はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

野村HDが海外2社とデジタル資産向けカストディ(保管・管理)サービス提供を目指す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カストディサービス提供に向け
野村ホールディングス株式会社と Ledger、Global Advisors Holdings Limitedが仮想通貨を含むデジタル資産のカストディサービスの提供に向けて、共同研究を進めることを発表。
仮想通貨の保有リスクとカストディの需要
カストディサービスは、簡単に説明すると投資家の代わりに資産を保管・管理するサービスであり、現在の仮想通貨業界には不足しているサービスであると言えます。
カストディ・サービスとは
一般的には投資家のために証券を保護預りするサービス。業務の範囲は有価証券の保管業務だけ でなく、元利金・配当金の代理受領、運用資産の受渡し決済、運用成績の管理など広範囲に及ぶ。(野村HDニュースリリース参照)

野村ホールディングス株式会社と Ledger、Global Advisors Holdings Limitedが仮想通貨を含むデジタル資産のカストディサービスの提供に向けて、共同研究を進めるため、3社で『Komainu』を設立することを発表しました。

野村証券は、現在のデジタル資産の急激な市場の成長によって、機関投資家などが市場参入を検討しているが、安全かつ法規制に準拠したカストディ・サービスが不足していることが市場参入障壁になっていると言及。

新たにデジタル資産向けカストディサービスの提供に向けて動き始めました。

野村ホールディングスホールセール部グローバルデジタル部長 ジェズ・モヒディーン氏は、今回の共同研究に関して以下のように答えています。

以前グローバル投資マネージャーは運用や規制のリスクの影響でデジタル資産市場に参入出来ませんでした。

この新しい提携は投資家の皆さんに落ち着きをもたらすと共に、投資信託などの一般的な投資ビークルなどの商品やツールの統合を可能にするでしょう。

仮想通貨保有リスクとカストディサービスの需要

実際デジタル資産の中で仮想通貨は、高い価格のボラティリティのリスクに加え、保有することにリスクが生じます。

これは自己管理するウォレットなどの秘密鍵の管理方法や欠陥などを狙って、悪い働きを企てる第三者が資産を盗む目的で攻撃を仕掛けてくる危険性などが該当します。

カストディサービスは、簡単に説明すると投資家の代わりに資産を保管・管理するサービスであり、このような現状から現在の仮想通貨業界には不足しているサービスであると言えます。

ビットコイン先物取引を開始したCMEやCboeだけでなく、先日発表したゴールドマンサックスの先物市場への参入とビットコイン市場参入へのニュースは相次いでいるものの、米国の大手金融機関が通貨そのものの取引ではなく、派生商品に留まっている現状は、これらカストディサービスが不足していることが大きな理由になっていると言われているほどです。

逆に考えた場合、野村証券が機関投資家などの市場参入障壁になっている保有リスクをこれらサービスが補うことによって、市場規模の拡大に大きな一歩となる可能性は高いと言えます。

実際に野村証券がLedger、Global Advisors Holdings Limitedと共に研究を進めるカストディサービスだけでなく、米大手取引所Coinbaseもカストディサービスの開始を本日発表しています。(詳しくはCoinPostの別記事で本日解説予定)

Coinbase Custodyは、ミニマム1000万ドル(約11億円)資産を有する機関投資家向けのサービスですが、機関投資家の市場参入障壁を低くするサービスとして、今世界で注目を浴びています。

一見関係のないようなカストディサービスですが、市場の発展に寄与する重要かつ注目すべきサービスであると言えるでしょう。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/22 月曜日
09:45
ファンドストラットが2026年仮想通貨市場に弱気予測 トム・リー氏と対照的
ファンドストラットが2026年前半に仮想通貨市場が下落することを予測した。一方、同社のトム・リー共同創業者は、ビットコインやイーサリアムに強気見解を示している。
08:51
テザー、AI機能搭載モバイルウォレットの開発を発表
テザー社がAI機能搭載のモバイルウォレット開発を発表。ビットコイン、USDT、USAT、XAUTの4資産に対応し、WDKとQVACを活用してプライバシーと自己管理性を重視した設計を目指す。
08:23
VanEck、アバランチETF申請にステーキング報酬機能を追加
VanEckが米SECに提出したアバランチETF申請書を修正し、ステーキング報酬機能を追加。保有AVAXの最大70%をステーキングし利回りを創出する計画。米IRSの新規則が後押し。
12/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインの2026年相場予測やブロックチェーン人気ランキングなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧