- Huobi研究所レポート
- 世界有数の取引所Huobi提供。ビットコインの大口取引は前週の1009回から886回に微減するも、ビットコインキャッシュのハードフォーク直前(318回)と比較すると、依然として高い数値を保っている。
1. ブロックチェーン上のデータ
1-1. 動きがあったBTCアドレス
「2018年12月26日~2019年1月2日」の1週間で、動きがあったBTCアドレス数は前週比4.2%減となる349.9万件となり、2週連続減のトレンドだった。
新規に増えたアドレスは、前週比6.4%減で、117.4万から109.9万へと減少し、2週連続減の結果、直近半年間の最低値を更新した。
1-2. BTCの取引ボリューム及びトランザクション回数
BTCブロックチェーン上全体のBTC取引ボリュームは、前週(789.8万BTC)比12.9%減で、687.5万BTCとなった。
トランザクション数は計191.7万回と記録され、前週とほぼ同じだった。
また、トランザクションごとにおける平均BTCボリュームは前週比13.3%減で、3.59BTCとなった。
1-3. BTCのトランザクションコスト
今週、BTCネットワーク全体における総トランザクションコストは、前週の167BTCから107BTCへと減少した。
平均トランザクションコストにおいても前週比35.9%減となる0.00006BTCとなった。
1-4. BTC保有量の占有率
一部のアドレスに対するBTC保有量の占有率は、前週とあまり変わりなかった。
上位10アドレスの全体に対する占有率は、前週とほぼ同じ、5.29%だった。上位10〜100位アドレスの占有率は前週比0.06%減となった一方、上位100〜1,000位アドレスの占有率は前週比0.09%増となった。
それ以外のアドレスの占有率は、前週比0.03%減となる64.48%となった。
1-5. BTCにおける大口取引のデータ
Huobi研究所は、「超大口取引」を1万BTC以上と定義し、「大口取引」を1千BTC以上1万未満の取引と定義している。
超大口取引は3回あり、大口取引は前週の1009回から886回に微減した。
1-6. BTC取引ボリュームごとのトランザクションデータ
今週、BTC各取引ボリュームのトランザクションは先週より少なくなった。1–10K BTC取引ボリュームのトランザクション占有率は前週の21.5%から今週の19.8%へと最も下落した。
2. ソーシャルメディア
続いて、ソーシャルメディアに関する調査になる。
2-1.キーワード分析
Reddit’s r/CryptoCurrency Subreddit をNLP分析という手法で調査し、仮想通貨、イベント、取引所及びインフルエンサーの3つのカテゴリーにおいて、海外トレンドと、市場センチメントに関して分析している。
仮想通貨
NLP分析によると、BTC、ETH、XRPが、もっとも注目された仮想通貨になった。
BTCとXRPの場合、主に価格と取引戦略が語られていた。
ETHでは、コンスタンティノープルによるハードフォークに焦点が当てられた。
イベント
Scam(詐欺)、Wallet(ウォレット)、Mining(マイニング)が、キーワードに。
Scam(詐欺)に関しては、近々出た詐欺プロジェクト及び詐欺防止手段が語られた。
Wallet(ウォレット)の場合、どのような機能を備えたウォレットを選ぶべきかに注目が集まった。
Mining(マイニング)について、BTC価格下落により、マイニングコストを上回る収益がない状況の下、マイニングを続けるべきかも熱く議論された。
取引所/インフルエンサー
NLPによると、Coinbase、Satoshi、Binanceは今週最も注目された。
Coinbase及びBinanceの場合、相変わらずログインやトランザクション、手数料などの問題を含む海外の投資家間での通常通りの話題が語られた。
Satoshiては、BTC誕生10周年の記念にあたり、ナカモトサトシさんの本当の身分に焦点が当てられた。
2-2. GitHubでの開発に関する動き
Githubコミュニティでは、新規に増えたコードが最も多かったのはETH、IOTA、ADAである。
最もフォーク数が多かったのはBTC、ETH、EOSで、そして最もプロジェクトに関する開発の提出が多かったのはXMR、BTC、XRPである。
また、新規に増えた発行数の上位3位はIOTA、DASH、EOS。
一番「良いね」が集まったのはETH、BTCとEOSであり、さらに注目者が最も増えたのはBTC、ADA、IOTAの3つとなる。
3.マーケットデータ
3-1. Return/Priceのボラティリティ比率
今週、仮想通貨価格の全体から見れば、下落より上昇のほうが多かったように見受けられた。
IOTA価格は前週比18%増で、最も上昇した通貨となった一方、NEM価格は前週比5.88%減で、下落率が最も大きかった。
取引高においては、Makerは前週比57%増と一番増加した通貨となった。ETCは前週比43%減で最も減少した。
3-2. 仮想通貨の連動率
仮想通貨の間に見られる連動率とは、ある程度タンデムで動くとされるもの。
下記の基盤はピアソンの相関とp数値(=前週比の平均価格で比重した取引高の戻り値から計算される数値)となっている。
今週、IOTAとETCは独自なトレンドで動いたが、他の主要通貨の連動率は高く見えた。
その中、BTC/LTCは最も高く、0.97という割合だった。IOTA/Stellarは最も低く、0.25だった。
Huobiについて
Huobi は2013年の創業以来、顧客数·取引量共に世界トップレベルの取引所として、130か国以上のお客様にサービスを展開してきております。
2018年、BitTrade(仮想通貨交換業者関東財務局第00007号)を傘下に安心・安全・顧客本位の金融サービスを日本の顧客に提供いたします。
Huobi研究所
Huobi研究所は、仮想通貨取引所を運営しているHuobiグループによって2016年4月に設立され、2018年3月に、ブロックチェーン分野における技術開発・業界調査分析・応用研究・コンサルティングを目的とした、より高度な組織へ発展を遂げました。
また、経済、金融、AI、法律等様々な分野に精通する人材を多く抱えている他、世界のあらゆるブロックチェーンに関する学術団体や大学、研究施設と提携しており、Huobi研究所の所長を務める袁煜明(Hubery Yuan)氏は、元産業保安研究所の副院長兼TMT(テクノロジー・メディア・通信業界)主席アナリストを務めた人物であり、New Fourtune社から「ベストアナリスト賞」を受賞しております。
また、同研究所はブロックチェーン分野の研究基盤を構築し、業界に対してより明確に根拠のある理論や研究成果を提供する事で、業界及び産業の発展を促進する事を目指しております。
Huobi研究所の理念として、「ブロックチェーンのエコシステムを構築し、より良い未来に貢献する事」を掲げております。
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