グレースケールのCMが放映開始
米大手仮想通貨(暗号資産)投資ファンド「グレースケール」が、全米でテレビCMの放映を開始した。まずは、CNBCで放映され、その後、MSNBC、FOX、FOX Businessと大手メディアで流れる予定だ。
30秒間のCMでは、貨幣がどのように進化してきたかを描き、コロナ禍の経済対策に伴うインフレ政策に言及、「だからこそ、デジタル通貨の時代がきた」と、ビットコイン投資信託(グレースケール)の存在をアピールした。
Brrr, by @Grayscale https://t.co/ALOtGhex9B
— Barry Silbert (@barrysilbert) August 10, 2020
グレースケールは2019年にも、「#DropGoldキャンペーン」の一環として全米でCMを放送。こちらでは、「ゴールドではなく仮想通貨をポートフォリオに」とデジタルゴールドとしてのビットコインを表現した。
一方の今回のCMでは、同社が取り扱う金融商品「ビットコイン等の投資信託」に触れる程度で、直接的に「ビットコイン(BTC)」のワードを使わずにデジタル通貨への関心の高まりを表現している。
このことについてグレースケールの担当者はTheBlockに対し、「今回のCMではBTCのような特定の銘柄ではなく、デジタル通貨と当社のブランドにフォーカスした」と説明している。
グレースケールはBTC以外にも様々な銘柄の金融商品を扱っている。先月にはビットコインキャッシュとライトコインの2銘柄の投資信託が規制当局の承認を受け、OTC市場で取引できるようになった。
また今月には米証券取引委員会(SEC)に、イーサリアム投資信託の登録申請を行った。今まではSECに登録する必要のない私募形式で提供してきたが、機関投資家需要の拡大を目的に、イーサリアム投資信託の分野でも規模拡大を目指し動き始めている。
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