- コインチェックの4Q連結損益は5.6億円の損失
- マネックスグループが25日に決算を発表。子会社の仮想通貨取引所コインチェックの4Q連結損益は5.6億円の損失となった。米国での仮想通貨事業については、7月開始を目処とした。
コインチェックの4Q連結損益は5.6億円の損失
マネックスグループが25日に発表した決算資料によれば、グループ入りした仮想通貨取引所コインチェックの4Q連結損益は5.6億円の損失。19年3月期の連結利益は、前期比79.3%減の17.9億円に落ち込んだ。
コインチェックは今年1月に、金融庁から資金決済法に基づく業登録されたが、内部管理体制強化のためのコストが嵩んだほか、仮想通貨の価格低迷で収益が減少したことが原因だと思われる。
決算資料では、「ビットコインの価格に連動し、利用者の預かり資産が減少」したことを要因の一つとしている。
今後の事業戦略
マネックスの松本CEOは決算説明会で、傘下の「トレードステーションクリプト」の事業展開について言及。「当局との兼ね合いもあるが、7月に始められると思う」などと述べた。
また決算資料では、今後の展開として、マネックス証券とCoincheckの間に、顧客接点を複数展開するとしている。
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強みとして、若年層を中心とした潜在力のある顧客基盤を有することを挙げ、以下のように述べた。
グループ内の相互送客では、コインチェックの175万口座とマネックスの182万口座を活かし、以下のマーケティング施策を掲げると強調した。
- 顧客のリテラシー向上のためのコンテンツ提供
- 入会から初回取引までのプロセス改善
- グループ内連携
4月以降のビットコイン高騰に伴い、アルトコインを含む仮想通貨市場の市況感は、4Q(1-3月期)と比較して大幅に改善傾向にある。マネックスグループの株価は、前場引け後(11:40)決算を受けて一時352円まで下落したものの、終値では368円まで持ち直して引けていることから、投資家の期待感も垣間見える。
国内仮想通貨交換業者のシンボルである、コインチェックの復活が切望されている。