はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨の不適正行為やアフィリエイトを規制:金融庁認可の自主規制団体がガイドラインを施行

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

自主規制団体の注目ガイドライン
仮想通貨自主規制団体は、24日から国内取引所に施行するガイドラインを公表した。金商法等を参考に策定したもので、特に宣伝広告と不適切取引に関する文言が注目されている。

自主規制団体の注目ガイドライン

金融庁の認可を受けた、自主規制団体である「一般社団法人日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)」は、10日24日から施行するガイドラインを公表した。

JVCEAは、仮想通貨交換業者を会員とする「資金決済法」に基づく、「認定資金決済事業者協会」のことを指しており、仮想通貨交換業の健全な発展を目指すために発足した。

金商法および金商業に関する自主規制規則などを参考に策定し、2018年10月24日から施行されたガイドラインの中から、特に注目度の高い「宣伝広告」、及び「不適切取引」に関して、一部抜粋している。

毎月開催される、金融庁主催の「仮想通貨交換業等に関する研究会」では、以前より、仮想通貨市場における過剰なアフィリエイト勧誘により、金融リテラシーの低い参入者が相次ぐことなどに対して、懸念する声も挙がっていた。

宣伝広告について

第3章 宣伝広告

(アフィリエイト広告の取扱い)

第 17 条 会員は、アフィリエイト広告を行う場合、当該広告を含むコンテンツの内容について、広告等審査基準を適用し、その適否を判断しなければならず、かかる審査の結果、不適切と判断したコンテンツをアフィリエイト広告に利用してはならない。

2 会員は、アフィリエイト広告の実施期間中に、その利用するコンテンツ内に広告等審査基準に照らし不適切な内容を検知した場合には、当該コンテンツの内容が適切な状態を回復しない限り、当該コンテンツの利用を継続してはならない。

3 会員は、アフィリエイト広告の実施期間中、利用するコンテンツの監視に努めなければならない。

(アフィリエイターによる勧誘の禁止)

第 18 条 会員は、アフィリエイト広告を行う場合には、第5条の定めに従って、アフィリエイター(仮想通貨交換業者の登録を有する者を除く。)に対し、仮想通貨関連取引の勧誘を委託してはならない。

2 会員は、当該アフィリエイターが会員のために仮想通貨関連取引の勧誘を行った場合には、当該アフィリエイターとの契約を解除することを、あらかじめアフィリエイターとの間で合意しなければならない。

3 会員は、前項に定める合意に反し、アフィリエイターが仮想通貨関連取引を勧誘したことを確認した場合には、直ちに当該アフィリエイターとの契約を解除しなければならない。

4 会員は、アフィリエイターが仮想通貨関連取引の勧誘を行うことを誘発させ、又は助長させるおそれのある過度なインセンティブを、アフィリエイターに対して付与してはならない。

不適正取引について

「仮想通貨市場の公正性、透明性を図るとともに、会員の利用者保護を図ることを目的とする」とあり、相場操縦に準ずる行為を牽制している。

第4章 不適正取引

(不適正取引)

第8条 会員は、次の各号に掲げる取引を不適正取引の対象として、取引審査を実施しなければならない。

(1)仮想通貨の売買等のため又は仮想通貨(仮想通貨の指数を含む。

以下、本条において同じ。)の価格の変動を図る目的のために行う次に掲げる行為

イ 行為者が直接経験又は認識していない、合理的な根拠のない事実を不特定多数の者に流布すること。

ロ 他人を錯誤に陥れるような手段を用いて詐欺的な行為を行うこと。徒に他人の射幸心をあおるような言動を行うこと。

ハ 暴行又は脅迫を用いること。

(2)仮想通貨の価格に人為的な操作を加え、これを変動させる行為として、次に掲げる取引

イ 仮想通貨の売買等について他人に誤解を生じさせる目的をもって行われる権利の移転、金銭の授受等を目的としない仮装の取引

ロ 仮想通貨の売買等について他人に誤解を生じさせる目的をもって行われる第三者との通謀取引

ハ 仮想通貨の売買等を誘引する目的で、当該売買等が繁盛であると誤解させ、又は仮想通貨の価格を変動させるべき一連の仮想通貨の売買等に係る現実の取引

ニ 仮想通貨の売買等を誘引する目的で、仮想通貨の価格が自己又は他人の市場操作によって変動する旨を流布させ、又は重要な事項につき虚偽又は誤解を生じさせる表示を故意に行う取引

ホ 仮想通貨の価格を釘付けし、固定し、又は安定させる目的をもって行う一連の仮想通貨の売買等に係る取引

第8条第1項第1号

・自ら取得したことのない仮想通貨に対して、実際に利益を得たかのように喧伝すること

・利用者が同一の価格で同時刻に売却と買付けを行うことなど

・他者と通謀して、同一の価格で売り買いを行うことなど

第8条第1項第2号

・大量の取引を発注することによって相対する注文を誘った上で、約定する前に速やかに注文を取り消すことや、売却価格を吊り上げるために故意に買付けを行った上で売り抜ける行為など

・大量に特定の仮想通貨を保有する利用者が一斉に売却するため先に売却するほうがよいなどと根拠のない噂を故意に発信し、情報の拡散を図るなどの行為

自主規制団体ガイドライン
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/24 水曜日
23:35
バイナンス、Binance Alphaにて日本人起業家創設のHana Network(HANA)上場を発表
最大手取引所バイナンスのアルファ市場でHana Network(HANA)の取り扱いを開始した。2022年に日本人起業家Kohei Hanasaka氏が創設したプロジェクトに関心が集まる。
14:35
JPモルガンCEO、FRBの追加利下げに慎重論 インフレと米国経済の展望を語る
JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOが、FRBの追加利下げはインフレ次第と発言した。米国経済の見通しについて語るとともに、ブロックチェーンとAIの現実性を強調し、ビットコインやステーブルコインについての考え方を明らかにした。
13:45
トヨタやBYDなどの販売業者、ボリビアでステーブルコインUSDT決済受け入れ開始
テザーのパオロ・アルドイーノCEOがトヨタ、BYD、ヤマハの自動車大手3社のディーラーがボリビアでUSDT決済受け入れを開始したと明かした。
11:55
アーサー・ヘイズ、トランプ政権の金融緩和でビットコイン340万ドルのシナリオを試算
著名仮想通貨アナリストのヘイズ氏がトランプ政権下の量的緩和政策を分析。15兆ドル規模の信用拡大でビットコインが大幅上昇すると予測している。
11:20
カザフ中銀、ソラナで自国通貨連動ステーブルコイン発行
カザフスタン中央銀行がマスターカードやユーラシアン銀行と連携し、ソラナブロックチェーン上で法定通貨「テンゲ」連動ステーブルコインKZTEのパイロット事業を開始した。
11:03
Gate Japan、今期中のサービス開始を目指す──グローバルで培った技術力で図る差別化戦略
Gate JapanのPace氏独占インタビュー。日本市場への再参入戦略、グローバルで培った技術力とコンプライアンスを活かした差別化、今期中のローンチに向けた取り組みについて語った。
10:25
WLFI、独自のデビットカードと決済・取引アプリをローンチ計画
トランプ一族関連のDeFiプロジェクト「WLFI」が独自デビットカードとアプリを立ち上げる計画だ。Apple Payにも連携し、仮想通貨決済の普及を目指すとしている。
10:15
Bakkt、マイク・アルフレッドを取締役会に任命
仮想通貨関連企業Bakktは、マイク・アルフレッド氏が同社の取締役会に加わることを発表。ビットコイン関連企業での経験などに言及し、同氏について説明した。
08:15
テザー、評価額5000億ドルで最大200億ドルの資金調達を検討か=報道
ブルームバーグがステーブルコイン最大手テザーが企業価値5000億ドルで最大200億ドルの資金調達を検討していると報じた。同社戦略顧問は資金調達予定を否定。
07:45
ヴィタリック、BaseなどのL2の安全性を強調
ヴィタリック・ブテリン氏は、コインベース支援のL2「Base」は正しく開発が行われているとの見方を示した。L2の資産は、仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンに管理される設計になっていると説明している。
07:00
モルガン・スタンレー、E-tradeで仮想通貨取引開始へ
モルガン・スタンレーが仮想通貨インフラ企業ゼロハッシュと提携し、Eトレード顧客向けに来年前半から仮想通貨取引サービスを開始すると発表した。
06:30
リップルRLUSD、ブラックロックなどのトークン化国債ファンドと交換可能に
リップルとセキュリタイズがブラックロックのBUIDLとバンエックのVBILLトークン化ファンド保有者向けにRLUSDステーブルコイン交換機能を開始した。
06:10
CZ氏、YZiラボの外部資金調達報道を否定 ASTER高騰で注目度高まる
バイナンス共同創設者のCZ氏がYZiラボの外部ファンド転換報道を否定。外部投資家を一切求めていないと明言した。
05:45
米CFTC、ステーブルコインをデリバティブ取引の担保として認可
米商品先物取引委員会がステーブルコインを含むトークン化担保をデリバティブ市場で使用する制度の導入を発表した。10月20日までパブリックコメントを募集する。
05:30
米SEC委員長発言、仮想通貨企業の迅速な製品投入を支援
SECのポール・アトキンス委員長が年内に仮想通貨企業向けイノベーション適用除外制度の導入を目指すと表明した。企業が迅速に製品投入できる環境整備を進める。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧