はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

インフレ加速するベネズエラ、決済手段としてBCHが有望視

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ベネズエラの原油減産に歯止めかからず、ハイパーインフレが進む
外貨収入のほとんどを石油産業に依存するベネズエラで、石油の減産が進んでいます。この状況が続けば、ベネズエラの経済は悪化し、インフレを加速させることは避けられません。
国内でビットコインの需要増、マイナーも10万人規模に
国内に外貨が枯渇する中、個人の資産を守るためにビットコインに注目が集まっています。ベネズエラの電気代は非常に安価で、マイニングで生計を立てようとする人も増えてきています。
政府が発行予定の仮想通貨、ペトロには法的な危険性も
近い将来、ベネズエラ政府も独自の仮想通貨「ペトロ」を発行するかもしれません。しかし、経済制裁を課している米国政府はそれを容認しないでしょう。
送金手数料の安いビットコインキャッシュが決済手段として脚光を浴びる
経済危機に直面するベネズエラにおいて、送金手数料は重大な問題です。送金手数料の安いビットコインキャッシュが決済手段として普及するかもしれません。

外貨収入のほとんどを石油産業に頼るベネズエラで、石油産出量が減少し続けています。

インフレが加速するベネズエラでは、仮想通貨に注目が集まっていますが、その中でもビットコインキャッシュは決済手段として有望視されています。

ベネズエラの原油減産に歯止めかからず、ハイパーインフレが進む

石油輸出国機構(OPEC)が1月18日に公表した集計によると、2017年のベネズエラの原油生産量は日量207万2000バレルで、2016年比で約13%減少しました。

産油国は昨年、OPEC主導の協調減産を2018年末まで延長することで合意しましたが、ベネズエラは6年続く原油生産の減少に歯止めを掛けることができずにいます

ベネズエラは外貨収入の96%もを石油産業に依存しています。

したがって、石油生産が減少することは、自国の景気後退とハイパーインフレを引き起こすことにつながります

原油生産がさらに減れば、外貨収入の道を絶たれたベネズエラは完全な債務不履行に陥るかもしれません。

ベネズエラの法定通貨であるボリバルは信用を失いかけており、国際通貨基金(IMF)は2018年のベネズエラのインフレ率は2300%を超えると予想しています。

ビットコインマイナー10万人規模に

ベネズエラにおけるハイパーインフレーションが進む中、中央主体がおらず、マイニングできる仮想通貨に注目が集まっています。

ベネズエラの電気代には助成金が出ており、人々は実質無料で電力を使用できるため、ビットコインマイニングへの参入者が増加しています。

ベネズエラ政府はビットコインマイニングをする人々に対してオンラインでの登録を要求していますが、現状ではマイニングは禁止されていません。

一方、ベネズエラ国内ではビットコインの需要は急増しており、ビットコインの売買を仲介するLocalbitcoinsでは10月の出来高が645億ベネズエラ・ボリバルの高値をつけました。

これは、実質レートでは200万米ドルほどの計算になります。

ペトロトークンは安定したベネズエラの自国通貨となり得るか?

一方、ハイパーインフレに悩まされるベネズエラ政府も、近い将来、独自の仮想通貨を発行する可能性があります。

「ペトロ」と名付けられたそのトークンは、石油に裏付けされるのではないかという憶測が飛んでいます。

ロイター通信によると、ペトロトークンのホワイトぺーパーはまだ公式に発表されていませんが、二コラ・マドゥロ大統領は、近いうちにホワイトペーパーを作成すると述べています。

しかし、ベネズエラへの経済制裁を行なっている米国はペトロトークンを容認しておらず、米国財務省は、ペトロトークンを購入した投資家には法的干渉を行う可能性があると警鐘を鳴らしています。

ビットコインキャッシュが決済手段として脚光を浴びる

ハイパーインフレを経験しているベネズエラ国内で、仮想通貨が注目を集めていることは間違いありません。

しかし、ビットコインは、そのトランザクションスピードと送金手数料の問題から、決済手段には向いているとは言えません。

また、政府が発行を目指す独自の仮想通貨ペトロにも、法的リスクが存在します。

そのような中で、ビットコインキャッシュが今後、決済手段として注目され始めています

ビットコインキャッシュは、ビットコインよりもトランザクションスピードが速く、送金手数料も安価です。

石油の基盤を失い、貧しくなったベネズエラでは、送金手数料は非常に重要な問題です

多くの仮想通貨と同様、ビットコインキャッシュも法定通貨に対して高いボラティリティを持っていますが、多くの店舗でビットコインキャッシュでの支払いが受け入れられ、国内の経済活動がビットコインキャッシュ同士で行われるようになれば、ビットコインキャッシュはベネズエラの安定した決済手段となるでしょう。

Can Bitcoin Cash Rescue Venezuelans?

January 16, 2018 3:58 pm by TRUSTNODES

参考記事はこちらから

Venezuela says ‘false information’ published about petro cryptocurrency

JANUARY 18, 2018 by REUTERS

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/21 木曜日
17:48
シンプレクス、ステーブルコイン参入を支援へ アバランチ実証実験を受け
シンプレクスが金融機関のステーブルコイン事業参入支援を本格化。Ava Labsとの実証実験でアバランチ基盤の高性能インフラを実証し、参入障壁の解消を目指す。
17:23
カニエ・ウェスト、仮想通貨YZY発表
カニエ・ウェスト(Ye)が暗号資産(仮想通貨)「YZY」をソラナ上で発行し、発表直後にバイナンスに上場。YZY Moneyエコシステムの中核トークンとして決済サービス「Ye Pay」やYZYカードを展開予定。
16:39
メルカリとソニー、NFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意 Soneium活用へ
メルカリとソニーグループがNFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意。ソニー独自ブロックチェーン「Soneium」を活用し、メルカリの月間2300万人ユーザー基盤でWeb3技術の大衆化を目指す。アイドル関連NFT販売を皮切りに新エコシステム構築へ。
14:00
米上院議員、仮想通貨市場明確化法案の年内成立を目指す
シンシア・ルミス米上院議員は、仮想通貨規制の明確化を図るクラリティ法案の年内成立を目指すと発表した。先月発表された上院の独自案ではなく、超党派の支持を得た下院案を基本法案とする方針に切り替え、11月末にはトランプ大統領への提出を見込んでいる。
13:40
ゴールドマンサックスとベッセント財務長官、ステーブルコイン急成長を予測
米財務長官とゴールドマンサックスがステーブルコイン市場の急拡大を予測。規制整備により数兆ドル規模の成長期待が高まる中、JPモルガンは慎重姿勢を示す。
12:50
「ビットコインは2030年までに100万ドルへ」コインベースCEOが強気予想
コインベースCEOが2030年のビットコイン価格を100万ドルと予想した。機関投資家流入など強気シナリオの要因を挙げている。仮想通貨の今後のユースケースについても話した。
12:00
「多様なイノベーション促進へ」金融庁・今泉参事官が語る、暗号資産規制やETFの展望
金融庁の今泉宣親・暗号資産ブロックチェーンイノベーション参事官が語る、ビットコインETF、制度改革、ステーブルコインの展望。利用者保護とイノベーション両立への取り組みを詳述。
12:00
ビットバンク廣末社長が語る、ビットコインとの出会いと今後の展望|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、ビットバンク廣末紀之社長独占インタビュー。オリコン顧客満足度2年連続1位の暗号資産取引所が語るWeb3時代の資産形成戦略とWebX2025への展望を聞く。
11:30
明日にジャクソンホール会議パウエル講演控える中、仮想通貨相場反発
ビットコインが前日比1.17%上昇する中、機関投資家によるイーサリアム大量購入が継続。Bitmine Immersionが52,475ETH追加で総保有額66億ドル近くに。一方、個人投資家のアクティブアドレス数は8月に28%減少し、ビットコイン・イーサリアム現物ETFからも大幅流出。ジャクソンホール会合でのパウエル議長発言が今後の相場を左右する見通し。
10:50
アーサー・ヘイズ、幹細胞事業に投資
ビットメックスの創設者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏が幹細胞クリニック事業に大規模投資し取締役就任。先週売却した仮想通貨を1050万ドルで買い戻し、「利益確定はもうしない」と方針転換。
10:05
イーサリアム財団、セキュリティ強化の行動指針発表
イーサリアム財団は、Trillion Dollar Securityのプロジェクトについて行動指針を発表。仮想通貨イーサリアムの広範な調査を経て、まずはユーザー体験の安全性を強化する。
09:40
米ブロックチェーン協会ら、ステーブルコイン利回りに関する「ジーニアス」改正案に反対
米ブロックチェーン協会らが、銀行協会提案のステーブルコイン利回り規制強化に反対している。「ジーニアス」法案の改正案にいくつかの論点から異議を唱えた。
08:35
米ナスダック、BNB保有企業WINTの上場廃止決定 株価75%超暴落
米ナスダックがBNB投資企業ウィンドツリー・セラピューティクス(WINT)の上場廃止を決定。株価が最低価格1ドルを下回り、今年99%以上下落。
08:00
RWAトークン取引所「DigiFT」、計37億円の資金を調達
RWAトークンの取引所DigiFTは、現在までで合計約37億円の資金を調達したことを発表。直近の資金調達ラウンドはSBIホールディングスが主導している。
07:45
トークン化株式「xStocks」、トロンのブロックチェーンに拡大へ
クラーケンとBackedは、TRON DAOとの協業を発表。株やETFをトークン化して取引できるようにするサービスのxStocksを、仮想通貨トロンのブロックチェーンに対応させる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧