TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

【更新】大手仮想通貨取引所Coinbase:IPOは2019年に行わない|「数千もの取引ペア」の提供を目指す意向を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Coinbaseが数千もの仮想通貨の上場を目指す
仮想通貨取引所CoinbaseはSeries E 資金調達ラウンドを行い、3億ドル(約330億円)を調達することに成功したことが明らかになった。またその調達された資金の利用先として注目を浴びたのが、「仮想通貨ペアの迅速な追加」で、将来的に数千もの通貨ペアを上場する意向を示した。アルトコインにとって極めて重要な動きとなる。
CoinbaseのCOO:IPOは優先順位に入っておらず
ブルームバーグの取材にて、同社のCOOは2019年を含む近い将来にはIPOを行う予定は無く、まずは優先順位の高い売上改善を進行させると明言した。

新たな資金調達

仮想通貨取引所CoinbaseはSeries E 資金調達ラウンドを行い、Tiger Global Managementを筆頭に、Y Combinator Continuity、Wellington Management、Andreessen Horowitz、Polychainなどの企業から3億ドル(約330億円)を調達することに成功し、その評価額が80億ドル(約8800億円)に達したことが、米時間10月30日の公式ブログに明らかになった。

*追記:IPOは優先では無い

10月26日には、CNBCの”CryptoTrader”という番組の司会者を務めるRan NeuNer氏がCoinbaseの資金調達を示唆するビデオを投稿、また10月上旬にもRecode社は、関係者によって、CoinbaseがIPOをした場合、その評価額が80億ドル(約8800億円)に達することになると記述され、注目を集めていた。

しかし、最新の米有力紙ブルームバーグの取材内で、同社のCOOを務めるAsiff Hirji氏は、IPOに関する動きは現状ないと以下のように否定した。

2019年や、近い将来にはIPOは行わない。現段階では、進めるべきプロジェクトや業務が多くて。

いずれ、IPOはするが、現在の優先順位リストには入っていない。

財政上、我々は売上を分散し、予測のできる売上にしたいので、まずはこのような財政管理等の内部管理を成し遂げることに専念している。

数千種類の仮想通貨取扱を示唆

Coinbaseは今回調達された資金を使うことで、以下の4つの目的を掲げている。

  • 国際進出
  • 仮想通貨ペアの迅速な追加
  • 仮想通貨実用性の向上
  • 業界への企業の進出の促進

国際進出のプロセスに関しては、すでに日本への進出も明言しており、金融庁の仮想通貨交換事業者登録の取得へ乗り出している事が明らかになっている。

しかし、これらの動き中でも最も注目されているのが仮想通貨ペアの迅速な追加だ。Coinbaseの公式ブログでは、以下のように記述された。

「私たちは、現時点で弊社取引所に追加できるような仮想通貨が数百も存在していることを認識している。そして、その基礎を構築し、将来的には数千もの通貨ペアをサポートしていきたいと考えている。」

現在、取引所Coinbase Proにて取り扱われている仮想通貨がビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、イーサリアムクラシック、ライトコイン、0xの6通貨であることを考えると、今後同取引所が積極的に取引ペアを追加していくことが改めて示唆され、その対応通貨の数が大きな話題を呼んでいる。

コインベース上場の重要性

米コインベースは、米国の法令に準拠した取引所だ。

取引所の出来高こそ、世界から取引されるBinanceやOKExなどといった取引所の出来高には及ばないものの、米規制当局とも密接な関係を築き、法律に準拠し運営を行う、世界の中で信頼度が極めて高い仮想通貨取引所であると言える。

その信頼性から、流動性の観点と並行して、仮想通貨に最も必要な信頼性の側面での上場インパクトが同取引所への上場で見られている。

特に数千と扱うことを考えると、時価総額下位の通貨も入ってくるため、その影響は計り知れない。

その上場プロセスを実現させるのは、投資ラウンドで調達した資金の利用先として国際進出となるだろう。

というのも、Coinbaseが9月24日、新規上場ポリシーを刷新し、これまでの申請方法からオンラインの申請方式に切り替えることで、取扱通貨の種類を急速に拡大する意向を示している。

米国内では有価証券の問題などで揺れており、上場が難しい通貨も、他国の法律に準拠する形で上場を可能にさせる狙いとなる。

しかし、先ほどにも述べた上場インパクトに当たる信頼性は担保されると考えられ、同社のプロジェクト調査や審査を通貨することでの通貨の信頼性向上の恩恵は十分にあると言えるだろう。

関連事業展開

また、今月10月に同社のカストディ部門は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、イーサクラシック、XRP、ライトコインの6通貨のカストディにおいて、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から公式に認可を受けた。

同月10月にCircle社が発行するアメリカドルに裏付けられた安定通貨USD Coinも取引所Coinbaseに上場することが発表されており、既述の4つの目的に沿って着実な歩みを進めている。

Coinbaseの利益

このような取り組みに加え、海外大手メディアBloomberg は、仮想通貨市場が2018年に入ってから大きく下落した中でも、Coinbaseの利益は上昇していることを主張した。

同記事によると、2016年に1700万ドル(約19億円)であった同社の売り上げは、2017年に9億ドル(約1000億円)を超え、2018年は約13億ドル(約1470億円)の売り上げを見込んでいると記述された。

その利益に関しては、2016年に1600万ドル(約18億円)の損失を計上していたにも関わらず、2017年には3.8億ドル(約430億円)まで利益を高め、2018年は4.5億ドル(約500億円)相当を見込んでいるとされた。

CoinbaseのCOOは、公式ブログにて以下のようにコメントしている。

「私たちは、Coinbaseのエコシステムが今後、その規模、影響、インパクトにおいて伸び代しかないと考えている。そして、最終的には、より寛容で世界的な金融システムの構築を先導していくだろう。」

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米Coinbase仮想通貨カストディにXRP(リップル)が新規追加|NY州金融当局の認可で適格機関に
仮想通貨取引所CoinbaseがCircle社の発行するUSDコイン(USDC)の上場を発表。またCoinbaseカストディがニューヨーク州から正式に適格カストディアンとして認定され、今後機関投資家の資産管理が可能となった。
ICO Ratingが仮想通貨取引所100社のセキュリティー格付けを公開|Coinbaseが1位、Zaifは89位に
ICO評価サイトのICO Ratingが仮想通貨取引所セキュリティ格付けレポートを発表した。仮想通貨取引所は現在200以上あると言われているが、今回は取引量が1日で100万ドル以上を記録している上位100の取引所を対象にセキュリティーに関する調査と格付けが行われた。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
20:30
XRPのETF承認はどうなる?市場価格への影響を分析
トランプ次期政権下でのXRP現物ETF承認の可能性を詳しく解説。SEC委員長交代や規制緩和への期待、市場への影響を専門家の見解とともに分析。ビットコイン、イーサリアムに続く承認タイミングと価格への影響を予測します。2025年のXRP市場展望を徹底解説。
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
ソラナが史上最高値更新、XRPも急騰、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧