はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン高騰の裏で11月の下落相場と異なる2つの変化|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
仮想通貨市場は18日、ビットコインの急騰を機にアルト市場も全体的に上昇、久しぶりの全面高相場に。久しぶりの上相相場の裏では、これまでの下落相場とは異なる2つの変化が見られている。

仮想通貨市場

仮想通貨市場は18日、ビットコインの急騰を機にアルト市場も全体的に上昇、久しぶりの全面高相場になった。

ビットコインは、17日深夜に急騰すると19日未明まで上昇相場が継続、bitFlyer上では36万6000円から一時40万円を越え、前日比10%高を記録した。

ビットコイン相場は、加熱期に当たる昨年12月の200万越え記録から一年を通し下落基調が継続、6000ドル付近の主要サポートライン、また注目されていた21month EMA割れが影響し11月は大暴落相場に繋がった。月間下落率でも37%と過去最大の下落幅を記録している。

それほど大きな相場下落が起こった事で、年初来安値水準が年末まで続いたと仮定すると年間下落率でも73.4%の過去最大下落幅を記録する可能性もあった形だ。目先の買材料不足によるレンジ相場が継続する懸念や、確定申告確定時期に当たる年末前の状況はある意味で厳しい状況であったと言わざるを得ないが、本日18日に相場が一時上昇に転じたことで、下落相場の重要な転換点となるかもしれない。

底値うちか?(変化点1:年初来安値更新時の出来高)

これらを踏まえても注目されるビットコイン相場の「底値」だが、実際にこれまでと異なる変化が見られている。

今回一つの見方として注目したいのは、6000ドルを割ったことで断続的に年初来安値が更新されてきた状況下での出来高だ。

基本的に安値の更新タイミングでは、売りが集まりやすい傾向があることは言うまでもなく、実際にビットコインも安値更新のタイミングでも出来高が急増している状況が確認されていた。しかし、直近の安値更新タイミングに当たる12月16日では、相場こそ大きく下落方向に動かなかった上に、出来高がこれまでとは打って変わって全く動かずに相場が反転している。

bitfinexのロング・ショート比率でも売り方が圧倒的な優勢を保っていた状況の変化も合わせて、ここにきて売り方が弱くなってきている状況を示していると言えるだろう。

直近で控える2つの要因も価格上昇に影響か?(変化点2:マイニングハッシュレート)

また、19日にはビットコイン相場において重要な2つのイベントが控えている。

1つ目は、米国時間12/19(水)に控えているのが、米国でビットコイン先物取引を提供しているCboeのSQ日だ。特に直近の相場では大きく値が動いたため、信用取引の決済日は意識されている可能性は高いだろう。

すでにポジション清算の動きが行われている可能性は十分に考えられるため、信用取引の売り注文清算も上昇要因としてあげる事ができるだろう。

2つ目は、同じく19日に控えるビットコインマイニングのデフィカルティアドジャストメント(難易度調整)が控えている点だ。直近でのビットコインのマイニング収益は、BTC価格の急落が大きく影響し、電力コストでも最新マシン供給でも優位に立つ大手マイニング業者でも厳しい状況に立たされていたことが、多くのメディアの報道で明らかになっている。

収益目処が立たずに停止するマイニングマシンの状況を受け、ハッシュレートは断続的な下落基調にあったが、16日あたりから再度ハッシュレートが上昇へ転換する状況が確認されている。

出典:bitcoinwisdom.com

この動きが示す内容としては、次回のマイニング難易度調整で収益ラインが見込める企業が出てきた可能性がある点だろう。すでに収益ラインを確保していた企業でも、さらに難易度低下が予定されていることで、収益赤字による現物売りの動きを行うボーダーラインの底上げにもつながり、相場に置いて重要なファンダメンタルズ指標になったことになる。

実際の難易度調整の状況を見ていくと、相場急落から2度の難易度調整では11月16日に−7.39%、12月3日に−15.13%の調整が行われていたが、今回18日のハッシュレート水準でみた場合、さらに−10%程度の調整が行われる事が予定されている。

相場下落の悪循環を生み出していた事が指摘されているマイニング業者の収益悪化と現物売りの状況が一時的にだが、好転したことになるだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ビットコインが急反発で投資家に安堵感|仮想通貨専門家による見解も
下落相場が続いている仮想通貨市場だが、ビットコインは前日比+10.5%の上昇を記録している。次の重要ラインを展望するテクニカル分析と共に、専門家が予想する上昇要因3選を掲載。
ICOプロジェクト、過去30日で41万イーサリアムを大量売却|仮想通貨統計データが公開
海外仮想通貨のデータにより、今年夏以降、ICOプロジェクトが仮想通貨イーサリアムを売却する割合が徐々に高まってきている。特に11月には合計41万ETHがICOプロジェクトによって売却されたことが明らかになった。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者8,000名突破。

CoinPost動画

CoinPostで厳選した、仮想通貨のニュース動画はこちら。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
18:51
仮想通貨の分離課税、2028年1月からの見通しか
暗号資産の申告分離課税の施行時期について、2028年1月からの案が浮上。金商法への移行や投資者保護体制の整備が条件とされ、当初想定の2027年より遅れる見通しだ。
18:00
Progmat, Inc.、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
Progmat, Inc.が、2026年2月27日に東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など通貨のデジタル化と社会実装をテーマに議論する。
17:51
GMOフィナンシャルHD、株主優待にビットコイン導入へ
上限1万円相当のBTC GMOフィナンシャルホールディングスは12月16日、2025年12月31日を基準日とする新たな株主優待を発表した。 新制度では、GMOクリック証券におけ…
17:45
トランプ大統領、仮想通貨支持派ウォーラー理事を次期FRB議長候補に面接へ=WSJ報道
トランプ大統領が仮想通貨支持派のウォーラーFRB理事を次期議長候補として18日に面接。ステーブルコインやDeFiに積極的で、利下げを主張する同氏は、エコノミストから高評価を得ているが、トランプ氏との個人的関係の薄さから「大穴候補」との見方も。
17:00
イーサリアム「フサカ」のメリット一覧|恩恵を受けるのは誰?
仮想通貨イーサリアムはフサカのアップグレードを完了しました。本記事では主にフサカによってどのようなメリットが生まれ、どんな主体が恩恵を受けるのかを考察します。
16:12
アニモカ・ブランズ・ジャパン、BTCFi事業者2社と相次ぎ提携 
Animoca Brands Japanは、Babylon LabsおよびBifrostとBTCFi分野で戦略的提携を締結。自己管理型ビットコイン運用ソリューションの日本市場展開を目指し、上場企業向けDAT支援事業を強化する。
15:52
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、BTC保有量で世界20位と発表
トランプ大統領次男エリック・トランプ氏が支援するアメリカン・ビットコインが、39日間で4社を追い抜き世界20位の上場企業BTC保有量を達成。2025年に企業のビットコイン保有が急拡大する中、同社は5,098BTCを保有し急成長を遂げている。
14:58
パンプ・ファンとソラナへの55億ドル訴訟、5000件の内部チャット提出へ
パンプ・ファンとソラナを相手取った集団訴訟で、裁判所が第二次修正訴状を許可。内部告発者から入手した5000件のチャット記録を新証拠として提出へ。40億~55億ドルの不正搾取疑惑でRICO法違反を主張。
13:45
ロシア下院委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定、投資手段に限定
ロシア下院金融市場委員会のアクサコフ委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定し、投資手段としてのみ認めると表明した。
11:50
JPYC EX、累計口座開設1万件・発行額5億円を突破
JPYC株式会社は、日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行・償還プラットフォーム「JPYC EX」において、累計口座開設数1万件、累計発行額5億円を突破したと発表。10月のリリースから約2か月での達成となった。
11:45
「ビットコインは最高値更新へ」Bitwise、2026年の3つの予測を公開
Bitwiseは仮想通貨投資家にとって特に重要な2026年の3つの予測を公開。その1つとしてビットコインは最高値を更新すると予測し、根拠を説明している。
11:40
セキュリタイズが来年トークン化株式取引開始、24時間オンチェーン取引を実現
証券トークン化プラットフォームのセキュリタイズが2026年第1四半期にトークン化された上場株式の取引を開始する。合成商品ではなく実際の規制された株式をオンチェーンで発行・取引し、24時間365日の流動性を提供へ。
09:45
ソラナに大規模なDDoS攻撃、ネットワークは現時点で影響受けず
仮想通貨ソラナが過去最大級の6TbpsのDDoS攻撃を受けたが、現在トランザクション処理は正常に稼働している。市場の下落を受けビットワイズのソラナETFは初の純流出を記録した。
09:40
マーシャル諸島、ステラでベーシックインカム支給
マーシャル諸島共和国がブロックチェーンを利用した世界初のベーシックインカムのオンチェーン支給を完了した。ステラーブロックチェーン上の主権債USDM1を使い、四半期ごとの現金配送をデジタル送金に置き換えた。
09:00
ビットコイン、2026年に過去最高値更新は可能か=グレースケールの最新予測
グレースケールは最新レポートで、ビットコイン価格の30%下落について歴史的には平均的な調整範囲内で、強気相場中の典型的な変動に過ぎないとの見解を示した。また、2026年には最高値を更新する可能性があると主張している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧