はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

マイニングとは?~仕組みや方法について解説~

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨のブロックチェーンの整合性を保つためのシステム。
仮想通貨の取引台帳データの整合性と追記を行うことで通貨の信頼性を保つ重要なシステムです。
計算能力を有志から集い、報酬として新しいコインを支払う。
整合性を確かめるための膨大な計算力を有志(マイナー)から集い、その対価として新しく発行された通貨をマイナーに支払っています。
     
マイニング競争が激戦化のため、新たな参入は難しい
マイニングを行うためには優秀な計算力を備えたマイニングマシンが必要になるため、新しく参入することが難しい状況となっています。
目次
  1. マイニングの仕組み
  2. マイニングと金
  3. マイニングの参入について
  4. セキュリティについて
  5. まとめ

マイニングの仕組み

マイニングとは仮想通貨の暗号化システム、取引履歴のシステムに参加するということです。

仮想通貨は、一定期間ごとにすべての取引記録を取引台帳に追記することで整合性を管理しています。 その追記の処理には、ネットワークに分散されている今までの取引台帳データと、追記の対象期間に発生したすべての取引のデータの整合性を記録することが求められます。

また、この取引台帳データのことは「ブロックチェーン」と呼ばれ、追記作業が「ブロック生成」と呼ばれています。

このシステムのお陰で中央管理する機関を必要とせずに正当性を保つことができているのです。

つまり、マイニングに参加することはその通貨の整合性を管理する一役を担うという意味でもあります。

計算には有志のPCリソースを利用

取引台帳データの整合性を確かめる作業は、コンピューターによる計算で実現できます。

しかし、その作業には膨大な計算量が必要となります。

分散されて保存されている1つの大きな取引台帳のデータ、追記対象の取引のデータのすべてを正確に検証してから追記しなければならないのです。

そこでビットコインを始めとする仮想通貨では、この追記作業に有志のコンピューターリソースを借りています。余っているコンピューターの計算能力を借りることによって、膨大な計算を行い、みんなで共有する1つの大きな取引台帳に追記を行っているのです。

計算の報酬として新たなコインが支払われる

しかし、わざわざ膨大な計算力を取引台帳データの整合性のために無料で貸し出すメリットがありません。

そこで、この追記作業のために膨大な計算処理をし、結果として追記処理を成功させた人には、報酬として新たな通貨が支払われます。

この報酬は、新たに発行した通貨によって支払われます。つまりこの瞬間に通貨の新規発行が行われます。

以上の流れが「採掘(マイニング)」と呼ばれています。

通貨の新規発行はこのマイニング方法以外に存在しません。そのため、仮想通貨の発展を信じる人達がマイニング活動に力を注いでいるのです。

マイニングと金

マイニング作業を行うには資金が必要になります。 ブロック生成は演算作業や取引処理作業などによりその正当性を示しています。

また報酬を受け取るためには、誰よりも早く作業を行わなればいけません。 そのためには高性能のコンピューターや電気代が必要となります。

要するに、先行投資を行い、新たなコインを生成し、そのコインが流通として流れていくということになります。

この一連の流れが、採掘道具を用意し、金を掘り出し、その新しい金が流通していくという流れと似ているのです。

このように「金」の採掘作業に似てることから、仮想通貨のブロック生成が「採掘(マイニング)」と呼ばれ、それを行う人達が「採掘者(マイナー)」と呼ばれる所以なのです。

マイニングの参入について

上記で述べたように、マイニングには有志のコンピューターリソースを利用して行います。

このマイニングによって新たに発行した通貨を得ようとする人達がいるおかげで仮想通貨の整合性が保たれています。

この情報を聞いたらマイニングをして通貨を手に入れたい人も多いと思います。

しかし、現在ではマイニング競争が激戦化してしまい、マイニング専用のコンピューターがなければ新規参入は難しい状況となっています。

また、報酬をもらえるのは、計算により最も速く新しいブロックを生成した人のみです。 例え2番目に速くても報酬はありません。

故に年々マイニング競争が激戦化しているため、新しくマイニングに参入することは難しい状況となっています。

セキュリティについて

マイナーはブロックの生成により報酬を受け取っています。 しかし、生成の他にセキュリティの管理としての報酬を受け取っていることにもなっています。

マイニングは取引を中央管理者(政府、銀行など)が監視する代わりにその取引が正当に行われているかを監視する役割があります。

もし悪意のあるマイナーが高性能な計算能力を備えたコンピューターと、それを賄える電気代をもってこのシステムを破壊しようと試みようとてるとします。

そのような巨大なマイニング能力を持っているとするならば、行うことは2つあります。

一つは自分たちが送信したコインを再度自分達のものにして二重支払いすること。もう一つは他のマイナーよりも圧倒的に速くブロックを生成し、報酬のコインをもらうことです。

前者はブロックチェーンの機能が失われ、そのコイン自体の価値がなくなるだけです。 したがって後者のように報酬をもらい続けるほうが得になるので、故意にブロックチェーンを攻撃しようとする人は限りなくゼロに近づきます。

以上のことから結果的にマイナーはセキュリティの管理の役割を担い、その報酬として新たなコインを受け取っているのです。

まとめ

マイニングはそのコインのブロックチェーンを正常に機能させるための重要なシステムです。

そのためにマイナーの計算力を借りて、取引代用のデータの整合性を保ってくれている報酬として新たに発行したコインを支払っているのです。

現在では、マイニング競争が激戦化してしまい、参入することが難しい状況となっています。

ただ、仮想通貨の取引や利用を行う際でも、知っておくべき知識なので理解しておきましょう。

日本からもマイニング事業にGMOとDMMが参入!詳しくはこちらの記事から↓↓↓
仮想通貨マイニング市場にGMO、DMM参入。仮想通貨の発掘から売買までを一挙に手懸ける!
日本大手企業GMO、DMMが仮想通貨マイニング市場に参入! 海外からのシェアがほとんどであったマイニング事業、ついに日本の...
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
22:21
ステーブルコイン「$U」がBNBチェーンとイーサリアムで始動
ユナイテッド・ステーブルズが新ステーブルコイン「U」をBNBチェーンとイーサリアムでローンチ。USDC、USDT、USD1で1対1裏付け。PancakeSwap等の主要DeFiプロトコルと初日から統合、AI経済向けにEIP-3009とx402をサポート予定。
18:27
ユニスワップ、1億UNI焼却提案の最終投票開始へ 流通量の16%
分散型取引所ユニスワップが1億UNI焼却を含む「ユニフィケーション提案」の最終投票を12月19日に開始。可決されれば手数料スイッチが起動し、UNIトークンは収益を生む資産へと転換する。
17:22
YO Labs、トークン化ゴールド「yoGOLD」の事前預入を受付開始
YO Labsがトークン化ゴールド(XAUt)で利回りを獲得できるイールドボールト「yoGOLD」を発表。金を預けて利回りを得られる。現在、事前預入を受付中。
16:43
トランプ大統領、次期FRB議長に「大幅利下げ支持」と宣言 
トランプ米大統領が次期FRB議長について「大幅な金利引き下げを支持する人物」と表明。金利1%以下を主張し、FRBの独立性を巡り議論を呼んでいる。QT終了や史上最大の税還付シーズンと相まって、仮想通貨市場への影響が注目される。
15:08
ハイパーリキッド、約1557億円相当のトークンをバーン認定へ 供給量13%削減目指す
分散型デリバティブ取引所ハイパーリキッドが約1,557億円相当のHYPEトークンをバーン認定する提案を発表。承認されれば流通供給量の13%が永久除外される。取引手数料の99%を自動買い戻しに充てるアシスタンスファンドのトークンが対象で、秘密鍵のないアドレスに保管され引き出し不可能。バリデーター投票は12月24日締切。
13:45
ソラナ、テストネットで耐量子署名を導入 量子コンピュータ対策で業界をリードか
ソラナ財団は量子コンピュータの脅威に備え、テストネットに耐量子署名を導入した。Project Elevenとの提携により実証実験に成功し、実用的な量子耐性が確認された。
13:15
仮想通貨詐欺対策強化 米上院議員、セーフクリプト法案を提出
米上院議員がビットコインなど仮想通貨関連の詐欺に対策する法案を提出した。米財務省や規制当局が連携するタスクフォース設置を目指している。
12:35
バイナンス、7つの個人・団体をブラックリスト入り
バイナンスが7つの個人・団体をブラックリスト指定。詐欺行為の通報者に最大500万ドルの報奨金。内部情報漏洩事件を受け、上場プロセスの透明性を強化。
11:55
ビットコイン一時9万ドル回復も急反落、市場の脆弱性露呈と日銀会合への警戒感が台頭
ビットコインがFRBハト派発言で9万ドルまで急騰後、88,500ドル付近に反落した。過去2日間でBTC・ETHのETFから10億ドル超の純流出を記録し、市場構造の脆弱性が露呈。日銀利上げ観測と米CPI発表を控え、短期的な下押し圧力が継続する見通し。
11:25
米SECが「仮想通貨証券」の保管規則を明確化、ブローカーディーラー向けに指針を提示
米SECが仮想通貨証券の保管に関する見解を発表しブローカーディーラーが物理的保管とみなされる条件を明確化した。分散型台帳技術の評価や秘密鍵の保護、緊急時の対応計画などが求められている。
10:53
イーロン資産が93兆円突破、トム・リー「CEO個人価値のトークン化」構想とは?
イーロン・マスク氏の資産が史上初の6000億ドル(約93兆円)を突破。スペースX急騰が背景に。一方、トム・リー氏が提唱する「CEO個人価値のトークン化」構想が注目を集めている。企業価値から経営者の影響力を分離して投資できる革新的手法とは。
10:45
ブータン、ビットコインを特別行政区「GMC」に拠出へ
ブータンの特別行政区GMCは、ブータンが国としてGMCの長期的な発展を支援するために最大1340億円相当の仮想通貨ビットコインの拠出を誓約したと発表。今後の計画について説明した。
10:30
「ビットコインは脆弱な構造の中で推移」グラスノードの最新レポート
グラスノードの最新レポートによると、仮想通貨ビットコインは需要衰退で脆弱な構造の中取引されている。今後は10万ドル回復が上昇の鍵だと分析している。
10:10
ビットコイン乱高下、日銀政策決定会合を控え警戒感高まる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で約80万円の乱高下となった。米株式市場の取引開始前、FRBのウォーラー理事が今後も利下げを継続すべきとの見解を示したことを受け、リスク資産全般が買われ、一時は9万ドルを突破した。
09:45
カリフォルニア州知事がトランプ大統領の仮想通貨関連恩赦を批判、CZ氏ら含む
米カリフォルニア州のニューサム知事がトランプ大統領による仮想通貨関連の恩赦決定を批判している。バイナンス創設者CZ氏やシルクロード創設者ロス・ウルブリヒト氏、ビットメックス共同創設者らへの恩赦が対象となっている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧