はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

弱気相場を鮮明にしたビットコイン(BTC)今後の重要ライン、米大統領弾劾騒動も|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン(BTC)市況
昨日の大幅下落で弱気相場を鮮明にしたビットコイン(BTC)に対し、市場参加者には悲観論が渦巻く。米大統領の弾劾騒ぎで政局不安が募るなか、今後の展望は。

仮想通貨市況とマクロ経済

25日に暴落したビットコイン(BTC)など、仮想通貨市場の大幅下落要因として、著名アナリストのトム・リー氏などから米S&P500の影響を指摘する声もあるが、この見解には諸説あるようだ。

関連:トム・リー、仮想通貨市場(ビットコイン)暴落に米S&P500の影響を指摘

米野党・民主党のペロシ下院議長によるトランプ大統領の弾劾手続き(正式調査)をめぐり、米議会と株式市場が紛糾。米政局に関する混乱を嫌気してS&P500など米株が売られた。

弾劾裁判で罷免となれば大統領の辞職は免れず、中国や北朝鮮、イランなどを含む世界情勢、及び経済市場への影響は計り知れない。米中貿易摩擦や世界各国の通貨安競争など緊迫した国際情勢の行方を左右することになるため、2020年の大統領選でトランプが再選されるかどうかについて、各国政府関係者や市場関係者の関心は極めて高い。

ただし、現職大統領を罷免する同プロセスのハードルは極めて高いとされ、直ちに影響が生じるものではないため、金融市場には冷静な対応が求められる。

ビットコイン(BTC)市況

3ヶ月間かけて形成したディセトラ底抜けで大きく動いたビットコイン(BTC)は、26日にかけて様子見基調が強まり、90万円(8350ドル)付近で揉み合っている。(下図:BitMEX)

直近安値の86万円台から94万円台まで最大8万円幅反発を見せるもリバウンドの範疇に留まり、買いが続かずに再び下値を探る展開が見られた。

昨日は、基軸通貨であるビットコイン(BTC)の暴落に引きずられ、アルトコイン市場は全面安の様相を呈しており、リップル(XRP)など年初来安値を付ける銘柄も確認されるなど厳しい情勢にある。

コインチェック銘柄(26日18時時点)

BTC価格は現在90万円台を推移し、下値支持線として意識されている日足200MA(移動平均線)や、85.6万円を推移する週足100MAを明確に割り込んだ場合は、7000〜7500ドルへの一段安も警戒される。新たな好材料が立て続けに出て投資家心理が改善されるか、日足レベルで底値固めするなどしてチャートが良くならない限り、積極的に買い上がるのは容易ではないだろう。(下図:bitFlyer)

なお、仮想通貨の有名トレーダーでCoinPost所属ライターの「やがみ氏」は、大局のトライアングルをブレイクした時のターゲットとして、17日時点の予測にて以下のような見解を示していた。

下にブレイクした場合、(上図:赤いゾーン)およそ7500ドル(約81万円)付近までの下落が起こりうる。

ただし、ビットコインは2020年に「半減期」を控えているので、下抜けすると拾われる可能性も高い。安易に逆張りできない相場が来るかと思われる。

関連:触りづらいビットコイン今後の展望、トレーダー視点で考察|仮想通貨市況(寄稿:やがみ)

戻り売りで上値の重さが懸念される一方で、さらなる大幅続落があれば、押し目買いを目論む機関投資家など、新たな大口の参入機会にもなり得る。限りなく総悲観に近い状態であることもあり、サポートライン際の鍔迫り合いには注意したい。

先日のFOMC前に、今後米国で量的金融緩和のQE4が訪れれば、「BTC価格20,000ドルの再来もあり得る」と予想した、世界最大のデリバティブ取引所BitMEXのアーサー・ヘイズ氏は、今回の大幅下落にも余裕の構えを貫く。

関連:『ビットコイン2万ドルの(再来)に備えよ』仮想通貨取引所BitMEXのアーサーが「QE4」を予言

なお、直近材料としては、株や上場投資信託(ETF)の取引サービス、及び投資アプリを提供する米SoFi社が手数料無料で仮想通貨取引出来る新サービスを開始した。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)の3銘柄を対象としている。

CoinPostの関連記事

『日本の仮想通貨市場復活のために』業界最先端のトレーディングツール、デコチャート開発秘話
仮想通貨業界の有志が共同開発する、最先端の仮想通貨トレーディングツール「DECOCHART」プロジェクト。CoinPostの取材で、開発の舞台裏や今後のビジョンが明らかとなった。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧