はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

全流通量の35%に及ぶ600万BTCが永久喪失か|ビットコインの希少価値に変化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

600万BTCが永久に喪失?
発行済(全流通量)ビットコインは約1,700万BTCであり、喪失したとされる推定600万BTCの割合は35%にも及ぶ。したがって、市場がこれを認識・織り込みに行った場合、希少価値が再評価され、価格に反映される可能性も考えられる。
2017年にもすでに約400万BTCが喪失との報告
2017年時点で、すでに約400万BTCが喪失しているという報告がなされていた。ブロックチェーンの性質上、一度喪失したビットコインを第三者が復元するのは極めて困難であり、これらのコインは事実上、永久に紛失したことになる。

現在約1700万BTCが発行されていますが、この内の約35%に当たる600万BTCが永久に喪失したという報告がなされました。

仮に市場が喪失されたビットコインの量を加味していないとすれば、市場がそれを反映した場合、必然的にビットコイン価格は上昇することになります。

ビットコインの発行メカニズム

ビットコインを初めとする仮想通貨は、ブロックチェーン上で管理されています。

仮想通貨の原点であるビットコインは、2009年にマイニングが開始され、通貨発行が行われています。

ビットコインは2009年から2013年の1回目のマイニング半減期を迎えるまでに、ビットコイン総発行枚数2100万枚の半分の量に当たる、1050万枚のBTCが市場に出るように設計されています。

また、半減期を迎えたビットコインは、その発行スピードが半減する仕組みが取られています。

ビットコインの場合、約4年ごとに半減期を迎えるため、最初の4年で総発行高の50%、次の4年で25%、次の4年で12.5%・・・というように発行スピードが逓減していきます。

このプロセスの結果、すでに約80%のビットコインが発行済になっています。

現在までに600万BTCが喪失か?

7月3、4日に行われたカンファレンスにおいて、BitGooの前リードエンジニアであるジェムソン・ロップ氏は、推定で400万BTCが失われ、200万BTCが盗まれたと述べました。

これらの失われたコインを復元するためにハードフォーク(解決案)が行われる可能性は低く、2100万BTCのうちの約30%が永遠に失われたことになります。

600万BTCが永遠に失われたとすると、ビットコインの最大供給量は2100万BTCから1500万BTCになり、現時点での流通高も約1700万BTCから約1100万BTCという計算になります。

ビットコインの一部が永久に喪失することは、その分の希少価値が上昇するため、ビットコイン価格にはプラスに働きます。

もし市場が喪失されたビットコインの量を考慮していないならば、市場がこのビットコインの量を考慮した時、ビットコイン価格は約1.5倍になると試算できますが、必ずしも単純計算はできません。

2017年には約400万BTCの喪失報告があった

2017年11月には、仮想通貨とブロックチェーンの調査会社であるChainalysisが、最大で379万BTCがすでにビットコインのブロックチェーン上から行方不明になっていると明かしていました。

出典:fortune.com

失われたビットコインは、実際には他のビットコインと同様に、ブロックチェーン上には存在しています。

しかしながら、ブロックチェーン上のビットコインを動かすためには、所有者を証明するための「秘密鍵(サイバー状の実印)」が必要であり、それを紛失することで事実上ビットコインを失うことに直結します。

ブロックチェーンの性質上、第三者が秘密鍵なしでこれらのビットコインを操作するのは困難であるため、当事者が秘密鍵を思い出すか復元できない限り、一度紛失したビットコインを取り戻すのは極めて困難です。

CoinPostの関連記事

BTC全体の14%が行方不明/仮想通貨を安全に保管する方法とは?
ハッキングから身を守るために、投資家は仮想通貨を安全な取引所で購入し、ウォレットで管理し、パスコードを厳重に保管する必要があります。The Ledger Nano SやTrezoのパスコードを、CryptoSteelなどで保管しましょう。
ブロックチェーン上で行方不明なビットコインは430万枚にも上る?
技術的なものや、所有者のウォレット紛失等の理由で総発行料2100万枚の内、430万枚にも及ぶビットコインが行方不明 ...
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/17 木曜日
07:35
ステラ(XLM)価格、過去2週間で約2倍高騰の背景は?
仮想通貨ステラは、PayPalでステーブルコインを主導したホセ・フェルナンデス・ダ・ポンテ氏がステラ開発財団に加わったことを発表。ステラの価格は前年比300%超上昇している。
07:15
米下院の仮想通貨法案審議手続きが再び停滞、保守派議員がCBDC条項で反発
米下院で仮想通貨関連3法案の手続き投票が膠着状態に。保守派共和党議員が中央銀行デジタル通貨禁止条項の強化を求め、「クリプト・ウィーク(仮想通貨週間)」の成果が不透明となっている。
06:50
米国政府のビットコイン保有量は約2.9万BTCか、従来予想の15%程度に=報道
情報公開法に基づく調査で、米国政府の仮想通貨ビットコイン保有量は約2万8988 BTCと判明。従来予想の19万8000 BTCを大幅に下回る結果となった。
05:55
米下院、仮想通貨法案の審議手続きを可決
米下院が仮想通貨関連3法案の審議手続きを215対211で可決。トランプ大統領との会談後、保守派が賛成に転じ、GENIUS法とクラリティ法の統合案で合意。
07/16 水曜日
18:00
Sei(セイ)とは|行政・企業で注目集まる理由と将来性をやさしく解説
Seiは高速処理に特化したL1ブロックチェーン。特徴や将来性に加え、行政機関や機関投資家からの関心、エアドロップなど注目の話題をわかりやすく紹介します。
13:50
米司法省とCFTC、ポリマーケットへの調査打ち切り=報道
米司法省とCFTCが仮想通貨USDCで賭けに参加できるポリマーケットに対する調査を打ち切ったと伝えられる。米国ユーザーへのサービス提供疑惑を調査していた。
13:40
民主党幹部、審議中の仮想通貨法案めぐり「金融危機招くリスク」と警告
米民主党のマキシン・ウォーターズ議員が、仮想通貨法案CLARITY法・GENIUS法について「大規模詐欺と経済破綻につながる」と警鐘を鳴らした。またトランプ大統領とその家族の利益相反を強調し、「危険で意図的な欠点」があると批判した。
12:00
評判・口コミでおすすめ仮想通貨取引所15社 個人投資家の評価は?
コインチェック、bitFlyer、bitbank、GMOコインなど、国内大手のおすすめ暗号資産(仮想通貨)取引所のメリット・デメリットについて個人投資家の口コミ評価を集め、比較ランキングにしたページです。優先して口座開設すべき取引所探しに役立てて下さい。
11:35
ビットコインATH更新後に利益確定売り急増か、クジラ活動でボラティリティ警戒
仮想通貨ビットコインが12万3000ドルの史上最高値を記録後、取引所への流入が急増し利益確定売りが活発化。14年間休眠していたウォレットが2万BTC売却開始、クジラ活動も活発化で市場調整の可能性。
10:10
トランプ大統領、GENIUS法案の採決動議で反対派議員と協議 再投票の見通し
トランプ大統領が16日、GENIUS法など仮想通貨関連法案の採決に必要な議員11名との合意を発表。同日の動議否決を受け、マイク・ジョンソン下院議長と連携して巻き返しを図る。
09:30
米マラソン、ビットコイン利回り戦略を拡大
米マイニング大手マラソンがTwo Primeの30億円調達を主導し、仮想通貨ビットコイン利回りサービスへの委託を2,000BTCまで拡大する。ビットコイン運用で収益多様化を図っている。
09:15
ProShares、XRPとソラナのレバレッジ型ETFを米国でローンチ
ProSharesは、仮想通貨XRPとソラナのレバレッジ型ETFをそれぞれ米国でローンチしたことを発表。これは先物で運用され、現物に投資する商品ではない。
08:45
ダイモンCEO、ステーブルコインに懐疑的も参入表明
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOがステーブルコイン事業への参入を表明。仮想通貨に懐疑的ながらも競争上の必要性を認める。シティグループやバンク・オブ・アメリカも検討中。
07:50
米フィデリティの子会社、メタプラネットの筆頭株主に
東京上場のメタプラネットにフィデリティ・インベストメンツ子会社が筆頭株主として12.9%出資。ビットコイン財務戦略を評価し海外投資家の関心高まる。
07:25
「米国の法整備で仮想通貨は主流化する」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、米政府による法整備実現で仮想通貨は新たな時代に突入するとの見方を示した。仮想通貨は主流化し、それが戻ることはないと主張している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧