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仮想通貨市場に立ち込める暗雲:ビットコインは重要な局面を迎えている|専門家の意見は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Robert Sluymer氏の発言
Fundstrat社テクニカルアナリストのSluymer氏は、CNBCの番組”Futures Now”に出演し、「ビットコインは重要な局面を迎えている」と述べ、一刻も早い上昇トレンドへの転換が必要であると言及した。
Tuur Demeester氏の発言
経済学者のDemeester氏も8月3日に、Mediumにて記事を公開するとともに、ビットコイン価格が底を打った可能性もあるが、一般投資家の需要の低下や、機関投資家の参入の躊躇などから、ビットコイン価格が2018年内に最高値を更新する確率は低いのではないかと予想した。

仮想通貨市場に立ち込める暗雲

7月終盤で、8,200ドル(約91万円)ほどで取引されていたビットコインは、8月に入ってからも継続的な下落を続け、8月3日時点で7,400ドル(約83万円)ほどの価格で取引されています。

そんな中、Fundstrat社テクニカル分析責任者を務めるRobert Sluymer氏(以下、Sluymer氏)、および経済学者のTuur Demeester氏は、このビットコイン相場に対し、危機感を持っていることを明かしました。

Robert Sluymer氏の発言

Sluymer氏は、8月2日に、CNBCの”Futures Now”という番組に出演し、ビットコイン価格に対する自身の見解を述べました。

彼は「ビットコインは、非常に重要な局面に直面している。もしこの上昇トレンドを継続させたいのであれば、今すぐにでも上昇に転じる必要がある。」と述べ、以下のように続けました。

私はここが正念場であると考えており、逆に言えば、買い場であるとも言える。ただしその場合、厳格なロスカットを設定しておく必要があるだろう。

なぜなら、ビットコインがここから回復しなかった際に、15日移動平均線に沿った短期トレンドを形成できなくなり、6,000ドル(約66万円)までの下落も可能性として考えられるからだ。

さらに、Sluymer氏は、ある特定の期間の値動きの強弱を示した、ビットコインの相対力指数(Relative Strength Index、RSI)が、過剰な売りを示唆していることにも言及しました。最後に、ビットコインが6,000ドル(約66万円)さえも割る可能性について問われたSluymer氏は、「なんとも言えない」と答えています。

Tuur Demeester氏の発言

経済学者のDemeester氏も8月3日に、Mediumにて「ビットコイン:2018年での最高値更新を期待しない」(Bitcoin: we don’t expect new highs in 2018)という題の記事を公開しました。

彼は、ビットコインは、底値を打った可能性も考えられるが、それが最高値更新に直結するわけでないと示唆した上で、以下のように記述しました。

過去6ヶ月に渡り、すでに仮想通貨のほとぼりは覚めてしまったように感じる。

2018年上半期を鑑みても、一般投資家の需要の低下や、機関投資家の参入の躊躇、ブロックチェーン上での取り組みに対して割高な仮想通貨価格など、ビットコイン価格に悪影響を及ぼしている多くの懸念が残っている。

低迷する要素として、Demeester氏は、まずビットコインマイニング市場の競争率が高まってきていることを挙げ、今年始めと比較すると彼らの利益は90%ほど下落しているのではないかと予想しました。

さらに、Google検索の検索ボリュームを見ても、一般投資家の関心が薄れてきているのは明白であると語り、ビットコインETFの不透明性についても言及しています。

Sluymer氏やDemeester氏のように、ビットコイン相場は、短・中期的に見て不透明性な部分も多く、懸念の多い相場となっていくことが示唆されました。

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