ハッシュレート4%低下
資産運用会社VanEckのアナリストは22日に発表したレポートで、ビットコイン(BTC)のハッシュレート(採掘速度)が12月15日までの1カ月間で4%低下したことについて、仮想通貨価格の底打ちを示唆する可能性があると分析した。
同社デジタル資産調査責任者のマシュー・シーゲル氏とシニア投資アナリストのパトリック・ブッシュ氏によると、この下落幅は2024年4月の半減期以降で最大。
今回のハッシュレート低下は中国で約1.3ギガワットのマイニング設備が停止したことが主な要因とされている。マイニング環境も厳しさを増しており、主力機器の損益分岐点となる電気料金は36%近く低下している。
VanEckがマイナーの降伏を「歴史的に強気の逆張りシグナル」と位置づける理由は、過去のデータに基づく。
90日間のハッシュレート低下後、180日後のリターンがプラスになる確率は77%、平均リターンは72%に達している。不採算マイナーの撤退によりビットコイン売却圧力が軽減され、採掘難易度の調整で残存マイナーの収益性が改善するためだ。
現在ビットコインは約8万8,400ドルで取引されているが、VanEckはこの調整局面が次の上昇相場への転換点となる可能性を示唆している。
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慎重な見方も
ただし、一部の専門家は慎重な見方を示している。マイナーの降伏過程は数カ月続く可能性があり、実際の底値形成は来年1月までずれ込む可能性も指摘されている。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策や世界的な流動性動向など、マクロ経済要因が価格回復の時期を左右するとの見方もある。
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