昨日反発するも、予断を許さない状況に
日本時間15日(昨日)、ビットコインの月初から続く下落相場から大きなリバウンドを見せ、海外取引所のビットフィネックスやBitmexなどで、ビットコインの買い支え(及び巨額の損切り)が観測されており、14日の”総悲観”を買い場と見なした大口や個人投資家による「現物買い」も入っている可能性なども指摘される中、長期下落となっていたアルトコイン相場も大きく値を戻しました。
年初来安値を更新していた時価総額2位のイーサリアム(ETH)と、3位リップル(XRP)は、急下落の反動も影響し前日比で9%高を超えました。
一時、仮想通貨相場急下落の影響で、時価総額上位100通貨の半数弱(49通貨)が、過去最高額から90%下落した状況に陥るなど、アルトコイン市場に対する投資家心理の減退が危惧されていたことからも、下落相場が一服した状況に一旦は安堵する声も多かったと考えられます。
しかし、昨日の価格高騰の影響で、前日比ではプラス域にあるものの、CBOEのBTC先物決済に関する期待買いなどで、1:30時点で830,000円まで上昇していたビットコインが、日本時間16日4時付近から急反落。
長期的な弱気相場であることも踏まえると、今年に入ってから何度も反発してきた最重要サポートライン(65〜66万円)を割り込む可能性など、予断を許さない状況が続いています。
このビットコインの価格急落は、CBOEが提供するビットコイン先物 8月契約の最終決済日時が、日本時間16日4時45分に控えていたことで、相場変動の懸念から売りに傾き、4:45以降に警戒された買い戻しの上昇がないと見るや、大幅に売られて700,000円ラインまで暴落を開始したと考えられます。
日本時間8:00時点では、700,000円ラインに差し掛かる2度目下落が確認されており、ビットコインの値が再度暴落した場合、長期的に弱気市場が続くアルト相場にも、大きな影響を及ぼすことが予想されます。
海外専門家はさらなる下落も視野に
米国経済番組Yahoo Financeにて、アナリストJared Blikre氏は、日本時間火曜日に起こった相場の全面下落と水曜日の微反発について、考えられる可能性を以下のようにまとめました。
まず、イーサリアム(ETH)の下落については、様々なICOプロジェクトが、長期弱気相場の懸念なども相まって、調達したETHを売却することにより、ETHはBTCより値下がりしたと考えられます。
そして、日本時間火曜日、米国SECは「Tomahawkscoins」を詐欺ICOと判断し、3万ドルの罰金を課し、同トークンを発行した企業Tomahawk Exploration LLCのCEOであるDavid T. Laurence氏に対し、終身ペニー株取引及び取締役禁止令を下したことで実刑がでたことで、相場下落の懸念材料となったと言及。
9月30日までに延長されたVanEck版ETFに対する失望感は、先週から相場へ圧力を加え続けてきたことも、影響しているとしました。
水曜日に微反発が見られましたが、7月27日(ウィンクルボスのビットコインETF申請が却下された判断)からBTCはすでに-30%ほどの下落を記録しており、これから更に1000〜2000ドル(11〜22万円)の更なる下落も考えられるが、そこが底値となる可能性が高いだろうと、アナリストJared Blikre氏は見ている模様です。
参考記事:finance.yahoo.com
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