はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

20万BTCの出口詐欺がビットコイン相場急落の要因か|騙し取られた資金の行方は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

3000億円相当の盗難資金の行方は
中国のウォレットサービス「PlusToken」の出口詐欺で騙し取られた20万のBTCが本日の相場急落の要因となっているとの見方が浮上。その巨額資金の行方を分析企業などが追っている。

巨大出口詐欺がビットコイン価格急落要因の可能性

仮想通貨ファンドPrimitive Venturesの共同設立者/仮想通貨有識者のDovey Wan氏が、被害額30億ドル相当(約3300億円)とも報じられている「PlusToken」による巨大出口詐欺に対しての見解を示した。搾取されたビットコインの大量売りが、本日のビットコイン価格急落(前日比約6%安)の一因となっているといった見方も一部ではされている。

PlusTokenとは、2018年半ばに開始した「高い投資収益」を謳った中国のウォレットサービスである。会員は4段階のランクで構成され、ランクに応じて紹介報酬として配当が入る、いわゆるネズミ講の仕組みになっていた。

現在は出口詐欺であったことが判明しているが、多くの会員を有し、PlusTokenはその会員数は2019年に1000万人に到達するとも主張していた。

PlusTokenが集めた巨額の資金の行方は

Wan氏の調査によると、以下がPlusTokenのウォレットアドレス(BTC、ETH、EOS)に該当する。

PlusTokenと紐づけられたBTCアドレス とそれぞれの保有量は以下の通りとなっている。

  • 14BWH6GmVoL5nTwbVxQJKJDtzv4y5EbTVm (95,228 BTC)
  • 31odn4bxF2TgM4pD7m4hdSr1vGMsjh9ugV (68,562 BTC)
  • 33FKcwFhFBKWHh46Ksmxs3QBu8HV7h8QdF (37,922 BTC)

これらBTCの合計は201,712 BTCにのぼり、ビットコイン全体の供給量(2100万BTC)に対して約1%に相当するものだ。

そして以下が、セキュリティ監査企業のPeckShieldが行なった資産の追跡を可視化したグラフとなっている。その分析によると、PlusTokenのウォレットからの資金移動は7月初旬から始まり、その内最大でおよそ1,000 BTCが取引所BittrexとHuobiに送られていたという。つまり、盗難資金の売却が始まった時期は7月初旬からである可能性が高い。

出典:PeckShield

Wan氏によれば、PlusTokenの中心メンバーはすでに中国警察によって2ヶ月前に逮捕されており、数十年の懲役刑で刑務所に収容されるという。ただし、逮捕以降も資金が移動していることから、未だ拘束されていない秘密鍵を保有しているメンバーがいるとみられている。

なお現在もそれらの資金は50~100BTCと小分けにされながら取引所に送られているという。Wan氏は、数日前にバイナンスで100BTCの断続的な売りがあったという中国人トレーダーの報告を指摘し、それもPlusTokenの一連の動きに関連している可能性があると見ている。

Wan氏は現在ツイッター上で、各取引所・OTCなどに対して犯人による資金の移動を阻止するように協力を求めている。

プラストークン詐欺事件、Dovey Wan氏が指摘

CoinPostの関連記事

ポーランド拠点の仮想通貨取引所が突如閉鎖へ|地元当局は「出口詐欺」として捜査
今年4月、ポーランド拠点の取引所Coinroomが、顧客の資産を預かったまま突如閉鎖した。出口詐欺であるとして、現在、法機関が捜査を進めており、被害者数は数千人に上る可能性もあるという。
『ビットコイン金利ビジネス』中国で7000BTC相当の詐欺行為
中国国営メディアによれば、ビットコインOTC運営者が金利ビジネスを謳った「預金詐欺」を行い、100名以上のOTCトレーダーから60億円相当のBTCを騙し取った。背景には当局の仮想通貨規制がある。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。
06:58
日本国内の大手暗号資産(仮想通貨)取引所・交換業者について、利用者の口コミ評価や上場して欲しい銘柄情報を集めたページです。 暗号資産の取扱いを開始している1種会員(日本暗号資産…
11/01 土曜日
13:50
ステーブルコイン覇権争い激化 テザーが過去最高益、USDCは機関投資家採用加速
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第3四半期報告書を公表し年初来利益が100億ドルを超えたことを明らかにした。米国債保有額は1350億ドルに達し国別ランキング17位相当。
13:20
仮想通貨市場の現状、センチメント冷え込み=CryptoQuant分析
CryptoQuantがビットコインとイーサリアムの週間市場レポートで投資家の慎重姿勢を指摘した。現物ETFや先物ベーシスなどの指標から市場のセンチメントが冷え込んでいると述べる。
10:20
イオレがSBI VCトレードと提携、ビットコイントレジャリー事業強化へ
イオレがSBI VCトレードと提携し、法人向けサービスを活用したビットコイン取引・保管・運用を開始した。Neo Crypto Bank構想の実現に向けSBIグループとの初の具体的連携となる。
09:50
チェンジHD、JPYCで地方創生へ ふるさと納税・インバウンド決済に円ステーブルコイン導入検討
チェンジホールディングスが日本円ステーブルコインJPYCを活用した地方創生に着手する。「ふるさとチョイス」での決済導入検討やインバウンド事業での実証実験を計画している。
09:20
欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す
欧州中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)デジタルユーロの開発を次段階に進めることを決定した。2027年にパイロット実験を開始し、2029年の正式導入を目指す。
07:40
ビットコイン、サトシ・ナカモト執筆のホワイトペーパー公開から17周年に
仮想通貨ビットコインは10月31日、ホワイトペーパー公開から17周年を迎えた。SNSでは祝福の声が投稿されており、コインベースのCEOは、1つのPDFが世界を変えたとコメントしている。
07:30
米連邦控訴裁、仮想通貨銀行カストディアのマスターアカウント請求認めず
米連邦控訴裁判所が仮想通貨銀行カストディアに対するFRBのマスターアカウント拒否を支持した。裁判所はFRBがアクセスを認めるかどうかの裁量を持つと判断し、地方裁判所の判決を支持した。
06:45
コインベースが民主党議員の政治献金批判に反論 、「中立的活動」と主張
仮想通貨取引所コインベースが民主党マーフィー上院議員からの政治献金批判に公開反論した。同社幹部は仮想通貨業界PAC活動が非党派的で企業献金は歴代政権で標準的慣行だったと説明。
06:10
ストラテジーのセイラー会長、ビットコイン企業買収に消極姿勢
ストラテジーのセイラー会長が他のBTCトレジャリー企業の買収に関心がないことを明らかにした。不確実性が多く時間がかかることを理由に挙げ、デジタルクレジット販売とビットコイン購入に注力する方針だ。
10/31 金曜日
18:45
American Bitcoin CEOが語る、環境配慮型マイニングの未来|独占インタビュー
American BitcoinのMichael Ho CEO独占インタビュー。ビットコインマイニングの60%以上が再生可能エネルギー由来という実態や、トランプファミリーとのビジネス関係、日本市場への期待について詳しく聞く。
18:41
万博ウォレットがリニューアル、JPYC対応開始&総額1億円配布へ
EXPO2025デジタルウォレットが「HashPort Wallet」としてリニューアル。JPYC対応を開始し、総額1億円プレゼントキャンペーンを開催。Ethereum・Polygon対応も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧