はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ポルシェ:イーサリアムベースのブロックチェーン技術を車両に導入へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ポルシェがXainと提携
ドイツの高級自動車メーカーである「ポルシェ」は、ブロックチェーンとAI開発を行うベルリンのスタートアップ企業「Xain」とパートナーシップを締結、自動車のブロックチェーン化を実現しようとしています。
自動車産業の未来
自動車産業は、ブロックチェーン技術に慣れ始めており、その可能性をリサーチ。他の車両と道路の状態や交通量などのデータ共有を図ることで、”自動運転”などの機能改善に役立てるとしています。

先進的な高級自動車メーカー:ポルシェ

ドイツの世界的自動車メーカー「ポルシェ」の公式動画は、2017年6月に開催された”ポルシェ・イノベーション・コンテスト”で優勝した、イーサリアムに基づくブロックチェーンのスタートアップ企業である、ベルリンの「Xain」と提携したことで、ブロックチェイニング・カーを紹介しています。

声明では、以下のように述べています。

「車はブロックチェーンの一部となり、サーバーを経由せず、直接的なオフライン接続が可能になります。」

「アプリを通して、車のキーを開閉するためのプロセスは”わずか1.6秒”で完了し、今までの6倍の速さに相当します。さらに、効率的な暗号化で保護されます。」

つまり、スマートコントラクトを利用することで、ハードウェアを必要とせず、第三者を簡単に統合することが可能になるようです。

また、ブロックチェーン技術を使用することで、宅配便など車両への一時的なアクセスができるようになります。

ポルシェのファイナンシャル・ストラテジスト「Oliver Döring」氏は、以下のように述べています。

ブロックチェーンを利用することで、データをより迅速かつ安全に転送可能です。例えば、充電スタンドや駐車、宅配者による一時的なアクセスです。」

同社はブロックチェーンアプリをテストするため、一時的なアクセス権限と暗号化されたデータロギング(データを取得すること)のため、車両のロック&アンロックのテストを行いました。

「処理されるデータは、監査可能なデータロギングを通して、分散化されたブロックチェーン内で暗号化を行います。」

「これにより、将来の”自動運転”に提供される機能改善が図ることができます。」

「さらに、保護されたローカルデータを使用することで、他の車両とも安全にデータ共有できるようになるでしょう。」

公式動画では、スマートコントラクトによって、車両同士の通信コミュニケーションや、”ブロックチェーン化された充電スタンド”への安全な接続などのユースケースも紹介しています。

ブロックチェーンの構造について

技術面の詳細に関しては、詳しく紹介されていませんが、Xainにはブロックチェーンの構造を説明したペーパーがあります。

コアはイーサリアムであり、チューリング完全(プログラミング言語が計算論的に能力カンストしている事)とスマートコントラクトを持ち合わせていますが、コンセンサス方式は、実用的なカーネルワークの証明です。

許可されたブロックチェーンには、ネットワークに参加できるノードのホワイトリスト登録が必要です。

各ノードが次のブロックを発見するため互いに争うのではなく、ノードまたはグループノードが「Proof of Work」の計算を行うためにランダムに選ばれます。

そのため「マイナー」は、大型の設備で巨大なシステムを構築するなどする、ある種の”軍拡競争”を行う必要がなくなり、「Proof of Work」の計算を完成するための”競争”だけが残ります。

ブロックチェーンにはトークンが存在しないため、「Proof of Stake」よりもこの方法が使用されており、仕事量がわずかに増えれば、その分のセキュリティーも増加するため、「Proof of Authority(権威の証明)」よりも好ましいとされています。

ベースはイーサリアム

おおよその構造は、イーサリアムに類似しています。

そのため、必要なスケーラビリティレベルに達した際、パブリックブロックチェーンに同時送信することが可能であると想像できるように、許可型チェーンがイーサリアムのパブリックブロックチェーンと「通信」していることも想像できるはずです。

このように、自動車産業は”新たなテクノロジー”に慣れ始めており、車両やその他移動手段への実装・導入を通して、スマートコントラクトを持った車両が関連サービスに対して、どのような利益を享受できるかをリサーチしています。

Porsche Launches Ethereum Based Blockchain Pilot to Smartify Cars

Feb. 27, 2018 by Trustnodes.com

参考記事はこちらから
イーサリアムニュース一覧
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルは3日にソニーグループと共同で開発・運営するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、米ドルステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」と報酬システム「STAR Points」をローンチしたことを発表した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
07:35
DeFi保険サービス「Firelight」、XRPのステーキング機能をローンチ
DeFiの保険サービスを開発するFirelightは、Firelight Protocolをローンチ。まずは仮想通貨XRPをステーキングできる機能を提供する。
07:00
イーサリアム「フサカ」実装完了、レイヤー2取引手数料削減
仮想通貨イーサリアムの「フサカ」アップグレードが実施された。PeerDAS技術の導入によりバリデーターの処理負担が軽減され、レイヤー2の取引速度向上と手数料削減が実現。次期アップグレード「グラムステルダム」の準備も進行中だ。
06:35
フランクリン・テンプルトンもソラナETFを上場、ステーキング報酬を付与
米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンがソラナETFをNYSEアーカに上場した。最大100%のステーキングで報酬を付与。コインベースが管理を担当。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧