はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン採掘でハッシュリボンに「降伏シグナル」、仮想通貨市場は大幅下落

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

軟調な展開が続く仮想通貨市場。

25日のビットコイン(BTC)は、前日比-4.33%の94.8万円(8,770ドル)に。

12日に半減期を迎えたビットコイン(BTC)は、10,000ドル目前まで複数回上昇したものの、21日の高値9,800ドルから転落基調となった。一時8,600ドルを付け、5月の高値より約15%低い位置で推移するなど大幅続落が続いている。

2009年のビットコイン送金も、市場の動揺を招き、相場の下押し要因となった。(記事下関連リンク)

関連:ビットコイン暴落に2つの背景、「2009年物BTC」送金で仮想通貨市場が動揺か

テクニカル上は、日足の並行チャネルを割り込み、3月12日のコロナショック以来の上昇トレンドの終焉と、下落トレンド転換を示唆している。

BitMEX日足チャート

海外トレーダーのBig Chonisは、週足の「毛抜き天井」を指摘している。毛抜き天井は、前回高値と次回高値が2回とも上ヒゲで並んでいるローソク足を指す。

一方で、短期的には売りが過熱しており、8400ドル以下には意識されやすい複数の下値支持線も見られることから、一直線に下落し続けることも考えにくく、完全にトレンド転換したかどうかは慎重に見定める必要がありそうだ。

下落シグナルに警戒感

12日の半減期後、ビットコインマイナーの能力と稼働状況を示すハッシュレート(採掘速度)は、半減期前の駆け込み需要に伴うピーク時の20%減にまで落ち込んだ。今後さらに下落する可能性がある。ハッシュレートとは、ビットコインのマイニング(採掘)をする際の秒間計算力のことだ。

最新のハッシュレート(週平均)

このような状況にあるなか、採掘速度の2つの移動平均インジケーターを示す指標「ハッシュリボン」において、長期線(60日移動平均線)が30日移動平均線をデッドクロスして下回った。(下図)

これは、2018年11月に6,000ドルから3,150ドルまで急落する数週間前に見られたシグナルで、”マイナーの降伏”を示唆する。

出典:newsbtc.com

半減期を経て、ビットコインの供給量が減ることで希少価値が高まる一方、ブロック報酬が半減したことで、旧型マシンと高い電気代で操業していたマイナーの多くが採算割れを引き起こしていることは自明だ。そんな中、BTCの中期的な価格低迷は、事業存続が困難となるマイナーをまとめて淘汰し、撤退に伴う保有BTCの大量売却が、さらに価格の売り圧力となる負の循環に陥る可能性も考えられる。

一方で、売り圧力が一服し、BTCデフィカルティ(難易度)調整が適切な水準に調整されれば、淘汰が進むとともに新たな高効率マイナーが参入してくる可能性もある。Hash Ribbonsについて、国内仮想通貨トレーダーのDEG氏は、以下のような見解を示している。

また、海外アナリストJonny Moeは、昨年12月のBTC低迷時、「BTCマイニングにおける、ハッシュレートの30日移動平均線が、60日移動平均線を上回る」という、ビットコインの歴史上、過去10回しか出ていないマイナーの”降伏シグナル”が出ていると指摘した。

なお、Bitcoin Difficulty Ribbonは、ブロックチェーンアナリストのWilly Wooが提唱している。

Bitcoin Difficulty Ribbonは、マイニング活動がビットコイン価格に及ぼす影響を計測するもので、底値圏での反転、及びバンドのスクイーズ(収縮)は、弱小マイナーによる廃業・事業撤退(縮小)を示し、過去の半減期でも同様の推移が見られた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/15 金曜日
19:30
スイ(SUI)2025年の価格予想と成長の鍵|リスク・注目点は?
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
17:21
Base Appとは?コインベースのWeb3アプリの使い方を徹底解説
CoinbaseのBase Appの特徴、始め方、エアドロップの可能性を詳しく解説。Web3スーパーアプリとして進化するBase Appで、ソーシャル・決済・DeFi機能を一つのアプリで体験。国内取引所からの送金方法も完全ガイド。
16:00
TRON創設者ジャスティン・サンが語るWeb3の未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、TRONのジャスティン・サン(Justin Sun)独占インタビュー。80億人の金融自由実現に向けたビジョンと、日本のWeb3市場への期待、WebX 2025参画について聞く。
16:00
xStocksとは?仕組みと活用例をわかりやすく解説
xStocks(エックスストックス)はAppleやTeslaなど米国株をブロックチェーン上でトークン化し、24時間365日取引可能にした革新的サービス。DEXでの購入方法、リスク、税務上の注意点まで初心者向けに詳しく解説します。
14:20
コインベース、メタマスクユーザーのUSDC手数料をBase上で半額に 
米大手取引所コインベースは、決済プラットフォームMercuryoと提携し、MetaMaskユーザーのUSDC購入手数料を50%削減する。また、USDCを発行するCircle社はステーブルコインに特化したL1ブロックチェーンの開発計画を発表。USDCのエコシステム拡大につながると期待されている。
13:50
シティ、ステーブルコインとビットコインETF向けカストディを検討
シティグループがステーブルコインの裏付資産カストディや仮想通貨ETF関連サービスの提供を検討。議会法案成立を受け大手金融機関の参入加速。
13:20
今秋はアルトコインシーズン本格化か=コインベース分析
コインベースが今後本格的なアルトコインシーズンへ移行すると予測。個人投資家のキャッシュ蓄積や、イーサリアムへの関心の高まりなどを分析した。
11:46
ビットコイン一時急落、米財務長官の方針転換で市場動揺か
スコット・ベセント財務長官の相次ぐ発言変更でビットコイン市場の混乱を招いた。13日の購入否定から14日の取得検討表明まで24時間で方針転換となった。機関投資家のコインベース購入比率75%も話題に。
11:25
イーサリアム、BTC建てで強気転換も売り圧力増加の兆候=クリプトクアント分析
イーサリアムがビットコインに対して強気サイクル入りし投資家需要が急増。一方で取引所への流入増加により利確の動きが活発化し警戒感高まる。
10:55
楽天、NFTチケットでスポーツ観戦チケットの公式リセール開始
楽天グループが運営するRakuten NFTは、楽天イーグルスとヴィッセル神戸の公式チケットリセールにNFT技術を導入。ブロックチェーンによる偽造防止と取引透明性を確保し、出品者による自由な価格設定が可能に。2025年9月から順次開始。
10:02
仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの材料とは? Bitwise分析
Bitwise最高投資責任者が、仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの要因を指摘した。今後ビットコインなど市場の価格を押し上げる可能性があるとしている。
09:45
トルコの仮想通貨取引所BtcTurk、70億円超相当の資産が不正流出か
仮想通貨取引所BtcTurkは、ウォレットで異常が検知されたとして仮想通貨の入出金を一時停止。70億円超相当の資産が不正流出した可能性が指摘されている。
09:10
カインドリーMD、「中本」と合併完了 800億円調達でビットコイン財務戦略開始
カインドリーMDがナカモト・ホールディングスとの合併を完了し、5億4000万ドルを調達。デビッド・ベイリー氏がCEOに就任し、ビットコイン財務戦略を本格展開。
08:50
米財務長官の発言でビットコイン急落、準備金政策の行方と市場の反応|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは14日夜、ベッセント米財務長官が連邦政府のビットコイン準備金について、150億〜200億ドル相当と評価される没収資産のみで構築し、新規購入を否定すると発言したことに加え、FRBへの利下げ要請を行わない方針を示したことから急落した。
07:30
コインベース、デリビット買収完了で仮想通貨デリバティブ最大手目指す
コインベースがデリビット買収を完了し、590億ドルの建玉と年間1兆ドル超の取引量を統合。仮想通貨デリバティブ市場のグローバルリーダーへ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧