
Bakktの取締役会へ
米ニューヨーク証券取引所に上場する暗号資産(仮想通貨)関連企業Bakkt Holdings(以下、Bakkt)は22日、マイク・アルフレッド氏が同社の取締役会に加わることを発表した。
この人事によってコーポレート・ガバナンスを強化し、世界の金融インフラにおける世代的な変革を行うための体制を整えると説明。そして、Bakktの成長戦略を加速させると述べた。
アルフレッド氏はフィンテック業界で、投資家、アドバイザー、取締役といった複数の肩書きを持つ。これまでフィンテック事業の立ち上げ、拡大、売却の実績があるという。
例えば、現在はBakkt以外にも、ビットコイン(BTC)やAI(人工知能)のデータセンター事業を行うIRENの取締役会にも所属。また、NYDIGに買収されたデジタル資産関連企業Digital Assets Dataを共同創設者した経験もある。
今回の発表で、Bakktのアクシェイ・ナヘタ氏CEOは以下のようにコメントした。
我々は、ワールドクラスのリーダーを取締役会に招き、次世代の金融インフラを構築するというミッションを強化する。アルフレッド氏のデジタル資産およびフィンテックのエコシステムにおける実績と評判は、比類のない専門知識、強力なネットワーク、機関の信頼をもたらしてくれるだろう。
アルフレッド氏の視点は、Bakktが戦略を正確に実行し、株主へ長期的な価値を提供するために不可欠である。
また、アルフレッド氏のコメントは以下の通り。
Bakktが成長の次の段階に入るにあたり、取締役会に加わることを光栄に思う。
Bakktには、今後10年間で4つの変革的なトレンドにおいて、機関投資家に信頼されるフィンテックプラットフォームを提供するチャンスがある。そのトレンドとは、デジタル資産取引、ステーブルコイン決済、AIエージェント、ビットコインだ。
日本のドメイン取得
また、Bakktは日本時間23日、「bitcoin.co.jp」というドメインの取得が完了したと改めて発表。この最高のアドレスで、日本でのプレゼンスを高めると説明している。
「bitcoin.jp」のドメインの権利を放棄し、本ドメインの取得が完了したことは、17日にすでに発表していた。この時、「.co.jp」は日本市場向けのプレミアムドメインサフィックスであり、グローバル市場での「.com」のように権威性が高いと判断したと述べている。
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同社の株価は、アルフレッド氏の取締役会参画などを材料に、23日の市場でプラス2.49ドルと約17%上昇。前週比では72%超上昇している。また、堀田丸正の株価も24日、プラス17.45%の連れ高でストップ高となっている。
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