TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)反騰要因に「アルゼンチン・プレミアム」イーサリアム市場も影響か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン(BTC)市況
乱高下する仮想通貨ビットコイン(BTC)反騰要因に、テクニカル観点のほか、南米で再び発生した「アルゼンチン・プレミアム」とイーサリアム市場の動向が取り沙汰されている。直近の仮想通貨市場を独自考察。

仮想通貨市況

米中貿易摩擦の影響で景気後退懸念が燻るなか、米中両政府は19日、10月上旬の閣僚級協議に向け次官級協議を始めるなど融和路線を見せた。これに先駆け米政権は、10月1日に予定していた追加の対中関税を15日に先送りしていた。

南米情勢では、アルゼンチン中央銀行(BCRA)の金融政策委員会は18日、マネーサプライ(通貨供給量)減少に伴うカントリーリスク上昇などを懸念し、法定通貨ペソの供給量を2.5%ずつ増やす計画を発表した。

これに伴いビットコイン(BTC)需要が拡大、アルゼンチンの仮想通貨取引所ブエンビットでは、約1400ドルの”BTCプレミアム”が発生している。

出典:buenbit

アルゼンチンでは今月3日にも、ビットコインがアルゼンチン・ペソ建で高騰。いわゆる「アルゼンチン・プレミアム」現象が度々起こっている。Buenbitでは、一時1BTC=12,017ドル(70万ペソ=2日23時)のプレミアム価格をつけ、米コインベースにおける1BTC=10,345ドルと1,600ドル以上の差を記録した。

アルゼンチン政府は、同国を債務不履行(デフォルト)状態の危機に強いられる「外貨準備高の減少」と「ペソ安」の継続を止めるために、米ドルに対する資本規制を導入しており、今後の行く末が注目を集める。

そんな中、今月18日には、Huobiグループが仮想通貨取引所「Huobi Argentina」の設立を発表した。慢性的な(法定)通貨不安を抱えるアルゼンチンを最も南米で需要の高い市場とみなし、利便性の高いサービスを目指す。

関連:Huobiグループ、アルゼンチンに仮想通貨取引所設立|南米マネー流入なるか

ビットコイン(BTC)ドミナンスは67.6%まで低下しており、一定の資金移動が確認されている。

特にイーサリアム(ETH)は、18日の下げを否定するような25ドル幅の上昇を見せており、20日明け方のビットコイン(BTC)反騰および連れ高を先導した可能性があり、先日の反騰時から大口の資金流入を示唆している。日足・4hRSIで過熱感があるため注意も必要であるが、現在推移する8月の高値水準となる230ドルラインを明確に超えることができれば、主要ラインの280ドルも見えてくるか。

ビットコイン(BTC)市況

20日12時時点のビットコイン(BTC)は、10260ドル(110万円)台で推移。

19日昼頃に約6万円幅(500ドル)急落するも、ペナント下限付近で押し留まると、深夜〜明け方にかけて下落分を帳消しにする反発を見せた。(下図:BitMEX)

直近では、10,000ドルの心理的節目を境にして大ペナントのレンジ内で激しく上下に揺さぶるような値動きを繰り返しており、4hRSIも直近では類を見ないほど鋭角だ(赤丸)。現物保有分を含め「ふるい落とし」の憂き目に遭った投資家も少なくないものと思われる。(下図:bitFlyer)

依然としてセオリー通りのディセンディングトライアングル下抜け気配は色濃く、上値においては直近3ヶ月で大幅に切り下げている。また、現在は買い戻しのターンが一旦終了し、テクニカルでも戻り売られやすい価格帯にある。

一方で、形成の煮詰まった場面では大口に左右される部分があることは否めず、BTCドミナンスは70%超えを目先天井として、イーサリアム(ETH)など主要アルト市場の風向きにも変化が見られる。

スキャルピングなど短期トレード以外でのポジションを持ちにくい状況が続くが、大方の予想にある「9,000ドル」底抜けからの暴落リスクを念頭に置きつつ、保ち合い上放れから急騰の可能性も視野に入れておきたい。

CoinPostの関連記事

『日本の仮想通貨市場復活のために』業界最先端のトレーディングツール、デコチャート開発秘話
仮想通貨業界の有志が共同開発する、最先端の仮想通貨トレーディングツール「DECOCHART」プロジェクト。CoinPostの取材で、開発の舞台裏や今後のビジョンが明らかとなった。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧