コロナウイルスがマイニング業界に与える影響
海外の仮想通貨(暗号資産)マイニング企業Digital Farmsの親会社(ナスダック上場)は、米国証券取引委員会(SEC)に対し、新型コロナウイルスによるビジネスの影響に関して、レポートを提出した。
コロナウイルス感染拡大に伴い、多くの企業が打撃を受ける中、マイニング業界にも厳しい現実が突き付けられている点を指摘している。
同文書によれば、先日のビットコイン急落の影響のため、Digital Farmsは無期限でマイニングを停止する事態に陥っている。
昨年の3月に同社が発表した文書では、約57,000㎡(東京ドーム約1.2個分)もの広大なマイニング工場を米国内に保有していたことを伝えていたが、マイニングマシン購入など、そのインフラ整備のために二つの機関投資家から約500万ドルの借り入れを行っていた。
そうした中で、マイニングの稼働停止を余儀なくされることは、同社にとってかなりの痛手となっていると予想される。
DPWはこのコロナウイルスの影響について、以下のように説明する。
国内、国外において前例のない市況となっており、コロナウイルスはこれからも当社の営業及び財政面のパフォーマンスに影響を与え続けるだろう。
今のところ、その影響は計り知れず、同社の2020年のガイダンスの作成も見合わせている。
3月26日には、ビットコインネットワークは過去最大規模の難易度調整が実行され、結果は-15.95%と易化している。
こうした結果から、Digital Farmsだけでなく、その他多くのマイニング企業においても、類似の影響がもたらされる可能性が示唆される。
参考:DPW