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日本発のNyx Foundation、AIエージェント専用イーサリアムレイヤー2「Eris」開発を開始 DeFiセキュリティの公共財化目指す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • AIエージェント専用L2「Eris」開発スタート
  • AIが攻め・守り・検証を競う「ASCON」賞金総額3万ドル

AIエージェント・コンペ「ASCON」スポンサー募集開始

一般社団法人Nyx Foundationは14日、AIエージェントによる敵対的金融シミュレーションを目的としたイーサリアム(ETH)レイヤー2「Eris」の開発開始を発表した。DeFi(分散型金融)プロトコルの動的な脆弱性を継続的かつ実環境に近い形で検証するインフラとして位置づけられており、ブロックチェーンセキュリティの公共財化を目指す取り組みとなる。

Erisの最大の特徴は、登録済みのAIエージェントのみがトランザクションを発行できる「Agent-only環境」だ。アービトラージや清算・流動性提供などを自律的に行うAIエージェント同士の相互作用を実現し、人為的なテストネットでは再現できない動的な脆弱性の観測を可能にする。

関連記事:イーサリアム財団、78億円相当のETHをステーキング解除 Glamsterdam準備と体制刷新も発表

イーサリアム財団は2万1271ETHをアンステーキング。同時に開発者会合でGlamsterdamの準備状況を公表し、200Mガスリミット下限とプロトコルクラスター長3名の刷新も発表した。

さらにCEX(中央集権型取引所)価格乖離やステーブルコインのデペッグなどの市場ショックを意図的に注入する「シナリオエンジン」を搭載し、平時では見えないリスクを顕在化させる設計となっている。技術スタックにはOpStackクローンを採用予定で、AMM・レンディング・フラッシュローンなどの基本的なDeFiインフラをカバーする。

Erisを継続的な検証基盤として機能させるため、同法人はAIエージェント・コンペティション「ASCON(AI Simulation Competition on Network)」も立ち上げる。参加者はTrader(収益最大化)、Hacker(脆弱性を突く攻撃役)、Verifier(攻撃の検証・回避役)の機能を持つAIエージェントを提出。

第1回は2026年第4四半期に開催予定で、賞金総額3万ドル(約474万円)・参加目標100チームを掲げており、本日よりスポンサーシップの募集を開始している。

Erisはイーサリアムエコシステムが直面するAIエージェント関連EIP(イーサリアム改善提案)の実環境フィードバック基盤としても機能する。2026年1月にメインネットで稼働したERC-8004については、100体以上のエージェントが競合する環境下での本格的な実運用テストが可能となる見込みだ。

DeFiプロトコルへの大型エクスプロイトが相次ぐなか、2025年単年で34億ドル超の仮想通貨が盗難に遭ったと報告されている。従来の監査や形式検証は静的・単発的な手法であり、動的脆弱性の事前捕捉には限界があった。

Nyx Foundationはイーサリアム財団からの研究助成金採択やEthereum次期アップグレード「Fusaka」監査コンテストでの脆弱性発見数世界第1位など国際的な実績を持つ機関であり、ErisとASCONを通じて次世代DeFiセキュリティの公共財となるインフラ構築を推進する。

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