はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

VanEck子会社、業界初ビットコインOTCスポット・インデックスを開始|ETFなど機関投資家向け商品開発促進へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

VanEck社の子会社:ビットコインOTCスポット・インデックス開始
米証券取引委員会(SEC)の可否判断を待っている数々のビットコインETFの中で、最も有力視されているVanEck社の子会社MV Index Solutions社 (MVIS)が、11月20日、ビットコインOTCスポット・インデックス開始を発表。このインデックス商品は、機関投資家に、OTC市場における透明な価格に基づいて機関規模の取引を行うためのさらなるツールを提供する可能性を持っているという。

OTC取引出来高に基づくBTCスポット価格

仮想通貨相場の暴落が続く中でも、その投資環境は進化し続けているようだ。

米証券取引委員会(SEC)の可否判断を待っている数々のビットコインETFの中で、最も有力視されているのが、VanEck・SolidXによる申請だが、そのVanEck社の子会社である、MV Index Solutions社 (MVIS)が、11月20日、ビットコインOTCスポット・インデックス開始を発表した。

ドイツに本拠を置くMVIS社は、投資が可能な総合ベンチマーク指標であるMVIS指標を開発、監視、ライセンス供与している。

MVIS指標は、株式、確定利付債券市場およびデジタル資産を含むいくつかの資産クラスを網羅し、金融商品の基礎指数としてのライセンスを受けている。

同社の発表によると、2018年10月31日現在、約140億米ドル(約1兆5777億円)の運用資産がMVIS指数に基づく金融商品に投資されているという。

MVIS社の、米ドル建の価格データに基づいたデジタル資産インデックス(商品名=MVIS ビットコイン US スポットインデックス、MVBTCO)は、Circle Trade社、Cumberland社とGenesis Trading社を含むビットコインOTC取引の主要プロバイダー3社の出来高の追跡に基づいたビットコインのスポット価格を提供する。

OTC取引の価格データに基づくビットコインインデックスを提供するのは、MVIS社が業界初となる。

MVIS社の業務執行取締役、Thomas Kettner氏は、OTC取引を行う顧客にとって、このインデックスは、取引や将来の投資判断のための、信頼できる指標となるだろうと述べている。

さらに、VanEck 社ならびに MVIS社のデジタル資産戦略担当ディレクターであるGabor Gurbacs氏は、今回のBTCスポット・インデックス開始について、ビットコインの機関投資市場における、より高い透明性と価格発見への大きな前進だとして、次のように述べている。

このインデックスは、ETFなど、機関投資向け商品への道を開くだけでなく、機関投資家に、OTC市場における透明な価格に基づいて機関規模の取引を行うためのさらなるツールを提供する可能性を持っている。

VanEck 社は、SECへのビットコインETF申請にあたり、MVISが価格指数を提供するとしていたが、この度、MVBTCOによる価格データを使用する決定をしたと報じられている。

今回のOTC取引の価格データを使用するという決定は、SECが表明したビットコインETFへの懸念への対応の一環と考えられる。

SECは、過度に変動する価格指数がビットコインETF製品の安定性に影響を与え、仮想通貨取引所における市場操作が起こりかねないとしていた。

VanEck社は、OTC取引の価格データの信頼性が、市場操作の影響を受けにくいビットコイン価格指数を創出し、最終的には、SECがVanEck社のビットコインETF承認へと舵を切ることを期待しているようだ。

また、ここへきて、仮想通貨市場におけるOTC取引の存在感は増してきている。

今週、世界最大の仮想通貨取引所Binanceの仮想通貨投資とインキュベーター事業部門を担う、Binance Labs社が、米サンフランシスコに本拠を置く、仮想通貨OTC会社Koi Trading社へ、300万ドル(約3億3800万円)の資本提供を行ったことが明らかになった。

Binanceの発表によると、Koi Trading社への投資決定は、「グローバルな価値交換の自由を提供するインフラを構築する」という同社の意向を反映したものだと説明している。

Koi Trading社によると、中国でのOTC取引は、同国における仮想通貨取引所などを使った「集中型の仮想通貨取引」の禁止にもかかわらず、少なくとも1日1億5,000万元(約24億3400万円)と言う、かなりの出来高を誇っていると言う。

仮想通貨のOTC取引の拡大は、打撃を受けた仮想通貨市場の活路を開く一助となるだろうか。

CoinPostの関連記事

ビットコイン先物取引提供予定のBakktが「来年1月24日」まで延期|延期理由と相場への影響
ビットコインの先物取引開始を12月12日に予定していた仮想通貨取引プラットフォームのBakktが取引開始日を2019年1月24日までに延期する事を発表した。
【速報】米SEC、VanEck版CboeビットコインETFの「正式な審査の開始」を告知|通常の延期とは異なる
日本時間9月21日早朝、米国証券取引委員会(以下SEC)は新たな公式通告にて、本日から連邦政府の証券ガイドラインに準拠し、CboeによるVanEck版ビットコインETFの申請に対して、承認するか否かを判断することを発表した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧