はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨イーサリアム関連企業ConsenSysが大規模な組織改革発表|プロジェクト評価の基準厳格化へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ConsenSysの創設者Joseph Lubin氏が大規模な組織改革を表明
Joseph Lubin氏は、ConsenSysの急速な成長に伴い、同社の既存の体制に改革が必要であることを強調。また、同社の組織改革は、3つのパフォーマンス指標と5つの柱から成る「ConsenSys 2.0」に基づき進められる格好である。
仮想通貨市場の冷え込みは急成長の兆候
Lubin氏は現在の市場について、「急成長の兆候」だという見方も。また、WEB2.0からWEB3.0への移行においてイーサリアムが主導権をにぎるとの確信を明らかにしている。

ConsenSysが大規模な組織改革を発表

イーサリアムに焦点を当てたブロックチェーン技術関連企業ConsenSysの創設者Joseph Lubin氏が、従業員に宛てた社内レターで、大規模な組織改革を実施する意向を明らかにした。

2017年、仮想通貨市場の熱狂的な盛りあがりに貢献したConsenSysだが、市場が冷静さを取り戻してからも急成長を続けている。

2018年2月以降、29カ国で事業を展開し、従業員数は2倍に膨れ上がり1100人を突破。

10月の時点でプロジェクト数は50件を超えた。

社内レターを入手したBREAKERの報道によると、Lubin氏は自社が新たな成長段階に差し掛かっている事実を認識しており、より集中的で競争力の高い企業へと成長を遂げる手段として、パフォーマンス評価基準の厳格化や監視強化の必要性を感じている。

「我々は非常に競走が激しい位置づけにある。‘新たな方向性’がどのようなものであるにせよ、恐らくこれまでのやり方では新たな方向へ進めないことを認識する必要がある」

また同氏はBREAKERの取材で、急成長に伴い、自社の管理が困難になりつつあることを認めている。

「ConsenSys 2.0」3つのパフォーマンス指標と5つの柱

「ConsenSys 2.0」と呼ばれる組織改革では、パフォーマンスの芳しくないプロジェクトを排除し、明確な価値の創造に重点を置く。

また、今後パフォーマンスは以下の3つの指標に基づいて評価される。

  • 収益またはROI(投資利益率)
  • イーサリアムのエコシステムへの利益
  • ソーシャルグッド

排除されたプロジェクトのスタッフは、ほかのプロジェクトや部門に移動予定だが、Lubin氏はリストラの可能性も否定していない。

またLubin氏は組織改革にあたり、ConsenSysという組織そのものの構築基盤となる5つの柱も明確化している。

  1. 卓越性とアカウンタビリティの文化
  2. イーサリアムのインフラの継続的な開発など、明確な価値の創造への重点
  3. 同社のベンチャースタジオを通じた分散アプリの資金提供
  4. アドバイザリーサービスを含む、ブロックチェーンソリューションのエンタープライズクライアントへの販売
  5. ブロックチェーン技術における開発者および大衆の教育

この5つの柱はConsenSysがこれまで重要視してきた分野である。

つまり「ConsenSys 2.0」は旋回軸ピボットや基本的な改革ではなく、これまで重点を置いてきた分野の強化版ということだ。

「我々はマイルストーンとタイムテーブルに関して、さらに厳格になるだろう」

仮想通貨氷河期は急成長の兆候か

ビットコインがトレンドラインを割り、暴落の影響がほかのコインの価格にもネガティブな影響を与えている。

仮想通貨市場は2017年から一転、氷河期に突入したとの見方が強いが、Lubin氏はそれを急激な成長の兆候ととらえている節がある。

同氏はイーサリアムの年次会議「Devcon4」に参加した際、WEB2.0からWEB3.0への移行においてイーサリアムが主導権をにぎるとの確信を明らかにした。

イーサリアムは国際経済や社会、政治を変革し得る可能性を秘めた「キラーエコシステム」であり、仮想通貨そのものが「キラーアプリ」であるとも発言している。

組織改革に関しては、ConsenSys1.0(第一段階の成長)を「複雑な工学や数学、創造的な哲学的議論を駆使して、月が存在することを証明するための計測器を構築した」と例え、第二段階では「合理化されたロケット船」が必要だと説いている。

それを実現する上で、今回の組織改革は避けては通れない道なのだろう。

「我々を成長させた、無駄のない勇気あるスタートアップのマインドセットを維持すると同時に、部分的に回復させなければならない」

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者7,000名突破。

CoinPostの関連記事

次世代のWeb 3.0|Consensysの創業者が語るイーサリアムの可能性と今後の躍進
イーサリアムに注力したブロックチェーン企業Consensysの創業者であるJoseph Lubin氏は、今後のWEB2.0からWEB3.0への移行においてイーサリアムが主導権を握って牽引していくと力説した。
仮想通貨イーサリアム関連企業Consensysの傘下企業がAWSと協業、新しい企業向けブロックチェーンプラットフォームを発表
ConsenSysの傘下スタートアップKaleidoは米国アマゾンウェブサービス(AWS)と協業して新しい企業向けブロックチェーンプラットフォームを始めると発表した。包括的なDLT基軸のクラウドサービスは普及に極めて重要。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/31 木曜日
09:50
ロビンフッド4~6月期決算発表 仮想通貨売上高98%増で240億円達成
米ロビンフッドが2025年2Q決算を発表。仮想通貨取引高は前年比32%増の4.2兆円に達した。株式トークン化やステーキングなど様々な仮想通貨関連サービスも開始している。
09:10
ビットコイン継続的上昇が停滞か、短期過熱から一旦冷却期へ=専門家分析
QCPキャピタルなどの分析によるとビットコインが12万ドル抵抗線で苦戦、イーサも4000ドル前で失速。短期過熱からの冷却期入りが指摘されている。
08:25
米CboeとNYSE、仮想通貨ETF上場基準をSECへ提案
米CboeとNYSEが仮想通貨ETFの包括的上場基準をSECに提案。個別承認不要で最大240日の審査期間短縮。コインベース先物6ヶ月取引実績が条件。
07:45
Bitwise最高投資責任者が仮想通貨批判に反論
Bitwiseの最高投資責任者が改めて仮想通貨の可能性に言及。これまでの新技術が最初はそうであったように仮想通貨もまだ完璧ではないが、既存の金融システムを改善できる可能性を秘めていると主張した。
07:30
「仮想通貨は万人のもの」、コインベースとJPモルガン・チェース提携発表
コインベースとJPモルガン・チェースが提携し、8000万人顧客向けに仮想通貨サービスを拡充。チェースクレジットカード利用、ポイント交換、口座連携の3つのサービスを段階的に開始。
06:40
インドネシア、仮想通貨取引税を大幅引き上げ
インドネシア政府が8月1日から仮想通貨取引税を引き上げる予定。国内取引所0.21%、海外取引所1%に設定。
06:15
マイケル・セイラーのストラテジー、ビットコイン購入再開で2万超BTCを買い増し
マイケル・セイラー率いるストラテジーが29日よる、2万1021BTCを追加購入と発表。優先株ストレッチで調達した3713億円を原資とし、総保有額は11兆円に達した。
06:00
米SEC、仮想通貨ETF現物設定・償還を承認
米SECが30日、仮想通貨ETFの現物による設定・償還を承認したと発表。ブラックロックのビットコインETFやイーサリアムETFなど主要商品が対象で、コスト削減と効率化を実現する。
05:40
トランプ政権、『仮想通貨黄金時代』報告書を公開 ビットコイン準備金の計画は?
トランプ政権のデジタル資産作業部会が包括的な仮想通貨報告書を公開。規制明確化やビットコイン戦略備蓄、ステーブルコイン規制など「仮想通貨黄金時代」実現に向けた詳細な提言を発表した。
07/30 水曜日
21:00
Mawariとは?AIとXRの融合で実現する次世代3Dインターネット
Mawariは世界中のコンピューターをつなげて高品質な3D配信を実現。ノード運用で誰でも収益化に参加できる仕組みを提供。
18:31
欧州中銀顧問、米ドル建ステーブルコインの拡大に懸念 デジタルユーロで対抗か
欧州中央銀行顧問が米ドル建ステーブルコインの急拡大に警鐘を鳴らしている。米ドル建ステーブルコインは同市場の99%を占める一方で、ユーロ建は0.17%に過ぎない。また米国で緩やかなステーブルコイン規制が成立したことも米ドルの優位性に貢献し、欧州にとっては資金調達コストの上昇や金融政策の自由度の低下を意味する。
18:14
ビットポイント、ステラルーメン(XLM)の取り扱い開始
ステラルーメン(XLM)がビットポイントに上場。国際送金に強みを持つ米国発銘柄。送金インフラや価格急騰の背景も解説。
17:45
米上院議員、仮想通貨を住宅ローン資産に含める法案提出 
米国のルミス上院議員が「21世紀住宅ローン法案」を提出した。政府系住宅ローン機関に仮想通貨による資産評価を義務付けるものであり、若者の住宅購入を支援するとしている。
17:30
CoinShares、欧州で仮想通貨SeiのETFをローンチ
仮想通貨投資企業CoinSharesが欧州でSEIのETF「CSEI」をローンチした。ステーキング報酬付きであり、SIX取引所で7月28日より米ドル建てで取引開始している。
16:57
JCBAとJVCEA、暗号資産の20%申告分離課税と3年間の損失繰越控除を要望
日本暗号資産ビジネス協会と日本暗号資産取引業協会が2026年度税制改正要望書を提出。暗号資産取引の税率を現行の最高55%から20%の申告分離課税への変更を要望し、取引所やウォレット、現物・デリバティブを問わずすべての暗号資産取引を一律に対象とすることを要望した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧