ロシア最大手銀が仮想通貨マイニング狙いか
ロシア最大手の商業銀行Sberbankが、計4917台のATMマシンを約1億ドルで購入し、仮想通貨マイニングで運用する可能性があることがわかった。米Cointelegraphが入手した情報で判明した。
購入対象となるATMは仮想通貨のマイニングができるGPUが内蔵されることを前提としており、書面には「NvidiaのCUDAプラットフォームに対応するグラフィックカードが必須で、ブロックチェーンの対応能力を持つこと」と掲載されている。
Sberbankは国内4割以上の預金を取り扱うロシア最古の商業銀行で、理事長であるGerman Oskarovich Grefは、ブロックチェーンの擁護派として知られる人物。ATMの購入は入札形式で、上限を1億ドルとしている。
マイニング業務について直接的な表現はされていないものの、文面から、余剰電力や計算能力を仮想通貨マイニングに利用するシナリオが指摘されている。
ロシア系仮想通貨プロジェクトWavesのマーケット責任者は、ATM内蔵のブロックチェーン対応機能はATM送金の記録に利用される可能性があるとしつつも、マイニングに利用される公算のほうが高いとコメントした。
一方、マイニングを否定する見解としては、Sberbankの見積書にあるブロックチェーン対応に関する内容は何らかの「記述エラー」で、GPUが単純にATMの顔認識システムに応用される可能性も指摘する内容もある。