキュリティシステムが評価され、100万人以上の投資家に使用される取引プラットフォームとなっている。
最近では、ゼロ知識証明技術を活用したレイヤー1ブロックチェーンプロジェクト「コンコーディアム(Concordium)」やNFT(非代替性トークン)バトルゲームの「ギャラクシーブリッツ(MIT)」の上場を開始した。
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