米コインベースが証拠金取引を再開
米大手仮想通貨取引所コインベースは12日、ユーザーを限定して証拠金取引を再開。レバレッジは最大で3倍に設定した。
コインベースは、イーサリアム(ETH)の価格が急落した後、2017年に証拠金取引を中止した経緯がある。
本サービスでは個人トレーダーの場合、プロトレーダー向け取引所「Coinbase Pro」に対応する米国23州に限定されている。また、43州および9ヶ国の地域にいる機関投資家にもこのサービスを提供する。
証拠金取引が再開され、利用者は3倍までのレバレッジを利用して取引が可能になった。(先物取引と異なり、信用取引の場合は基本2倍〜5倍)
コインベースのCOOは昨年5月、証拠金取引は次の大きなステップだと語っていた。米国は仮想通貨取引所に関する連邦法律がなく、既存の証券取引所のように規制されていないため、規制面を重視する同取引所は証拠金取引を行っていなかった。
しかし現在は、証拠金取引の商品を強化するため各州の規制機関とも調整しており、清算の管理を行う新たなチームも設立した。
証拠金取引はコインベースにとって、市場占有率をアップさせるきっかけになるかもしれない。以下のグラフ(TheBlockより)は現物取引の市場占有率を表したものだが、昨年7月以降、下落傾向にある。2019年の出来高も、2018年と比較して19.2%減少した。
なお米国においては、KrakenとBitfinexは5倍のレバレッジ上限で信用取引を提供している。
参考:Coinbase