
セキュリタイズと連携
リップルとセキュリタイズは23日、ブラックロックのBUIDLとバンエックのVBILL保有者がトークン化株式をリップルUSD(RLUSD)ステーブルコインと交換できるスマートコントラクト機能を発表した。同機能により投資家は24時間365日でトークン化国債ファンド株式を即座にRLUSDと交換できるようになる。
BUIDLは運用資産20億ドル超でトークン化国債ファンドとして最大規模を誇り、VBILLは約7,400万ドルの運用資産を持つ。両ファンドとも純資産価値1ドル(1株)維持を目指し、ステーブルコインのように分散型経済で活用可能だ。
リップルのジャック・マクドナルド上級副社長は「RLUSDをトークン化ファンドの交換オプションとして提供することは伝統的金融と仮想通貨の橋渡しを続ける自然な次のステップだ」と述べた。RLUSDは機関投資家向けに規制の明確性と安定性、実用性を提供するよう設計されている。
セキュリタイズのカルロス・ドミンゴCEOは「RLUSDをトークン化インフラに統合することでトークン化資産の流動性自動化を大きく前進させる」と評価した。今回がRLUSDのセキュリタイズプラットフォーム初統合となり、今後追加のユースケースも計画されている。
RLUSDは2024年後半にローンチし、時価総額7億ドルを超えて8番目に大きなステーブルコインとなった。先週にはシンガポールのDBSバンクがフランクリン・テンプルトンやリップルと連携し、トークン化マネーマーケットファンドとRLUSDを活用した新たな取引・融資ソリューションを発表した。
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