
来年前半にビットコインなど主要通貨の取引サービス提供
ブルームバーグによると、米金融大手モルガン・スタンレーは仮想通貨インフラ企業ゼロハッシュと提携し、Eトレード顧客向けに来年前半から仮想通貨取引を開始する。同行ウェルスマネジメント部門のジェド・フィン責任者は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)など主要仮想通貨から開始すると明かした。
フィン氏は「基盤技術は実証済みで、ブロックチェーンベースのインフラは明らかに定着している」と述べ、顧客取引は第1段階であり、次に完全なウォレットソリューション構築を目指すとした。同社は数週間内に仮想通貨の資産配分戦略もローンチ予定だ。
この提携はトランプ大統領就任後の規制政策転換を受けた大手銀行のデジタル資産参入努力の一環となる。競合他社では既に収益源となっており、ロビンフッドは昨年仮想通貨事業から6億2600万ドルの収益を上げ、総収益の21%を占めた。
ゼロハッシュは同日、インタラクティブ・ブローカーズ主導のシリーズD資金調達で1億400万ドルを調達し、企業価値10億ドルに到達したと発表した。モルガン・スタンレーも同ラウンドに参加し、SoFi、アポロ系ファンド、ジャンプ・クリプトなど機関投資家が新規参加した。
ゼロハッシュのエドワード・ウッドフォードCEOは「我々はオンチェーンインフラのAWSを構築している」と述べた。同社は2017年設立以来、190カ国で500万人以上のユーザーをサポートし、インタラクティブ・ブローカーズ、ストライプ、ブラックロックのBUIDLファンドなど大手企業にソリューションを提供している。
関連:アーサー・ヘイズが7.5億円相当のHYPEを売却、その理由は?
関連:ビットコイン・イーサリアムの最高値は?2025年末までの価格予測と注目イベントまとめ